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今年も、市場を知り、己を知らば、百戦危うからず 『テレビゲーム産業白書2008』
テレビゲーム産業白書2008(メディアクリエイト)

去年にひきつづき、今年も1冊いただきました。感謝。
本書は
Chapter01 テレビゲーム市場動向
Chapter02 テレビゲーム新品分析
Chapter03 テレビゲーム中古分析
Chapter04 テレビゲーム傾向分析
Chapter05 テレビゲーム業界各論
という構成を取っている。
うちのブログの常連読者には既知の部分も少なくないだろうが、メディアクリエイトの抱える莫大なデータで裏付けされているだけに、納得感はひじょうに高い。共通認識としては、冒頭で細川敦氏がのべているように、最も普及しているプラットフォームにあらゆるタイトルを投入するという、過去の単純なソフト戦略は通用しなくなっている。
DSやWiiにPS系のタイトルを単純に持っていっても期待ほど売れない事例が少なくない。1つのハードへの集中投資が実を結んだ時代は幕を下ろした。基本戦略として、DSやWiiでは、任天堂とかぶらない、なおかつ市場特性にあった新しいタイトルの開発をおこない、PSシリーズでは従来のタイトルを継承していく。PSコミュニティについては、単一のハードではなく、PS2/PSP/PS3の3つのハードでカバーする。
去年までは、DSやWiiの革命がもたらした新しい変化への対応が、ソフトメーカー各社の課題だった。しかしPSPの台頭、過剰にWiiシフトしたバンダイナムコの失敗、マルチプラットフォームを推進したカプコンの成功、単純に任天堂を模倣しても上手くいかない事、実用ソフト市場の縮小など、さまざまな事例がそろってみると、右へならえ的な戦略は通じない事が明らかになった。自社なりの戦略をきちんと定義していくことが求められている。
その戦略を練るうえで、「市場データ+市場分析」をまとめた本書は安い買い物である。3万5000円。個人が買うには高いが、企業なら迷う価格ではない。おなじような白書はファミ通も出していたはずだが、任天堂の岩田社長のプレゼンで引用されているのはメディアクリエイトである。
Chapter01は、ゲーム業界関係者によるゲーム市場についての論考と市場概要。去年にくらべて、経営者の論考が増えている。Chapter02の「新品ソフト販売本数Best500」とChapter03の「中古販売Best100」は、ぜひ目を通してほしい。500位までの掲載であれば、大量のソフトが網羅され、「ランキング上位には現れないが、コンスタントに売れている」ソフトの姿が見えてくる。
Chapter04には『Wiiスポーツ』『モンハン』『レイトン』といった代表的なタイトルの満足度調査や、年齢別の購入者比率が掲載されており、各タイトルがどのような要素で認知され、満足を得たのかがよくわかる。
Chapter05は「ゲーム人口の拡大と維持」など、業界各論になっている。タイトルのみここに記しておく。
関連
市場を知り、己を知らば、百戦危うからず 『テレビゲーム産業白書2007』

去年にひきつづき、今年も1冊いただきました。感謝。
本書は
Chapter01 テレビゲーム市場動向
Chapter02 テレビゲーム新品分析
Chapter03 テレビゲーム中古分析
Chapter04 テレビゲーム傾向分析
Chapter05 テレビゲーム業界各論
という構成を取っている。
うちのブログの常連読者には既知の部分も少なくないだろうが、メディアクリエイトの抱える莫大なデータで裏付けされているだけに、納得感はひじょうに高い。共通認識としては、冒頭で細川敦氏がのべているように、最も普及しているプラットフォームにあらゆるタイトルを投入するという、過去の単純なソフト戦略は通用しなくなっている。
DSやWiiにPS系のタイトルを単純に持っていっても期待ほど売れない事例が少なくない。1つのハードへの集中投資が実を結んだ時代は幕を下ろした。基本戦略として、DSやWiiでは、任天堂とかぶらない、なおかつ市場特性にあった新しいタイトルの開発をおこない、PSシリーズでは従来のタイトルを継承していく。PSコミュニティについては、単一のハードではなく、PS2/PSP/PS3の3つのハードでカバーする。
去年までは、DSやWiiの革命がもたらした新しい変化への対応が、ソフトメーカー各社の課題だった。しかしPSPの台頭、過剰にWiiシフトしたバンダイナムコの失敗、マルチプラットフォームを推進したカプコンの成功、単純に任天堂を模倣しても上手くいかない事、実用ソフト市場の縮小など、さまざまな事例がそろってみると、右へならえ的な戦略は通じない事が明らかになった。自社なりの戦略をきちんと定義していくことが求められている。
その戦略を練るうえで、「市場データ+市場分析」をまとめた本書は安い買い物である。3万5000円。個人が買うには高いが、企業なら迷う価格ではない。おなじような白書はファミ通も出していたはずだが、任天堂の岩田社長のプレゼンで引用されているのはメディアクリエイトである。
Chapter01は、ゲーム業界関係者によるゲーム市場についての論考と市場概要。去年にくらべて、経営者の論考が増えている。Chapter02の「新品ソフト販売本数Best500」とChapter03の「中古販売Best100」は、ぜひ目を通してほしい。500位までの掲載であれば、大量のソフトが網羅され、「ランキング上位には現れないが、コンスタントに売れている」ソフトの姿が見えてくる。
Chapter04には『Wiiスポーツ』『モンハン』『レイトン』といった代表的なタイトルの満足度調査や、年齢別の購入者比率が掲載されており、各タイトルがどのような要素で認知され、満足を得たのかがよくわかる。
Chapter05は「ゲーム人口の拡大と維持」など、業界各論になっている。タイトルのみここに記しておく。
- ゲーム人口の継続的な拡大と維持
- キャラクター価値の平準化と大人向け市場への移行
- タイトル別の訴求から愛される企業のための訴求へ
- IPTV時代の到来と脱テレビモニター
- レベルファイブが示すゲームプロモーション2.0
- 「ネットワーク」と「ハイビジョン」で変わるリビング
- これからのゲームビジネスとカジュアルネス
- 学習系・実用系タイトルは一巡したのか
- 欧米と日本のシリアスゲームの動向
- PSPはGBAの後継機である!
関連
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