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『Spore』に見る欧米ゲーム開発者の放任主義

GameWatch:「SPORE クリーチャークリエイター」体験レポート
ウィル・ライト氏の新作『SPORE』の一部を切り出した『クリーチャークリエイター』が先行発売され、ネットの一部で話題になってますね。(公式サイトから体験版も落とせます)

SPORE クリーチャークリエイター 完全版


口や手などのパーツを付けた時にリアクションしてくれるのがうれしくて、色々とさわってみたくなるすばらしいエディタだと思います。ここまで自由な形状が作れるのに、モーションが適応できるのも、かなり面倒くさいことを丹念に積み上げており、驚かされます。さすがに何年も作ってるだけあって、熟成された物を感じます。YouTubeへの投稿も1ボタンで簡単に行えるようになっていて、2008年らしさもばっちり。


画像にセーブデータを仕込むのが流行る?

また作ったクリーチャーのデータはpngファイルの形式で保存するため、Web上に貼ったり、ユーザー間のやりとりが簡単に行えるようになっています。(メタデータとして保存してるんじゃなくて、電子透かしで最下位ビットに仕込んでいるという説もあります)

画像ファイルにゲームデータを仕込むという方法が、最近流行ってますね。
日本のエロゲーの例で、『3Dカスタム少女』がbmpファイルにアバターデータを保存しています。Webでのやりとりを意識したみたいですが、png辺りにしろよーと思わなくもないですね。
参考:3Dカスタム少女公式サイト (萌えというよりエロなので、嫌いな人は注意してください)

jpegの場合は、デジカメみたいにEXIFを利用する方法が使えますね。今後は画像にゲームデータを保存するのが流行るのかもしれません。


コミュニティ作りに見る「放任主義」

もう1つ、『Spore』を見て気になったのは、マイページのシンプルさ。作ったクリーチャーの数や画像(セーブデータ)は掲載できるものの、他にはコメント欄があるぐらい。日本のオンラインゲーム業界がゲームとコミュニティサイト(SNSなど)を密接にリンクさせようと図っている姿勢とは対照的です。

またタグも、単語の羅列にすぎず、リンクも無いのはさびしい感じです。ユーザーが自由にタグ付けできて当然じゃないの、と思うのは日本人の感覚なんでしょうね。日本では、ブログのタグクラウド、はてなブックマーク、ニコニコ動画、pixivのようにタグ文化が発展しています。(タグで戦争してるのは日本ぐらいだという話を他人から聞いて、納得したおぼえがあります。)

良し悪しというより、単純に文化的な問題でしょうけど、欧米のゲーム制作者は自分が作り上げたコミュニティにユーザーを囲い込もうという意欲があまり感じられません。最低限の会員認証はするけれども、あとは自由度を与えるから、ユーザーが勝手にやってくれ、という「放任主義」を感じるのです。

FPSのオンライン対戦にしても、野良サーバーが乱立した中からサーバー運営会社が生まれてきた経緯があり、放任した所から何かが生まれて、ビジネスに育つことをシンプルに信じているように思えます(背景にはハッカー文化の影響もありますが)。近年では、ゲーマー専用のメッセンジャーソフトが数百万本普及したり、ゲーム会社側ではない所で、新しいビジネスが立ち上がってるんですよね。

逆に日本の会社は、ユーザーを囲い込みたがる傾向が強く、ユーザークリエイションも草の根でやっている分には黙認するものの、売れすぎて目立ってくると潰すケースもあり(例えば小学館の『ドラえもん』や任天堂の『ポケモン』裁判など)、同人市場というあやういマーケットでのみ、かろうじてビジネスが成立しています。

野良サーバーやMODといった、欧米のゲーム業界ではビジネス化に成功した現象が日本ではなかなか育たないのも、そうした文化が背景にあるのでしょうね。それでいいのか?とか、今後どうするべきか?については、また今度。


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コメント

>あとは自由度を与えるから、ユーザーが勝手にやってくれ、
>という「放任主義」を感じるのです。

なるほどなるほど。
個人的には、「出来る限り放任する」方がゲームとして望ましい、
と思ってしまいます。個人的にですが^^;

与えられたコンテンツの中で「如何に楽しむか?」を模索し
発見するのも、ゲームに含まれる大切な要素の一つと思います^^

>ユーザークリエイションも草の根でやっている分には黙認するものの

比較的穏やかな解釈をすれば、、、
「ハイ、ここまでやっちゃうと行き過ぎだから気を付けてねー」
といったところでしょうかねぇ。ぶっちゃけ、開発側(権利側?)の
匙加減一つですから難しいですよね。

ちょっと斜めから見た言い方をすれば、開発側がどれだけ
ユーザーを信用しているか、とも言えますかね???
これこそ「文化の違い」と言えばそれまでなんでしょうが^^;;

>野良サーバーが乱立した中からサーバー運営会社が生まれてきた敬意があり

済みません、恐れ入りますが 敬意→経緯 で^^;

