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ゆる~いFPS小説 『バトルフィールドは空騒ぎ』

バトルフィールドは空騒ぎ淺沼 広太
バトルフィールドは空騒ぎ! -週末の旅団- (ファミ通文庫 (あ9-2-1)) バトルフィールドは空騒ぎ!2 -人形遣い- (ファミ通文庫 あ 9-2-2) バトルフィールドは空騒ぎ!3 -蒼空の終末- (ファミ通文庫 あ 9-2-3)
ひさしぶりの本の紹介になる。

このシリーズ、ゲーム小説のひとつ、と言っていいだろうか。
ついこの間、3巻が出て完結したので、一気に読んでみた。なんとも不思議な読後感で、なかなか言語化が難しい。『隣り合わせの灰と青春』のような青春ノベルなのかと思いきや、決してそうではない。かなり軽いノリであり、FPSってこんなに軽いノリだっけ、という疑問もわいてくる。

元になっているゲームはどうやら『カウンターストライク』のようで、小説の中では『アサルトストライク』(AS)と呼ばれている。もともとFPSを遊ばなかった作者が『CS』にハマったのをきっかけに、この小説が生まれた事情を考えると、FPSの楽しさを伝えたいという姿勢になるのはよくわかる。

どんなにマニアックなゲームでも、楽しんでいる本人達にとっては、こんな感覚なのかもしれない。ゲームマニアだって、難しいと思って難しいゲームを遊んでいるわけではないのだから。

この小説が特異な点は、「オンラインゲーム」と銘打っているにも関わらず、リアル側の描写がまったく無いこと。わざわざ「これは全部ゲームですよ」と宣言してるのに、ゲームの外側を描かないのは異質のスタイルだ。

テーブルトークRPGのリプレイ本を読んでいるような気になる。リプレイにしても、小説化するなら、普通は『ロードス島戦記』や『ドラゴンランス』のようになるわけで、「あくまでゲームの楽しさ」を表現したい作者の姿勢がよくあらわれている。

主人公達のつくった「週末の旅団」のネーミングも、「これはゲームの中の出来事ですよ」という感覚が前面に出ている。しかし物語の中で、平日の様子が描かれることはない。彼らはクセモノぞろいだが、「なりきり」プレイはまことに堂に入ったものだ。

ゲームの中で不殺をモットーにする、手榴弾と拳闘の使い手、ブリッツ。成長したデータがリセットされるとはいえ、所詮アクションゲーム、殺したって問題あるまいに。ゲームの中で恋愛しているハナと、戦いが苦手だからチームのマスコット役を自称するコットン。前世の話をかたり始める射撃手のナスカ。自分より圧倒的に強い存在に殺してほしいと願っているシャドウ。あらゆる武器を使いこなすジンノと、ボット作りに打ち込むエンジニアのウリュー。

色々とツッコミ所が満載の連中だが、とりあえず楽しそうではある。戦闘が終わったらコーラで乾杯というのも、理不尽なまでに健全である(食べ物、飲み物はただの消費アイテムで、気分を楽しむだけのもの)。

ホントにこんな雰囲気のゲームがあったら、どうなるんだろうか。『ペーパーマン』が近いような気もするけど、MMORPGチックなコミュニケーションは無いしなあ。
誰か作ってみませんか?


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