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任天堂とはてな、「うごメモはてな」を公開
ブラボォォォォォォーーーーーーーーーーー!!
個人的には、今年最大級のサプライズ。
うーむ、正直、ちょっと任天堂を見直したかも。
いや、見直すべきは、はてななのか?
いやいや、申し込んだのは任天堂側か。やるなー。

京都、ユニークな社風という点では共通しているものの、ファミリー層に強いイメージのある任天堂と、先端的なネットユーザーが多いはてな。利用ユーザーはかなり異なるだけに、なかなか衝撃的ですね。
任天堂はファミリー層を対象にしているため、UGCサービスでは他人を不快にさせるコンテンツをどう排除するか、品質管理が最大の課題になっていました。『バンブラDX』では社内スタッフと外部会社が審査をおこなってクオリティを保っているようですが、サービスが盛り上がれば上がるほど、対応が大変になっていく構造です。
その問題の解決策は、ネットサービスの経験が長いはてな側が提案したらしく、まずオープンなPCのWebで作品が掲載され、一定時間「通報」されなかった作品がDSi上に表示されます。非常に面白い仕組みで、ユーザーコミュニティの力を借りた人力フィルタリング。
オープンなかわりに品質管理が行き届かないWebと、クローズドなかわりに品質管理が厳しく行なわれるゲーム機ネットワークの良いとこ取りができるか。チャレンジングな試みだと思います。
冷静に考えてみると、はてなユーザーにパラパラ漫画を描く人が多いとは思えず、サービスのブランディングとしては微妙で、pixivあたりと組んだほうが良かった気もします。しかし岩田社長自身が「はてなブックマーク」を愛用しており、はてなに強い関心を持っていたからこそ、はてなを選んだのでしょう。
その選択は好ましい。いいとか悪いとかではなく、好ましい。
『社長が訊く』の、イスを逆向きに座って興奮しているくだりも茶目っ気があって、微笑ましくていいですね。最近の『社長が訊く』は優等生どうしが模範問答を交わしているようで、ちっとも面白くなかったんですが、ひさしぶりに良かった。
任天堂は、とりわけ岩田社長に替わってからの任天堂は、説明能力が非常に優れていて、それは長所なんだけど、時として理屈っぽすぎる一面がありました。例えば、DSiで価格を上げた理由なんて、わざわざ説明する必要も無いのに、ぺらぺらと正当性を語ってしまう。DSiも、音楽を聴けるようにした理由を長々と語ってしまう。
アップルのジョブズなんて、AppleTVが不調な件は「あれは私の趣味だ」と言い切るし、iPodも始めは動画に対応しない理由を延々と語っていたくせに、ある時、ちゃっかり動画対応するわけです。それでいいわけです。
くたたんのように「PSPは僕の娘」とまで言い出しちゃうと、ちょっとアレげですが、あれだけの利益を上げている会社の社長なんだから、少々のチャレンジは「これは僕の趣味」で通しちゃえばいいんです。
実際、無料のWiiチャンネルは「ビジネス」というよりは「ラボ」、もはや「道楽」に近いものでしょう。にもかかわらず、本体普及だの、ユーザー人口拡大だの、誰も信じないような理由をくっつけるから、「んなもん、道楽じゃねーか」と突っ込みたくなるわけです。
優等生仮面をかぶっている、欲望を抑制している感じが好きになれなかったのですが、今回は非常に好ましかったですね。今年の任天堂はサプライズ感が不足しており、60点ぐらいかな、と思ってましたが、+100点で100点満点で160点ですね。
基準は僕の趣味と独断です、文句あっか。
個人的には、今年最大級のサプライズ。
うーむ、正直、ちょっと任天堂を見直したかも。
いや、見直すべきは、はてななのか?
