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ゲーム業界がUGCへ傾いている理由もそこにあるんだよなー。

岡田斗司夫氏の新刊『オタクはすでに死んでいる』がたいへん話題になってるようです。さすが。好き/嫌い、同意/反発はあれども、何かと話題性のある人なのは確かですね。

オタクはすでに死んでいる


オタク界隈からの反発については、以下の2つの記事が詳しいです。新書を読んだ人、朝日新聞の記事だけで反応している人、どちらも多いですね。オタク界隈から脱オタ化したうえ、かつての住処だった「オタク界」を叩いているのが許せない! という意見が多いのかな?

しかし、中には冷静な意見もあります。
Something Orange:「好き」の分厚い壁。
オタク第1世代は「オタク」という共同幻想をシェアできていました。なぜなら、社会的にマイナーな集団、ネクラ的な一群だという自覚を持っていたからです。アニメ、特撮、ゲーム、アイドルなど、それぞれの趣味は異なっても、同じオタク仲間として認めていたのです。

しかしオタク第3世代になると、もはや「オタク」というだけでは、お互いわかり合えない。「俺たち、オタクだから、仲間なんだ」という共同幻想が消えてしまいました。それが「すでに死んでいる」という事です。細かい部分で、岡田斗司夫氏の主張に違和感は無くも無いですが、大きな所では納得できる見解です。

もはやオタク界は広大です。あらゆるジャンルを押さえるのは不可能で、1つのジャンルでさえ、とんでもなく巨大。無謀なまでに拡大を続けた怪物的文化であり、消費される事そのものが目的化しているような錯覚さえおぼえます。

またネットの影響もあって、同じ趣味の人と結びつくのも簡単になりました。ある作品を好きな人だけでそこそこの人数が集まるなら、嫌いな人をわざわざ仲間に加える必要はありません。好きでつながる小集団が無数に形成されていきます。

しかしkaienさんが指摘しているように、「好き」や「萌え」という感情でつながるようになると、自分の好きなもの以外にはどんどん無関心になっていきます。また、そうしてできた「好き」でつながるコミュニティの外に対して、排他的、攻撃的になる傾向も見られます。

リンク先の記事では、「好き」至上主義コミュニティの例として、「アイマスMAD」コミュニティを挙げてますが、納得です。アイマスに限らず、360は割とそういうプラットフォームですね。内部での密結合と盛り上がりはすさまじいけど、外にはほとんど訴求力がない。あれだけ盛り上がっていまだに60万台。

XBOX LIVEの結合度重視の設計も、それに拍車をかけてます。「好き」でつながった相手のことはもっと知りたい、他にどんなゲームをやってるの? 今なにしてるの? ゲームどこまでやったの? ホントにクリアしたの、あれ、ブログで感想書いてるけど、実績全然解除してないよ、おかしいなおかしいなおかしいなオカシイナナナナナナナナ……嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ炎上炎上炎上炎上炎上炎上炎上炎上。

おっと、つい極端な事例を出してしまいました。
しかし「アイマスMAD」の例をみると、嗜好の細分化が進み、密結合が強化されていくと、内部のアクティビティーは高まっていくようです。「好き」が2次創作につながっていく同人活動にもそうした傾向は見られます。最近では同人も商業性が増していますが、ニコニコ動画の職人たちはより原点回帰した姿なのかもしれません。

一億総タコツボ化社会……は大げさにしても、数十万、数百万のタコツボが出きていく社会。
それでいいのか、という問題提起については、正直よくわかりません。でも嗜好の細分化はもはや避けられません。その有り様が過去の感覚に照らして、どれだけグロテスクだとしても、変えようがない流れなのでしょう。

そうした流れに乗る動きの1つがいわゆるUGCです。
もはや供給側がユーザーの嗜好の細分化に対応しきれません。小さいニーズに対応するには、企業という枠、ヘタすると同人サークルという規模でさえ、歯車が大きすぎるのです。だからユーザー自身にコンテンツを作ってもらって、自給自足してもらいたい。でも完全に自給自足されると、メーカー側が儲からないし、ユーザーの負荷も大きいので、分かち合いましょう、と。

例えば、元になるキャラクターは提示して、それをユーザーが好きにカスタマイズしてください、というのが1つのやり方です。制作サイドが意図せずにそうなった例もあって、黒春香や管理局の白い魔王さんが有名ですね。

