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2007年って何もなかったね話@ゲームデザイン

ふだんはきちっと分析っぽく書いてますが、毎回それだと肩こりしてくるんで、今回はちと雑談風で。

IMで某氏と「2007年は何も無かったね」という話をしてたんだけど、本当に何も無えなあ、という何のひねりも意外性も無い結論。売れたタイトルはそれなりにあったけれども、ゲームデザイン的に、あるいは商売的に「おっ」と感じさせるものは思い浮かばない気がする。

『アイドルマスター』と『Forza2』にしても、あれはニコニコ動画あってのもので、ゲームデザイン的な要因は小さい。『アイマス』には色々と現代的な演出やキャラ設定はあるにしても、ゲームの骨格そのものは「アイドル育成物」としての従来の枠を出ない構造だよな。

「ゲームの外部化」もかなり極まってきたという事かもしれない。ついにゲーム内部の要素や仕組みでは、遊びそのものを説明しきれなくなった。むろん流行としてのゲーム人気や、行列並んでゲームを買うゲームという現象は過去にもあったわけだが、その辺りをうまくまとめた言説は見かけなかったように思う。ゲームの外で起きた現象を説明する必要性が低かったからだ。

要は「作家論」ではなく、「プレイヤー論」の必要な時代になってきたんだろう。まじカルの原稿で、その点には軽く布石を打っておいたが、もうちょっと真面目に分析するべきかもしれない。「プレイヤー」を分類する基準は、ゲームの腕や、ゲームに掛けた時間だったが、クリエイティビティーという評価軸が加わりつつある。プレイ動画(ネタ動画)や、wikiの設置、「痛車」等の素材の提供など、遊びの担い手としてのプレイヤーの役割が増大しつつある。

「プレイヤー論」をどうビジネスにつなげていくかという点では、MOD文化の根付いている欧米の方が進んでいる部分がある。日本にも同人文化があるけれども、いったんそういうグレーゾーンを経由しないと何ともならない、とも言える。中堅以上の企業には直通できない。同人ですごいゲーム作った人間が、海外なら大手スタジオに入ることはありえるけど、日本じゃまあ無いよねという。もっとも大手の内作チームでソフト作るのと、同人でソフト作るのはかなり違うんだけど。

XBOX360のタイトル群のオンライン機能の高さは相変わらず安定していた。逆に安定しているので、ちょっとやそっとではニュースにもならない。PS3は本当に何も無かった、うん。

Wiiも1年を通じて『Wiiスポーツ』がよく売れたという印象ばかりが残る。『WiiFit』はどうしても『脳トレ』の延長線で捉えてしまうので、ゲームデザイン的な新味は評価しにくい。『脳トレ』フォーマットに『Wiiスポーツ』的な体感ゲーム載せたというのが大枠の理解になるんだろう。『マリオギャラクシー』は面白いが、すでにある程度完成していた物がより完成したということ。

PSPも印象は薄い。
一方でDSは個々のゲームよりも、市場の変化の方が注目だろう。実用ソフトの売上が減ってきて、『逆転裁判4』や『レイトン教授』や『西村京太郎』みたいなアドベンチャーゲームの売上が伸びた。全体としては、ライトユーザーが二分化したといえる。よりゲームらしいゲームにシフトする層と、ゲームから離れていく層。

携帯機はやはりどうしてもスペックが劣るので、放っておくとひと昔前の据置機の移植やリメイク、懐かしゲームのリバイバルが起きやすい。少なくないユーザーがそれで満足しているのも確かで、去年『Newマリオ』と『FF3』が売れた結果として、「懐かしさ」を押し出した企画が増えるのは仕方ない。DSの購買層にファミコン世代が多いのは確かだし、まあそうなるわなー。

かといって据置ゲーム機で新しいゲーム像が提供されているかといえば、前述のように無い。作るの大変ですよね、という吐息が聞こえてきそうなほどだ。

『アサシンクリード』あたりをつかまえて、「ゲームの未来は君に託した」と言うのは無理がありすぎる。やはり完成度は今一歩だった。まぁ3部作なんで、完結する頃には素晴らしい未来を切り拓いているのかもしれない。わからんけど。数年前の『Half-Life2』もそうだが、「この先に未来のゲームがある」という期待感が発売前から過剰に高まったゲームは出てみるとションボリという事が多い気がする。

ただ、日本の大手企業がPS3とXBOX360に及び腰すぎる影響で、リッチなゲームを求める層が少しずつ海外製のゲームに流れている印象。XBOX360の人気を下支えしているのはそういった層だし、PS3『レジスタンス』も10万本前後で、日本市場としては意外と頑張ってる。

あ、ションボリといえば、「セカンドライフバブル(笑」が弾けたのも、一応今年になるのか。そもそもバブルという程盛り上がってないが。セカンドライフに見切りをつけつつ、新しい種を見つけて、なんとか仮想世界ブーム大作戦を続行しようという勢力も存在していたが、種が無い事には始まらない。夏あたりからは誰も言わなくなったな、という印象。

人間、忘れたいものはさっさと忘れるに限るというメソッド。ブームが完全に終了したあとに『チョコボ』で仮想世界とか言い出すスクエニは相変わらず豪傑だな。『DS:Style』も1年おそかったし、周回遅れで流行を追いかけるのが好きな病気かもしれん。


