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『眠り姫』の作者が2年ぶりに帰ってきた 『灼熱のエスクード』

灼熱のエスクード貴子潤一郎

『眠り姫』の作者が2年ぶりに帰ってきた。
このまま「消えた作家」になるんじゃないかと本気で心配してたけど、(作家生命として)まだ生きていたようで、ひと安心。

『眠り姫』でこの作家が好きになった人には、このシリーズもお薦めしたいが、じつは短編の方が切れ味が良い。というわけで、『煉獄のエスクード ARCHIVES』の収録作、「本日快晴」から読み始めるのをお薦めしたい。

ハードボイルド探偵ものが好きな作者の趣味がぞんぶんに出ており、全体に渋みが効いている。本編の登場人物がほとんど出てこない外伝なため、これだけ読む分にはネタバレも無い。劇中の赤髪の美女レイニーが気になった人は、本編に進んでほしい。

地球と魔界をつなぐゲートをめぐって、人類と魔族は攻防を続けていた。しかし魔族が圧倒的に強い。1000年前にゲートが封じられたことで、地上にはわずか3人のロードが残るのみだが、その3人が本気を出したら、人類なんてあっさり全滅しかねない。食用に生かされているようなものである。理不尽までの一方的な強さ。例えば、ロードの1人、男色家で気まぐれなアルフェルムが本気で暴れたら、止められる者は誰一人いないのだ。

人類の希望はゲートを封じる力をもった聖女レディ・キィと1000年を生きる美女レイニー。そして退魔の剣ブラディミールである。ブラディミールに選ばれた深津薫は、魔族との戦いに巻き込まれつつ、魔族の「裏切り者」であるレイニーの秘密を知って、共に戦うことを決意する。

1000年のキャリアをもつレイニーとにわか退魔剣士の薫では、力量の差は大きいが、健気な少年の頑張ってる姿はいいものだと思う。いい所見せようとして、空回りしたり、逆に大失敗してしまうのも、ご愛敬。

2年の間に、絵師の絵柄も微妙に変わって、薫の顔がずいぶん幼くなってる気がする。行動も相変わらずのバカ正直。敵にアドバイスもらってどうする! しかし最後には、割りとかっこ良く決めたか。

とはいえ、本当の試練はいよいよこれから。
物質世界では名前が失われている「あの女」が復活する日も、遠くはなさそうだ。
新しいレディ・キィの行方、外道祈祷書をめぐる魔族どうしの争い、外道祈祷書をその身に宿した少女魔術師の運命は? 次巻は待たせず、1年以内に出てほしい。


関連
26ページの人生 『眠り姫』


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コメント

前作は2006年10月20日発売なので2年は誇張じゃないでしょうか、今年に入ってドラゴンマガジンにも掲載されてますし

>前作は2006年10月20日発売
『Archives』を入れると1年3ヶ月程度ですね。
本編が2年ぶりなのと、あとがきでも「2年前」と書いていたので、「2年ぶり」と表現しました。ドラゴンマガジンへの掲載は知りませんでした、ご指摘ありがとうございます。

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