嗜好の細分化とUGCの台頭。
その先に何が待っているのか。多少予想はしてますけど、それはいずれまた書きます。ともあれ、今はこのグロテスクで美しく、愛らしい、入れ子状にして無限大のタコツボ世界の誕生を祝福しましょう。
未来を祝福しない社会に未来は無いのですから。


コメント

「日本は既にオタク天国である。そして、天国には死者しかいない」って、どこかのブログにあった評は、巧い事言っていると思いました。
現実と戦って(?)今の地位を勝ち取ったかつてのオタクに取って、今のオタクがぬるく感じるのもある意味当然でしょう。
一読しての感想は、岡田氏自身が「ニュータイプを理解できないオールドタイプ」になってしまったとの、ある種の残念さでしょうか。

>まのじ さん
申し訳ないけど、僕には「年寄りは若者を理解できない」的な解釈に持ち込みたがる若者も、「今時の若者は」的な解釈に持ち込みたがる老人も、どちらも同レベルだと思います。その程度の読みで、何を残念がるのか、不思議でなりません。

僕には、まのじさんの感想が残念ですね。わざわざkaienさんの記事までリンクしたのになあ。若者と年寄りの構図はわかりやすいけど、安っぽいですよね。典型的な思考停止かと。

kaienさんの記事に対する、はてブコメントの
> 岡田さんを批判する人たちの手で、岡田さんの「オタクは分かり合えなくなった」
> という説が強固になっていく様が面白い。
がなかなか鋭いなあ。

他人を無理解という時、それは常に自分の無理解を表明しているにすぎない。という罠。人は本を読むのではなく、読みたいように本を読むのだ、いや読みたいところだけ読むのでしょうね。

世代断絶の最大の原因になっただろう 

”萌え” 

という感覚、言葉は、

”他人の萌えは否定しない。 
 だって個人個人、好きは違うのが当たり前” 

といった、オタクらしい平和な言葉だと思っておりましたが、

”萌え”という言葉そのものの存在を拒否する世代にとっては、
ここまでの本をかかせるほどの”恐ろしい何か”だったんだなーと。


”目に見えないオタクとも、どこか繋がっっている巨大な共有感”



”離れたどこかに自分と同じ嗜好(好き、萌え)を持つ人間がいたという異常に狭い個人的喜び”

は、似ているようで、まるで違っていると、やっと気づけたといいますか。
第1世代の苦悩に気づけたというか。


 が、そんな苦悩に興味なく、嗜好の細分化が生み出すモノに
19人のヒロインでもまるで足りなそうな未来が楽しみです。

>ken さん
> ”他人の萌えは否定しない。 
> だって個人個人、好きは違うのが当たり前” 
という風に機能していない、という実態を指摘しているのだと思いますよ。

その辺りはリンク先の記事等でも指摘されているとおりではないでしょうか。「好き」でつながるコミュニティが同時に生み出す、外への無関心と排他性は、実際によく観測される事象ではあると思います。

まあ常に、自分の世代がもっている価値観には、牧歌的なまでの楽天的な信頼感をもってしまうのが人間なんでしょうね。

 ”他人の萌えは否定しない。 
 だって個人個人、好きは違うのが当たり前” 

 は非常に排他的な言葉としてタコツボ内の状況として書いたつもりです。

 ”自分と違う好きには興味ない、関心がない。
 他人の好きと同じ好きでなければ触れ合わないことにしよう。”

 と変わりませんので。

 異なる考えの交わりを避けることで戦争は避けて平和っぽいですが、結びつきもなくして個々のコミュニティーは矮小化がとまらなくなるという結果に。 


というか、ここが機能しないとタコツボ自体が生まれないと思うのですが。

タコツボの内部、殻は、個人個人の思う好きや無関心からなると考えてましたが、違ったんですね。

>ken さん
> 非常に排他的な言葉としてタコツボ内の状況として書いたつもり

そうなのですか?
ちょっとそうは読めなかったですね。

> ”自分と違う好きには興味ない、関心がない。
> 他人の好きと同じ好きでなければ触れ合わないことにしよう。”
> と変わりませんので。

ずいぶん違うように見えますが。
最初からそう書いた方が良かったのでは?