>MIC. さん
放任については、必ずしも僕は肯定的な立場ではないのですが、「まあ異文化だしな」と思って、記事の論調はニュートラルにしてます。

それとは別に。
本文中に書かなかった事として、ウィルライト氏はユーザーのコミュニティ形成まで「作りたい」とは思ってないんだろうなー、と思ってます。『Spore』にしても、オンライン性はアップローダーに毛の生えた程度ですし。MMORPGみたいなオンラインゲームへの愛着は無いんでしょう。
# あの『Sims Online』にどの程度関わっていたかも謎ですね。


> 開発側がどれだけユーザーを信用しているか、とも言えますかね???
欧米の場合は、ユーザーを信じてるんじゃなくて、「あきらめている」というのが正しいと思います。どうせクラックされるしなーとか、どうせ汚物や性器の画像でいっぱいなんだろうなーとか。

(一般に、海外のほうがお下品です・・・・Sporeではニコニコ動画に、お下品なものが上がってますがw)

欧米のゲーム会社が商売の主軸をPCからコンシューマーに移してしまっているのも、象徴的な現象ですよね。
http://www.4gamer.net/games/036/G003691/20080214041/

他の例としては、『GTA4』のPC版はいつ出るんだ?問題とか。
http://www.4gamer.net/games/036/G003691/20080612038/
> Take-Twoは,株主総会を新作発表の情報発信の場にすることが多いが,
> いまだにPC版の予定が発表されないということは,そもそもPC版を製作する
> つもりなど,毛頭ないのかもしれない。

画像にセーブデータ埋め込み実例

画像にセーブデータを保存という点で情報提供になりますが、吉里吉里というアドベンチャー向けで使われる汎用スクリプトエンジンがあります。
このスクリプトエンジンも設定によってはbmp形式でセーブデータを保存して、その末尾に本来のxmlセーブデータ(場合によっては圧縮&暗号化)を付加する形になっています。
# というより、画面サムネイルとセーブデータ本体を1つのファイルに共通化する為にこういう仕様になっている模様。

吉里吉里公式サイト: http://kikyou.info/tvp/
Wikipediaによる解説 : http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E9%87%8C%E5%90%89%E9%87%8C2

話は変わって、PNGはRIFFっぽいチャンク構造を持っていますし、JPEG(JFIF)もExifに代表されるようにメタデータを埋め込めるようになってますので一般流通する場合はそういった物の方が好ましいでしょうね。
# GIFもブロック構造で仕様上は可能だけど果たして需要あるのだろうか?
# PSみたくアニメするセーブデータとか?

放任主義といえば,PSPとPS3はある程度ハード自体が放任主義ですねw
手取り足取りじゃないと納得できない日本人に説明するのは,
正直宣教師としてはめんどくさいんですが,
欧米ではあのぐらいがちょうど良いのかもね。

放任といえば,PS3のまいいつもかなりフリーダムですよねえ。
追加機能の組み合わせでかなりおもしろいことができます。
あともう一歩でコミュニティができそうなんだけど,あえてそこはハズしてるというか。
Webブラウザがあるから,そこからユーザーに委ねちゃってるというか。
でも,Tシャツの仕立て屋とか押さえるべき所は押さえてたりとか。

ポケモン裁判

ちょっと気になったのですが「ポケモン裁判」というのは1999年の同人誌事件のことでしょうか?あれ以降にユーザに対して何かをした事例はGCのどうぶつの森+の手紙作成ツール(ファミコン等のゲーム内レアアイテムが自由に手に入る)を公開している人に「お願い」して公開を中止させた事例くらいしか知らないもので、わりと寛容だと
いう印象があるものですから・・・
なおツールの作者は、法的措置云々という文言はなく、「お願い」の主旨に賛同できたので公開を中止したと述べていましたので、私の知る限りでは大きな反発はなかったと思います。

>優 さん
情報提供、ありがとうございます。
吉里吉里でそういうセーブの仕方が可能だとは知りませんでした。


>kon2 さん
PSPとPS3は「あと1,2歩。惜しい」気はしますね。


>ult7 さん
ポケモン同人誌裁判は、非常に大きなインパクトのあった事件です。あれがあって、「寛容」だと思った人はいないでしょう。まー、ディズニーほど厳しいとは誰も思ってないでしょうが。任天堂はゲーム企業の中では「非寛容」の側に入ると思います。

>GCのどうぶつの森+の手紙作成ツール
そもそも、厳密に裁判で勝てる事例かどうか、という問題もあります。

裁判しても勝てそうにないから、「お願い」したのか。それとも、作者が「お願い」したら聞いてくれそうな相手だったから、それで済ませたのか。どちらなんでしょうね? 作者がお願いを聞き入れなかったら、どうなっていたかは想像するほかありません。

結果論でいえば、穏当かつ平和的に解決できたのはよかったです。
しかし任天堂の「放任しない」「黙認しない」という方針は明確ですね。バンダイナムコのアイマス系ハックツールに対する積極的な「無視」っぷりとは、ずいぶん違うなと思います。(まー、ツールの影響力や性質も考えないといけませんが。)

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