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今の季節に読みたい恋愛系ライトノベル
冬というと、クリスマスに、初詣に、バレンタイン、とイベント目白押しで、いかにも恋愛ゲーム小説の季節ですよね。つーわけで、今年うちのブログで売れた恋愛系ライトノベルを挙げてみます。最初は売上順に並べようかと思ったんですが、ちょwwwwwカオスなんで、種類分けしました。
★純愛物が読みたい!
純愛モノとして完成度の高い3冊。どれを読んでもハズレ無し。
ミミズクと夜の王(紅玉いづき)

書評:ジブリにアニメ化してもらいたいような、まっすぐな物語 『ミミズクと夜の王』
恋愛モノに限らず、小説全体の年間売上でもトップ。
一言でいうと、大人向けのウェルメイドなおとぎ話。他人から家畜のように扱われてきた少女が、愛されることで人になり、やがては人を愛する気持ちから自分の運命を選択する。
ジブリの原作に選ばれても、全然不思議じゃない内容。
レインツリーの国(有川 浩)

書評:真摯な対話を核にした恋愛物語 『レインツリーの国』
障害をもった女性と健常者の男性の恋愛をえがいた熱い小説。
サラリーマンの向坂は、ネットで知り合った女性(ひとみ)とメールを交換するうちに、直接会いたい気持ちが高まって、渋る彼女からデートの約束を取りつける。しかし実際に会った彼女は様子がおかしい。向坂は気配りの足りない彼女に失望するが、デートの最後に彼女がとある障害を隠していたことを知る。
気づかずに責めてしまった自分には非がある。だが何も言わなかった彼女にも非はある。面倒くさいという思いが頭をよぎらなかったかといえば、嘘だろう。しかし彼はその時、踏み込みことを決めたのだ。
激しい口論もある。恋愛小説のくせに、ここまでロマンチックに欠けた会話も珍しい。2人は時に喧嘩しても、立場や環境の違いがもたらすディスコミュニケーションを乗り越えていこうとする。何とも応援したくなるのだ。
眠り姫(貴子潤一郎)

書評:26ページの人生 『眠り姫』
とある奇病におかされた少女と彼氏の人生を26ページに濃縮してみせた表題作がお薦め。完成度の高い7編の短編小説がみっちり詰まった、7冊分の価値のある1冊。
★これぞ青春小説!
若くて青臭い恋愛小説を読みたい人には、この2冊がお薦め。
空とタマ(鈴木 大輔)

書評:笑えて、泣ける、いい話。 『空とタマ』
家出してきた少年は、前から目をつけていた倉庫に辿り着くが、そこには何故か先客がいた。彼が出会ったのは、年上の家出少女。ささいな事から意地の張り合いになり、倉庫の占有権をめぐるバトルが始まるのだが、物語はそこで終わらない。家出した理由を聞かされて、八つ当たりしていた気持ちがホロリと泣かされたりもする。
前半の笑いと後半の泣き。つなぎ方が巧いし、ほぼ全編が小屋の中だけで展開するにも関わらず、まったく飽きさせない。完成度の高い青春小説。
声で魅せてよベイビー(木本 雅彦)

書評:恋愛はいつもデスマーチ。ハッカーと腐女子の織り成すラブストーリー 『声で魅せてよベイビー』
ハッカーな男の子と、声優志望で専門学校に通う女の子の恋愛。少年のセンスのずれ方もすごいが、少女の腐女子トークも彼には意味不明。2人とも不器用で、ちょっとすれ違いながらも、少しずつ前へ進んでいく様子が危なっかしくも、微笑ましい。
少年は悩む。ハッカーのサガか、悩み続ける。悩んで悩んで悩んで溜め込んだ分、動き出してからのカタルシスは大きい。青臭さ上等な1冊。
★ツンデレに、ヤンデレ
今年はヤンデレブームに火がつきましたね。
この辺りからただの恋愛モノではなくなりつつ……。
化物語 上・下(西尾維新)
書評:西尾維新版・学校の怪談か、ギャルゲー小説か。『化バケモノ物ガタリ語』
ストーリーなんてそっちのけで、主人公と少女達の軽妙な会話を楽しむべき小説。
無意味な会話をここまで面白く書ける作家は、西尾維新だけ。
最強にツンデレ、むしろツンドラな戦場ヶ原ひたぎに罵倒しつくされてください。
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸(入間人間)

嘘つきとヤンデレの恋愛(?) 『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸』
間違いなく、今年もっとも話題になったヤンデレ小説。
「みーくん」は幼なじみの女の子「まーちゃん」を尾行する。ある確信をもって。そして当たってほしくない疑惑はあっさりと現実に。まーちゃんは子供達を誘拐して自分の部屋に監禁していたのだ。
こうして始まる、絶望系恋愛ストーリー。
★大人の男、大人の女
戦う男と女の物語が読みたい人向け。
SF成分があるけど、切なく、ほろ苦い。完全に大人向けのテイスト。
All You Need Is Kill(桜坂洋
)