岡田氏の本は、タコツボ化が進んだ状態は「オタクらしい平和な」世界では無い、という事を指摘しているのだと思います。

まー、kenさんの日本語表現の問題であるなら、それで良いです。

私は第2世代に当たるのですが、少し首をかしげるところがあったので書かせていただきます。

非常に当たり前のことなんですが、趣味なのですから、「好き」なもの意外に無関心というのは本来当然なんではないでしょうか。

第1世代の方は、その趣味の人口が少なく、近くに別の趣味のオタクがいたから同じ境遇に「頑張っていこうね」と気分的に団結したのではないかと・・・。

生活を送る上での一般的な付き合いが出来る人がほとんどですし、問題無いと思うのですが。


・・・それと、本題に関係ないのですがアイマスとxbox360に対して少し悪意を感じてしまいます(汗)。
冬の時代のガンダムと状況が似てるので、このままファンをじりじり拡大してジャンルになるかも知れませんよ?



もともとスキモノの集まりだし、おたくの同属嫌悪は第一世代のころから雑誌でネタにされるくらいよくあることだったんですけどね。それが問題にならなかったのは、おたくコミュニケーションが主に雑誌の読者ページで行われていて葉書に書いた意見にレスが帰ってくるまで2ヶ月の冷却期間があったのと編集者がコントロールしていたことが大きいと思います。ネガティブが蓄積しにくかった。今は半日で大炎上ですからね。

政治でも宗教でも派閥は出来るものなので無数のゲームが発売されている以上ゲームコミュニティは細分化するでしょうし、ネットに専門的知識が次々とUPされそれらが一瞬で共有されれば排他的になるのも仕方ないと思います。
攻撃的な人が入り込んでくるのは何ともしがたい……(こういう人も昔からいたしネットの特性で質、量共に増幅されてる)

日本製アニメ調の美少女は一般人からは(おたく好みの絵だから)キモイと評価されるのでアイマスに100万パワーは期待できないかと。昔はかわいい絵は素直にかわいいと評価されたんですけどね。任天堂は絵柄をアメリカアニメ調に振って結果論的にその辺の悪評をうまくかわしてると思います。

岡田氏については、おたく評論家の看板をはずして「文化人」の肩書きで活動しようとしてるように見えるんですが「物欲を満足させるオタクライフ万歳」な記事を書いている以上、今のおたくの基本行動に対して責任があるだろといいたいところです。この本を通して叱咤しているってことでしょうか。

1たこつぼユーザーとしては、ただコミュニティの壁を打ち払う良作の出現を祈りアンケート葉書で支援することくらいしか出来ないんですよね(さすがに同一タイトル10本買いは出来ない)

>IMITE さん
> 趣味なのですから、「好き」なもの意外に無関心というのは本来当然
> なんではないでしょうか。
「本来当然」と考えてしまうあたりが、ある種の限界を感じさせるご意見ですね。
どうしても、自分の世代の感覚が「本来当然」であると考えがち。その傾向を自ら証明していただき、ありがとうございます。

> アイマスとxbox360に対して少し悪意を感じてしまいます
センシティブすぎるご意見ですねえ。
僕はどちらも持ってますし、愛もありますよ。それと、360の「ブログで感想→実績からやってないのがバレた→ブログ炎上」という事象は実際にあったことでしょう(笑 傍から見てると、ネットストーカー的だなあと。

まさにその、「俺の好きなことには、ブラックなネタにさえするのは許せねー!!!」的潔癖症的感覚が、先鋭化した「好き」コミュニティの弊害。過剰な排他性と攻撃性の発露なのかもしれません。
許容度の無くなった文化が広がるかどうか、はてさて。

ちなみに、アイマスコミュニティには常日頃からある種の敬意を抱いてます。一方、LIVEに関してはごく一部の「究極のオンラインゲームコミュニティのあり方」的な論調にはクビをかしげています。シュトロハイム的「LIVEの科学力は世界一ィィィィィィ」だなあと。


>kou さん
おっしゃるとおり、ネットの普及にともない、オタクコミュニティのある特質が極端に増幅されたのでしょうね。第一世代と第三世代のどちらが正しい、とも思いませんし、どちらがより自然な状態かも断定しかねますが。

> 今のおたくの基本行動に対して責任があるだろといいたいところです。
責任なんて無いでしょう。
あの本に対する反応を見ていて感じるのは、脱オタ化しつつある人にあそこまで反発するのがよくわかりません。岡田氏の話が正しいかどうかより、態度がムカつくというのが、一番大きいなあ、と思って見てます。

でもさー、10年後に岡田氏的な態度に変わってない、とする根拠はまったく無いってことを、ちょっとは考えてもいい気がしますねえ。年食っていけば、自然と変わっていくもんですよ。モテVS非モテの構造も混じってる気がしないでもないですが。岡田氏はどっちかといえば、モテですしね。