まあ総じていうと、ゲームデザインの改善がゲームの売上にもはや貢献しないという身も蓋も無い話になる。かといって、グラフィックでも引っ張りきれない。あの米国でもWiiが売れまくってるわけだし。ある程度の牽引効果は見込めなくも無いが、費用対効果が悪すぎる。

グラフィック重視の1つの極点、つか極論として、「萌え」要素があり、すでに定番を通り越して陳腐化しているけれども、大戦略でさえ萌えに走ってるあたりに末期症状な何かを感じてしまう。もはやゲームデザイン的な改善では、状況は打開できないと悟りつつ、特にいいアイデアが無くて、飽和しまくった萌えに手を出さざるを得ない開発サイドの苦境がうかがい知れる。

商売としてはコンシューマー業界の一部が美少女ゲーム業界に近づきつつあって、まあ狭い客層からたくさんお金を取るビジネスになれば、似てくるのは自然なことだ。そういうノウハウはいっぱい持ってるんだから。

大手級でもナムコはこの分野で先端をひた走ってる。そういえば、いつ頃抱き枕が出てくるかという話題が別の某氏との会話の中で出たんだけど、アイドルというからには当然、清純さは大切にしなければならないわけで、セクシャルアピールしていくのは歳を取って人気も落ち着き始めた頃合いだろう。XBOX480とかそんなタイミングで。ていうかホントに芸能人みたいだな。なまなましー。

ゲーム単体での複雑化は、それを望むユーザーが減っているし、作る側のモチベーションも高くない。逆に極端にわかりやすい方向に振ったのが任天堂だが、みんなが乗れるやり方では無いし、そんなに長持ちするものではないだろう。面白コントローラも面白アタッチメントも、だんだん置き場に困ってくるわけだしな。

まぁ基本的にはオンラインに期待という話になるんだろう。ゲーム単体はある程度までの複雑化に留めておいて、それ以上の複雑系はユーザー同士の相互作用でほにゃほにゃ、あとはご当人たちでいい感じに盛り上がってくださいなという仲人的な役割へとシフト。

しかしそっちの方向だと、Web業界の一部に比べてノウハウ不足なのは確かで、どうしてもプレイヤーを誘導したがる(=制御したがる)悪癖が抜けないんだよな。作り手側が程よいカオスを許容しないのがね。

ていうか、右も左も、みんな真面目になりすぎちゃったのかもしれない。昔はあの任天堂でさえ『ときめきハイスクール』なんて出してたわけで、今じゃ考えられん。「大人になった」「産業が成熟した」という事なんだろうけど、つまらん。

来年に関しては、期待している分野もあるんだけど、それはまたの機会に。しかし広義の意味でのインタラクティブ業界という点では、正直、Web業界(&ケータイ業界)の方がまだ期待できるような気がする。出尽くした、出尽くしたと言われても、ニコニコが出てきたり、Twitterが出てきたり。ファミコン的な勢いで、色々と試行錯誤できるのは、やっぱり強い。

(ゲーム業界と比較しての)Web業界の最大の問題点は国内で閉じている事で、グーグルは神さまですという話が多いのはゲンナリ。まぁWeb業界には「アタリショック」が無かったからなあ。それと、Webサービスがテキスト中心に進化してきた影響でもある。逆にゲーム機はテキスト入力に難があるんで、そちらへの侵攻は絶望的だ。

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コメント

いつも楽しく拝見しています。

示唆に富むエントリと思うのですがコメント付かないですね。。。といっても、素人考えでは思うところもありつつ、うかつにレスできない感もあります。だから、というわけでもありませんがちょっと趣向を変えて、リアルで存じ上げないDAKINIさんについて妄想を逞しくしてみました。
(もはや記事内容とほとんど関係ありませんが(笑)、忘年会・オフ会なんて聞くとついつい。。。)

常日頃の記事内容からも、ゲーム業界で身を立てていらっしゃる方だというのはほとんど自明と思います。

売上や業界動向に敏感ですが、分析の着眼点はゲーム開発会社の中堅・大手クラスのマネージャー、もしくはディレクターの目線といったところで、実際の立場はそれそのものか、そうした人たちと直接の接点があって、中でもビジネスの嗅覚が備わっているタイプ。といっても、商売そのものよりもゲームが好きで、それを生業として継続していくためにどうビジネスを展開したらいいだろうか、という画を描くほうに興味があるし、それを具体的に押し進める実力も備わっている。

あえて人物像を描くなら、ゲームが好きで業界に入り開発者から叩き上げて、今は脂の乗ったチームリーダー/マネージャー、という印象。現役の経営者もしくは投資家、あるいは小売や営業というイメージとはちょっと遠い。

と、ゲーム作りたいと思っていたら、なぜか、コンシューマ主体のゲーム業界の対極にある法人向けのシステム屋で飯を食っているわたしが推理してみました(IT業界って広いですねえ。。。)

そういえば、そろそろ「かさぶた。」一周年ですね、おめでとうございます。
来年がDAKINIさんにとって良い年、そして飛躍の年であらんことを。

>いつでもどこでも名無しさん さん

> 示唆に富むエントリと思うのですがコメント付かないですね
はてブあたりの伸びの方がいい感じですね。
「雑談」と言い切ってしまうと、突っ込みにくいのかもしれません。
書いてるこちらは、雑談調はかなり楽ですけど。

> そういえば、そろそろ「かさぶた。」一周年ですね、おめでとうございます。
ありがとうございます。
来年もよろしくお願いいたします。

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