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ハッタリ王子、立つ 『ミスマルカ興国物語』

ミスマルカ興国物語 (林トモアキ

展開のエスカレートがすさまじい『お・り・が・み』や、ひきこもりと電子ウイルスが世界を獲らんとする『戦闘城塞マスラヲ』に続く、林トモアキわーるどの新シリーズがスタート。

林トモアキは無茶苦茶な作品を書くのが得意な作家だ。
って、全然誉めてるように見えないなあ、これ(苦笑
その作風は「ハッタリ」「エスカレート」「目茶苦茶」の三拍子で、広げた大風呂敷の面積はライトノベル界随一。

舞台となるのは、ゼピルム共和国とグランマーセナル帝国という2つの大国に挟まれた、中原の小国ミスマルカ。王子マヒロはくる日もくる日も夜遊びばかりの怠け者で、近衛騎士のパリエルに叱られてばかり。典型的な平和ボケ。

しかし平穏は破られた! 大陸統一をもくろむグランマーセナル帝国が侵攻を開始したのだ。国王は反帝国同盟の助けをもとめて共和国へと旅立ち、ぐーたら王子が残された王都を預かることに。将軍も王都と共に出立してしまい、あれ、もしかしてこの王子が最高権力者? 途端にフリーダムを満喫しはじめる王子マヒロ。彼を追いかけるこの騎士パリエル。王子を無視して国を取り仕切るメイド長のエーデルワイス。

そんな有様のミスマルカ王都に、戦姫ルナスが率いる強襲部隊が迫っていた。家臣一同が徹底抗戦をとなえるなか、王子マヒロはただ一人、「余は暴力が嫌いです」と話し合いで解決することにこだわり、1つの計略(騙し)を実行しようとするが……。

人死にを嫌うのは林トモアキ作品の主人公に共通している性格だが、それを正面に押し出して主人公の制約条件(ルール)にしたのは今回が初めて。「人が死んだら楽しくないじゃない」と主張する鈴蘭(お・り・が・み)も、いざとなれば躊躇しないところがある。一方、この王子の優しさは常軌を逸している。
「騙せばいい」

「は……?」
「人を信じさせる。騙す。同じことだよ。つまりは、たったこれだけで人は王になれる。全ての国のトップを騙しきれれば……この大陸は統一できる」
舌先三寸で大陸全土を統一してみせるとうそぶく王子は、底の抜けたタライのような大器である。ではこのままハッタリと騙し合いで、国盗りしていくのかといえば、おそらくそうはならないだろう。林トモアキが最初のゲーム設定(目標と制約)どおりにシリーズを終えたことなど、ただの1度も無いのだから。

とちゅうでルールも目標もすり替わり、二転三転四転五転転転転転転転と転がって、すべてが終わった果てにひょっこり勝ちを拾う連中なのだ。さあいっしょに楽しく騙されよう!


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