1つのロールモデルぐらいに思っておけばいいのでは。今、それが目指したい姿には見えなくても、5歳、10歳、年を食った時にはそう思わなくなっているかもしれない。その程度の想像力はもちたいし、もし「そんなことありえない!」と考えてしまうなら、ある種の視野狭窄な気がします。

> 同一タイトル10本買いは出来ない
その愛情の深さはすばらしいと思います。
が、アンケートも、同一タイトル買いも、コミュニティそのものを拡大する直接の役には立たないと思いますよ。ユーザー増えてないですから。

一応、第一世代

しかし『客』『ただの消費者』のスタンスをめどい(をい)から堅持し続けた立場からしても
読んどいたほうが面白そうですかねぇ?>『オタクはすでに死んでいる』

>嗜好の細分化とUGCの台頭
例のよって手前味噌ですがエロゲ、とくに陵辱ゲー含む貫きゲものはより顕著ですな。
DL板などの低価格路線もあるぶん先行していたAV業界のソレよりさらに極端な分布に
なりつつある感じで。

>上野パンダ さん
読んだ方がいいかどうかは、それぞれの価値観なので、わかりません。
しかし新書なんてものは、値段、読むのにかかる時間ともに、たいした事ありませんから、「迷うぐらいなら買ってみる」でいいような気はしますが。

> エロゲ、とくに陵辱ゲー含む貫きゲもの
エロゲは嗜好の細分化の典型例ではありますよね。

はじめまして。
時々、どっかでこのブログに言及されている時にだけやってくる不真面目な読者です。
さて世代論を論じられているようですが、シンプルに言うと物量の問題でしょう。
ゲームに例えると俺は16BIT時代は、スーファミメガドラエンジン全てのハードのめぼしいゲームはひととおりやっていましたから、自分の好きなゲームは他のハードの同種のゲームに比べてどうとか広い視点で見ることが出来た。
それが32BITになると…まぁ、プレイ時間もなくなってきたんですが、それ以上に1作あたりのボリュームや押し付けがましいやりこみ要素も多くなりそんなことはできなくなってしまった。
今はさらにそうなっている。
これは、みなさん多かれ少なかれそうなっているでしょう。
専業のDAKINIさんは違うにせよ。
消費しきれないほどのものを提供されて、広い視野を持てと言われても何だかなぁ、って感じですよ。
ただそれだけのことなのに、世代間論争とかかなりナンセンスな気がします。
それに、オタク論を必死に戦わせること自体が個人的には嫌です。
だって明らかに侮蔑的な要素を含んだ差別用語を受け入れ、マジョリティに媚を売って同じマイノリティの上に立って、マジョリティさん僕はこれだけマイノリティを馬鹿にしてるんだから、マイノリティじゃありませんよね?と顔色を窺うような真似。
この岡田某もその陥穽に陥ってしまったようにしか見えません。
要するに俺を敬え尊敬しろということで、人類の普遍の法則ですね。
みんな、「こうなっちゃう」んだよなぁ。

>児斗玉文章 さん
> さて世代論を論じられているようですが、シンプルに言うと物量の問題
ふーむ。
僕の率直な感想は、どうしてそんな浅い読み方しかできないんだろうなーと、不思議な気持ちでいっぱいです。ちなみに、僕はkaienさんの記事をリンクしてますが、物量という指摘はそこでなされてますね。僕も、「好き」でつながるコミュニティが形成された理由の1つは、そこにあると思ってますよ。
世代論の背景には、物量の問題があるということです。

> 消費しきれないほどのものを提供されて、広い視野を持て
> と言われても何だかなぁ、って感じですよ。
それはそうでしょうね。
ところで僕はそんな主張をしてませんが、大丈夫でしょうか?

> それに、オタク論を必死に戦わせること自体が個人的には嫌です。
なるほど。
「個人的に嫌」なことをわざわざしているあなたの行動には不思議でなりませんが。

> みんな、「こうなっちゃう」んだよなぁ。
僕が感じるのは、本を読んだ時に、そのような浅い読み方しかできない感性の不思議さです。現象としてタコツボ化が起きていることの指摘は、すなおにその通りだと思います。

多少、年寄り臭い「若い世代への説教」的なものがあるにせよ、それだけで類型的な「みんな、こうなっちゃう」と思考停止してしまう態度は、危険なものを感じますし、面白くない読書スタイルですね。あなたも、ある種の「陥穽に陥ってしまったようにしか見えません」。

