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軌道に乗った家族ドラマ 『世界平和は一家団欒のあとに 5 追いかけてマイダーリン』

世界平和は一家団欒のあとに 5橋本 和也

何故か生まれつき、常人にはない特殊な能力をもち、不思議なことに悪の現場に居合わせてしまう、「正義の味方」であることを宿命づけられた家族のどたばたホームコメディ。『一つ屋根の下』の長男役は不良っぽい見た目と素行の星弓軋人。上に2人も強くて怖い姉がいるのが、いかにもライトノベルな設定だ。

タイトル通り、「世界平和」は毎度どうでも良く、家族の中で起きたトラブルを解決すべく、軋人が騒動に巻き込まれていく。フォーマットが固まりつつあるいっぽうで、巻ごとにユニークな新キャラが登場する適度な新鮮さもあり、シリーズとしての安定感が出てきた。

このまま長期化できれば、良い意味でのマンネリズム作品に成長するかもしれない。ライトノベル全体では、『スレイヤーズ すぺしゃる』や『まぶらほ』のような偉大なマンネリズム作品は存在するが、歴史の長い富士見ファンタジア文庫に集中している。程良く枯れていって、電撃文庫に不足しているマンネリズム成分を埋めてくれることを期待したい。

「実家に帰らせていただきます」
夫婦喧嘩には付き物のセリフだが、異世界から地球にやってきた元お姫様の言葉とあっては、少々意味が違う。家出した母親はどこへ向かったのか? 主婦不在で、星弓家は食生活の危機に見舞われ、四女の美智乃は暗い顔で、父親に見せつけるように銃の整備を始め出す。「駄犬は追い立てなきゃ駄目なのかな」。夏バテで一家全滅が先か、家庭内乱射事件が起こるのが先か、緊張感が高まるなか、母親に迫る不穏な存在も……。

世界平和と家族をつなげてしまう感性はセカイ系的だが、セカイ系作品の多くに見られるような不健全な内向性は感じられない。結局、世界より身近な人間を選ぶのは、ヒューマンドラマの前提という事なのだろう。軋人の祖父である大三郎も初登場して、愛嬌あふれる暴れっぷりを見せてくれる。世界をガン無視した家族ドラマはますます盛り上がっていきそうだ。


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