書評:リセットし続ける勇者の物語 『All You Need Is Kill』
SFバトル物だが、読み終えた後に、こらえようのない切なさが残る。
戦場で死んだ新米兵キリヤは、戦闘開始前の時間に戻されていた。確実に待ち受ける死を回避するため、彼は逃げ出そうとするが、死の運命は回避できない。死ぬたびにリセットされ、リスタートした後に確実にやってくるゲームオーバー。戦うしかないと覚悟を決めたキリヤは膨大な死の果てに、歴戦の戦士に成長した。
ループが158回を数えた時、キリヤは戦場の女神と呼ばれた英雄と再会する。度重なる死をくり返して生死の実感を失いつつあった彼が、急速に生きる喜びを取り戻していく様子は微笑ましい。だからこそ、その後に2人を待ち受ける運命は、あまりに理不尽で切ない。
ドラグネット・ミラージュ(賀東 招二)

大人のドラマが読みたいあなたに 『ドラグネット・ミラージュ』
こちらもSF。西太平洋上に出現した未知の超空間ゲートにより、地球人類は異世界「レト・セマーニ」の住民と接触した。そこは科学のかわりに魔法が発達し、妖精や魔物が住まう世界だった。両世界の玄関港となったサンテレサ市には、200万人以上の移民が住み、異なる文化の衝突が毎日勃発していた。
ベテラン刑事のケイ・マトバは、4年間組んでいた相棒が殺された挙句、さらわれた妖精を追ってきた異世界の少女騎士ティラナとの共同捜査を命じられる。2人の第一印象は最悪で、衝突を繰り返す。
典型的な相棒(バディ)モノで、海外刑事ドラマが好きな人はきっと面白く読めるはずだ。小島監督の『メタルギア』シリーズや『ポリスノーツ』のファンにも薦めておきたい。まぁ厳密には、恋愛モノではないんだけれども。
★犯罪です・・・・!
小学生相手はダメー。
恋愛未満の何か、だよ・・・・・ね?
紅(片山憲太郎)

心のどこかに火がつく小説 『紅』
揉め事処理屋の高校生、紅真九郎。16歳。
日本を支配する九鳳院の家に生まれた少女、九鳳院紫。7歳。
真九郎が自分のもとにやってきた紫を守る。この小説の要旨は、ただそれだけである。直球きわまりないが、間違いなく熱い。本当に「心のどこかに火がつく」のだ。
SHI-NO 愛の証明(上月 雨音)

黒い少女と「僕」の純愛系ミステリ『SHI-NO 愛の証明』
こちらは熱血ではなく、一応ミステリー。
黒い魂をもつ少女・志乃と大学生の「僕」。
一般人の「僕」は志乃とどう関わるか、答えが出せないでいた。
しかしこの4巻でついに覚悟が定まる。殺人鬼の魂をもつ彼女の全てを、その理解できないほど黒い精神を、「僕」はすべて肯定して生きていくのか。彼女は「僕」に愛されるために自分の魂を殺して、生きた抜け殻として在ることを願うのか。それとも・・・・。
そして「僕」と志乃ちゃんは歩き出す、最悪を回避するために、次の一歩へ。
これも一つの愛の形。
★ねぇ、これって変じゃない?
変り種の恋愛モノを取り揃えました。
トランスセクシャルに、ソフト百合。お好きな方をどうぞ。
ただしプレゼントには向きません。
たぶん変態です。本当にありがとうございました。
リヴァースキス(佐野 しなの)

書評:なんという才能wwwwww 愛すべき短絡思考たち 『リヴァースキス』
トランスセクシャル物の新境地。
こ、コイツら、とっても自己中で、めっちゃ短絡思考。
あなたも読んでいるうちに、目が離せなくなってるはず。
バニラ A sweet partner(アサウラ)

百合と拳銃の作家が送る最新作 『バニラ A sweet partner』
弱い少女2人が拳銃という名の暴力を手にした時、闘争(逃走)は始まった。たとえ、それが弱者にとって仕方のない反撃だったにしろ、暴力の行使を許容する社会は存在しない。警察が徐々に彼女たちの正体に迫っていく。追いつめられた2人は、銃撃戦の果てにどういう結論を下すのか。
デビュー作に比べて、拳銃のウンチクが抑制され、ソフト百合的な描写が増している。この2人に振り回されるなら、仕方ないかな、と駄目な大人は思ってしまうのかもしれない。
以上。
後半は恋愛モノなのかという疑問はとりあえずスルーの方向でひとつ。
★純愛物が読みたい!
純愛モノとして完成度の高い3冊。どれを読んでもハズレ無し。
ミミズクと夜の王(紅玉いづき)