 あえて「オタクはすでに死んでいる」という物議をかもすタイトルをつけているから
仕方がないでしょうが、おたく第1世代がおたく第3世代に対して、難癖をつけているという
曲解しかできない人が多いという事実が、回りまわって岡田さんがこの本で分析した
おたく第3世代の現状である、「好き」や「萌え」という感情でつながるようになると、
自分の好きなもの以外にはどんどん無関心になっていきます。また、そうしてできた
「好き」でつながるコミュニティの外に対して、排他的、攻撃的になる傾向がくっきりと
浮かび上がってくる現状が傍目から見れば興味深いのですが、まさか岡田さんはここまで
見通してこのタイトルにしたのでしょうかね?

 私は、この本を書くきっかけになったロフトプラスワンで行われた、「オタク・イズ・デット」という
イベントで岡田さんが話したことをまとめた同人誌しか読んでいませんが、岡田さんは、昔の
おたくなら誰しもが共有していた共有言語がなくなった事を指して「オタクはすでに死んでいる」
と定義ずけたのであって、決しておたく第3世代を批判しているのではなく、おたくの現状分析を
行っただけである事ぐらいは読み取ってから批判してもらいたいですね。

 個人的にはやはりネットが当たり前になった事が、おたくなら誰しもが共有していた
共有言語がなくなった一番の理由だと思います。実際に人と会って話す時には、まずマナーが
なっていないと自然と仲間はずれになっていきます。ですからおたく同士の会話でも一方的に
話さないように気をつけたり、自分が嫌いでも相手が好きな場合は、オブラードに包んで話したりと
自然と他者を気遣うようになります。
 
 一方ネットですと、他者を気遣う必要はありませんから、自分の書きたいこと伝えたいことが
優先されます。ネットではあらしの書き込みに対しては、無視をすること、あらしに対してレスを
付けると、レスをつけた人もあらしを幇助したという事であらしと同罪というマナーがありますから、
誰も自分の書きたいことを止める人はいません。ですからよけいに自分の書きたいことが1番=
蛸壺史観に陥る人が増えたのではないかなと思います。
 
 このHPは、DAKINIさんがしっかりとコメントのクオリティーチェックをしているので、自然と
どのコメントの質もマナーも高いものが多いですが、やはりコメント数が多くなると一人の人力では
どうしようもないですし、なによりもコメントのクオリティーチェックってバランス感覚がもの
すごく必要になるので、そんなことに労力を使うぐらいなら、コメント欄を閉じるか、一言もレスを
付けずに、自然のままに任せることによって表面上は、フェァネスである事を示す方法が
一番楽ですしね。

  岡田さんは、「オタク・イズ・デット」のイベントの最後に「おたくなら誰しもが共有していた
共有言語は、なくなったけれども、それでもおたくなら誰しもが○○が好きという感情は有している
でしょう。その好きという感情を「プチクリ=プチクリエイター」という形で表に出すことに
よって、ちょっとでも同じ「好きだ」という人を作って、他の「好きだ」という人を励ますことによって
おたくなら誰しもが共有していた共有言語の代わりにしていくのがいいのではないか。」と
締めくくっており、すでに「プチクリ」の本も書かれているので、気になる人はこちらも読んでみては
どうでしょうか?
http://puticre.seesaa.net/article/13522155.html

>勉助 さん
> おたく第1世代がおたく第3世代に対して、難癖をつけているという
> 曲解しかできない人が多い
最初から解釈のフレームを「上の世代が自分の理解できない下の世代を批判している」と固定して読んでいる人は、驚くほど多いですね。「今時の若者は」と「今時の年寄りは」は、人類の永遠の議論の種なんでしょうか(笑

> 「好き」でつながるコミュニティの外に対して、排他的、攻撃的になる
> 傾向がくっきりと浮かび上がってくる現状が傍目から見れば興味深い
岡田氏を批判している人の言動が、岡田氏の主張をある意味裏付けているのは確かで、そこまで見抜いたうえで、ああいう冷静な文章を書いている kaienさんはさすがですね(kaienさんのSomething Orangeは、上のオタク世代には批判的な論調が多いので、冷静な記事は意外でもあり、感心しました)。

> 共有言語がなくなった事を指して「オタクはすでに死んでいる」と定義ずけたのであって、
> 決しておたく第3世代を批判しているのではなく、おたくの現状分析を行っただけ
鼻につく部分があるにしても、本質的にはそういう事でしょうね。
もっとも、岡田氏は自分が「わからず屋の年寄り」として批判される事は承知の上でしょうけど。

