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千人の巫女 VS 無刀!? 『刀語カタナガタリ 第3話 千刀・ツルギ』

刀語カタナガタリ 第3話 千刀・ツルギ西尾維新
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史上初かどうかは知りませんが、月刊小説もいよいよ第3巻、四分の一半期を迎えました。無刀の剣士・鑢七花(やすり・しちか)と幕府の奇策士・とがめのラブラブ珍道中、失敬、刀集めの旅は、神の集まる聖地、出雲の地へ。今回も、傍から見れば恋人同士にしか見えない傍若無人の所業の数々。こいつらに負ける剣士がかわいそうです(笑
「……七花。ごめん、無理だった、連れてって」
「………………えっと……じゃあ、おぶっていけばいいのか?」
「む……そなた、そのような破廉恥な真似をわたしにしろと言うのか?」
「破廉恥?」
「男に後ろから抱きつく姿勢になるであろうが」
「ああ……それがどうした?」
「どうしたもこうしたも……身体が密着するであろう」
「それがどうした。おんぶが駄目なら肩車という手もあるが」
「ちぇりおー!」
「肩車なんぞ余計に破廉恥だわ! おぶうくらいならまだしも、肩車なんぞ、成人した男女のやることではない!」
「え? おれ、島にいた頃は、姉ちゃんとよく――」
「よく?」
「……いや、なんでもない」

(注:地の文を省略しています)
3番勝負の舞台は、千人の巫女が千本の刀をもつ武装神社。四季崎記紀の変体刀「千刀・ツルギ」は『多さ』をテーマに、千本すべてがまったく同じ形、同じ質、同じ重さ、同じ切れ味を維持しているという、千本にして一本。

そのままいけば千人の巫女 VS 虚刀流・鑢七花が始まるところ。しかし戦国の時代であればともかく、一人で千人を相手にするのは、さすがに七花にも想像の埒外。七花はいざとなれば、千人斬り殺すことも辞さないとはいうものの、とがめは幕府の力を後ろ盾に、彼女達をたばねる敦賀迷彩に交渉をもちかけます。それに対して敦賀迷彩が出したお題はとは……?。

今回は、とがめの中の葛藤が焦点です。
七花は父親と姉以外の人間を知らずに育ち、さしたる善悪の区別を持ちません。ゆえに人を殺すためらいもありません。まさに虚刀流という一本の刀。刀は持ち主を選びますが、斬る相手を選びません。剣士でも、女でも、たとえ千人の不幸な女でも、斬れと言われれば斬るでしょう。

1巻、2巻で七花はすでに2人斬り殺してます。七花=刀が斬ったということは、とがめ=持ち主が斬ったのと同じこと。その事実を意識したとき、とがめは刀の持ち主として、どう振舞っていくのか。第3巻は彼女がより一層の覚悟を決めていく話といえるでしょう。すなわち、七花ととがめは、若い恋人同士などではあり得ようはずがない、刀とその持ち主なのですから。


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テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

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