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世界は彼女にとって速すぎる 『よくわかる現代魔法』

よくわかる現代魔法桜坂洋

「本の紹介」カテゴリーの記事がついに99エントリーに。あと1つで100の大台に乗りますね。

人体に魔力を流す古典魔法に対し、コンピュータを利用した現代魔法。ドジでみっともない、何事も長続きしない森下こよみは、好きになれない自分を変えるため、現代魔法の世界に足を踏み入れます。現実の中で何一つ取り柄が無い自分でも、魔法みたいな非現実の力なら。と希望をこめて。

という感じで、この作品は少女小説のフォーマットを借りてるんですが、そういう観点で見ると、どうもあまり巧くない、ぎこちない感じを受けます。自信の無い少女がより良い自分をめざして、安直な手段にすがった結果、トラブルに巻き込まれ、色々すったもんだあった末に、最終的に自分を肯定していく。それが少女小説の基本の流れです。

けど、こよみがそんなに必死に見えない。切実さが微妙に不足してるんですよね。
それ以前に頭が悪い。なにもここまで頭が悪い女の子を主人公にしなくてもいいのに、と思うぐらい天然頭です。さすがに『あずまんが大王』の大阪ほどではありませんが。そのためにこよみが出張ってると、物語が動きにくい。何故なら彼女の理解よりも、世界が速く動いているからです。

シリーズを読んでいくと感じるんですが、こよみ以外の女性キャラ、姉原美鎖、坂崎嘉穂、一ノ瀬弓子クリスティーナが活躍する話のほうが物語が良く動きます。明らかにクロックが違う。

けどクロック数だけが全てでは無い。かわりに並列性に優れていたり、奇妙なニーモニックが動作したりする。だからこよみは、立派に魔女の一人なのでしょう。彼女のクロックは少し遅いけど、独特のニーモニック。奇妙なテンポ感が生まれていて、その、ぽてっとした雰囲気が魅力的です。魔法を使おうとすると、何故だかたらいが降ってくるという理不尽さも、ひっくるめて。それが許せてしまうのが、森下こよみらしいところなのでしょう。

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