> DAKINIさんがしっかりとコメントのクオリティーチェックをしているので
まー、一方で、このコメント欄がDAKINI系タコツボになってしまっているという批判もあり得るでしょうし、むずかしいところですね。

コメント欄を閉じるなり、あるいはコメントへのレスを一切しないというのも、1つの手だとは思います。常にその選択肢は念頭にありますので、ある日突然ここもそうなるかもしれません。コメントへのほぼ全レスという労力のかかる事をやってるのは、僕のサービス精神ではあるのですが、僕の意見が気に入らない人には、そう感じられないでしょうし。

その辺は、悪意を避けるか、善意を信じるかの話と同じで、僕は善意を信じたいので、サービス精神を続けています。しかし利口な方針ではないし、僕も商売でやってるなら、こんな割に合わない事は絶対にしませんね。


> その好きという感情を「プチクリ=プチクリエイター」という形で表に出す

オタクの表現というのは、自己愛表現であって、いわゆる「自己表現」とは違うんですよね。「俺を見ろ!」ではなく、「俺の愛を見ろ!」が本質です。UGC全般にいえますが、「俺の歌を聴け!」にばかり注目が集まりすぎている気がします。

オタクのグッズ買い等の行動は、愛情表現ですよね。自分自身を見せたいわけではない。そこまで自分自身に自信のある人ばかりではないし、むしろ「透明なわたし」になりたいんじゃないか。

「俺を見ろ」的な自己表現の究極は「僕は新世界の神になる」なんだけど、はたして全員が本当に神になりたいのか。「神に仕えたい」「神に奉仕したい」「神への愛を表現したい」という種類の、従うことへの喜びというものも、人間の根本的な欲求なんじゃないかと思うのです。

人間の創造性、自己表現をすべて、「俺を見ろ」的な欲求に還元してしまうのは非常に危険な議論で、それは人間の無意識をすべて性欲で捉えるのと同じぐらい乱雑な論法だと思います。そこまで踏み込んだ議論は、UGCがらみでは、あまり行われていない気がしますね。

読んでみますた

「まーたしかにそんなとこもあるかなー?」な感想で。それなりに「うにゅ?」と
思うところもありましたがすんなり理解できました。

>オタク界隈からの反発
(おもに第二世代?の)高尚な自説をメシの種やアクセスカウンターの肥やしにしてる人には
食糧危機到来の予言でもあり看過し難いがゆえ反発してるのかな〜とも思わんでもないですが、
もしそうだと仮定しても全く必要とされなくなるわけでもなく各コミュニティーに目線の高さを
調整した自説で受けを取るようにすれば良いだけですしねぇ。
文章芸人たるもの芸は日々精進して磨き続けていただきたく。

>アイマス蛸壺コミュニティ
カップリングの差異は即断絶!の腐女子ワールドに比べ「○○のシンパは低脳」だのなんだのと
各ヒロインごとそのFANの人格攻撃に内ゲバることもなく、総じてみんな仲良く平和に盛況
(と外側からは見える)なアイマスコミュは個人的には居心地良さそうなぱらいそなんですけどね。
ミニゲーム嫌い、で初動で乗り損ねた我が身としては「おらもつれていってくだせぇぇぇぇ」

>情報物量
インフラが爆発的に増えても人間が起きて寝るまでに体験理解できる情報総量は
んなに変わったわけではありませんよ?とは思う第一世代。

>上野パンダ さん
オタク系ライターは、世代が下るごとに、フットワークが悪くなっていく印象はありますね。
オタクと非モテ論あたりをくっつけちゃうから、アイデンティティーに強固に結びついてしまって、路線転換がしにくいのかなあ・・・・。

小ネタですが、驚いた事があったので書いておきます。
 岡田斗司夫さんのギャオジョッキーを聞いて初めて知ったことなのですが、「おたくはすでに
死んでいる」というタイトルは「人は見た目が9割」というタイトルをつけた編集者と同じ人が
考えたタイトルだそうで、今のネットの大騒ぎぶりに編集者の人は、さぞ喜んでいるでしょうね。
 
 そこでふとと思ったのですが、出版の世界ではタイトルはものすごく重要視されますが、
ゲームソフトのタイトルで一目見てビビッと来たのはあまりないですね。
 強いて言うなら「暴れん坊天狗」ぐらいでしょうかw

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