いやいや、申し込んだのは任天堂側か。やるなー。


京都、ユニークな社風という点では共通しているものの、ファミリー層に強いイメージのある任天堂と、先端的なネットユーザーが多いはてな。利用ユーザーはかなり異なるだけに、なかなか衝撃的ですね。
任天堂はファミリー層を対象にしているため、UGCサービスでは他人を不快にさせるコンテンツをどう排除するか、品質管理が最大の課題になっていました。『バンブラDX』では社内スタッフと外部会社が審査をおこなってクオリティを保っているようですが、サービスが盛り上がれば上がるほど、対応が大変になっていく構造です。
その問題の解決策は、ネットサービスの経験が長いはてな側が提案したらしく、まずオープンなPCのWebで作品が掲載され、一定時間「通報」されなかった作品がDSi上に表示されます。非常に面白い仕組みで、ユーザーコミュニティの力を借りた人力フィルタリング。
オープンなかわりに品質管理が行き届かないWebと、クローズドなかわりに品質管理が厳しく行なわれるゲーム機ネットワークの良いとこ取りができるか。チャレンジングな試みだと思います。
冷静に考えてみると、はてなユーザーにパラパラ漫画を描く人が多いとは思えず、サービスのブランディングとしては微妙で、pixivあたりと組んだほうが良かった気もします。しかし岩田社長自身が「はてなブックマーク」を愛用しており、はてなに強い関心を持っていたからこそ、はてなを選んだのでしょう。
その選択は好ましい。いいとか悪いとかではなく、好ましい。
『社長が訊く』の、イスを逆向きに座って興奮しているくだりも茶目っ気があって、微笑ましくていいですね。最近の『社長が訊く』は優等生どうしが模範問答を交わしているようで、ちっとも面白くなかったんですが、ひさしぶりに良かった。
任天堂は、とりわけ岩田社長に替わってからの任天堂は、説明能力が非常に優れていて、それは長所なんだけど、時として理屈っぽすぎる一面がありました。例えば、DSiで価格を上げた理由なんて、わざわざ説明する必要も無いのに、ぺらぺらと正当性を語ってしまう。DSiも、音楽を聴けるようにした理由を長々と語ってしまう。
アップルのジョブズなんて、AppleTVが不調な件は「あれは私の趣味だ」と言い切るし、iPodも始めは動画に対応しない理由を延々と語っていたくせに、ある時、ちゃっかり動画対応するわけです。それでいいわけです。
くたたんのように「PSPは僕の娘」とまで言い出しちゃうと、ちょっとアレげですが、あれだけの利益を上げている会社の社長なんだから、少々のチャレンジは「これは僕の趣味」で通しちゃえばいいんです。
実際、無料のWiiチャンネルは「ビジネス」というよりは「ラボ」、もはや「道楽」に近いものでしょう。にもかかわらず、本体普及だの、ユーザー人口拡大だの、誰も信じないような理由をくっつけるから、「んなもん、道楽じゃねーか」と突っ込みたくなるわけです。
優等生仮面をかぶっている、欲望を抑制している感じが好きになれなかったのですが、今回は非常に好ましかったですね。今年の任天堂はサプライズ感が不足しており、60点ぐらいかな、と思ってましたが、+100点で100点満点で160点ですね。
基準は僕の趣味と独断です、文句あっか。
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コメント
面白そう!
>ぎょう さん
まー、宣伝を重視するなら、はてなより大きな所と組んだ方が効果が大きいし、絵の質を重視するならpixivと組むのが良いわけで、合理的な判断というよりは趣味でしょうね。もともと無料のアプリとサービスですから、実験的なもの。社長の趣味で決めるのも、一興でしょう。はてなと組む理由が「ゲーム人口拡大」「DSiの販促」だったら、一笑に伏して終わりでしたが、趣味全開で語っていたのは好感がもてました。
> Googleみたいにそういう自由研究時間を与えたらもっと面白いものがどんどん
やってることの規模の割に社員数が少ないから、目先の業務優先になりがちなのかもしれませんね。しかしトップがそういう雰囲気を作ってしまうと、おっしゃるとおり、危険ではありますね。組織は簡単に硬直しますから。
正直いって、DSiの「うごくメモ帳」そのものはさほど面白いアプリだとは思ってません。単体ではすぐに飽きてしまうかもしれません。それがネットに繋がる、はてなと組む、という辺りが面白いと感じました。
まー、宣伝を重視するなら、はてなより大きな所と組んだ方が効果が大きいし、絵の質を重視するならpixivと組むのが良いわけで、合理的な判断というよりは趣味でしょうね。もともと無料のアプリとサービスですから、実験的なもの。社長の趣味で決めるのも、一興でしょう。はてなと組む理由が「ゲーム人口拡大」「DSiの販促」だったら、一笑に伏して終わりでしたが、趣味全開で語っていたのは好感がもてました。
> Googleみたいにそういう自由研究時間を与えたらもっと面白いものがどんどん
やってることの規模の割に社員数が少ないから、目先の業務優先になりがちなのかもしれませんね。しかしトップがそういう雰囲気を作ってしまうと、おっしゃるとおり、危険ではありますね。組織は簡単に硬直しますから。
正直いって、DSiの「うごくメモ帳」そのものはさほど面白いアプリだとは思ってません。単体ではすぐに飽きてしまうかもしれません。それがネットに繋がる、はてなと組む、という辺りが面白いと感じました。
さっきどこかのニュースサイトの見出しに任天堂とはてなと書いてあった時に
「ふーん」
で流していた自分の感受性のなさにびっくりしましたww
これ、うまく公式サイトの絵が話題になればそれだけでDSiの宣伝効果が期待できますしね。
ただ、あの社長に聞くの中で岩田社長が
「立場上、あまり推奨できる話ではありませんね(笑)」
といっていたのが気になりましたね。
Googleみたいにそういう自由研究時間を与えたらもっと面白いものがどんどん生まれてくる気もするんですけどね。