書評:ジブリにアニメ化してもらいたいような、まっすぐな物語 『ミミズクと夜の王』
恋愛モノに限らず、小説全体の年間売上でもトップ。
一言でいうと、大人向けのウェルメイドなおとぎ話。他人から家畜のように扱われてきた少女が、愛されることで人になり、やがては人を愛する気持ちから自分の運命を選択する。
ジブリの原作に選ばれても、全然不思議じゃない内容。
レインツリーの国(有川 浩)

書評:真摯な対話を核にした恋愛物語 『レインツリーの国』
障害をもった女性と健常者の男性の恋愛をえがいた熱い小説。
サラリーマンの向坂は、ネットで知り合った女性(ひとみ)とメールを交換するうちに、直接会いたい気持ちが高まって、渋る彼女からデートの約束を取りつける。しかし実際に会った彼女は様子がおかしい。向坂は気配りの足りない彼女に失望するが、デートの最後に彼女がとある障害を隠していたことを知る。
気づかずに責めてしまった自分には非がある。だが何も言わなかった彼女にも非はある。面倒くさいという思いが頭をよぎらなかったかといえば、嘘だろう。しかし彼はその時、踏み込みことを決めたのだ。
激しい口論もある。恋愛小説のくせに、ここまでロマンチックに欠けた会話も珍しい。2人は時に喧嘩しても、立場や環境の違いがもたらすディスコミュニケーションを乗り越えていこうとする。何とも応援したくなるのだ。
眠り姫(貴子潤一郎)

書評:26ページの人生 『眠り姫』
とある奇病におかされた少女と彼氏の人生を26ページに濃縮してみせた表題作がお薦め。完成度の高い7編の短編小説がみっちり詰まった、7冊分の価値のある1冊。
★これぞ青春小説!
若くて青臭い恋愛小説を読みたい人には、この2冊がお薦め。
空とタマ(鈴木 大輔)

書評:笑えて、泣ける、いい話。 『空とタマ』
家出してきた少年は、前から目をつけていた倉庫に辿り着くが、そこには何故か先客がいた。彼が出会ったのは、年上の家出少女。ささいな事から意地の張り合いになり、倉庫の占有権をめぐるバトルが始まるのだが、物語はそこで終わらない。家出した理由を聞かされて、八つ当たりしていた気持ちがホロリと泣かされたりもする。
前半の笑いと後半の泣き。つなぎ方が巧いし、ほぼ全編が小屋の中だけで展開するにも関わらず、まったく飽きさせない。完成度の高い青春小説。
声で魅せてよベイビー(木本 雅彦)

書評:恋愛はいつもデスマーチ。ハッカーと腐女子の織り成すラブストーリー 『声で魅せてよベイビー』
ハッカーな男の子と、声優志望で専門学校に通う女の子の恋愛。少年のセンスのずれ方もすごいが、少女の腐女子トークも彼には意味不明。2人とも不器用で、ちょっとすれ違いながらも、少しずつ前へ進んでいく様子が危なっかしくも、微笑ましい。
少年は悩む。ハッカーのサガか、悩み続ける。悩んで悩んで悩んで溜め込んだ分、動き出してからのカタルシスは大きい。青臭さ上等な1冊。
★ツンデレに、ヤンデレ
今年はヤンデレブームに火がつきましたね。
この辺りからただの恋愛モノではなくなりつつ……。
化物語 上・下(西尾維新)
![]() | ![]() |
書評:西尾維新版・学校の怪談か、ギャルゲー小説か。『化バケモノ物ガタリ語』
ストーリーなんてそっちのけで、主人公と少女達の軽妙な会話を楽しむべき小説。
無意味な会話をここまで面白く書ける作家は、西尾維新だけ。
最強にツンデレ、むしろツンドラな戦場ヶ原ひたぎに罵倒しつくされてください。
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸(入間人間)

嘘つきとヤンデレの恋愛(?) 『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸』
間違いなく、今年もっとも話題になったヤンデレ小説。
「みーくん」は幼なじみの女の子「まーちゃん」を尾行する。ある確信をもって。そして当たってほしくない疑惑はあっさりと現実に。まーちゃんは子供達を誘拐して自分の部屋に監禁していたのだ。
こうして始まる、絶望系恋愛ストーリー。
★大人の男、大人の女
戦う男と女の物語が読みたい人向け。
SF成分があるけど、切なく、ほろ苦い。完全に大人向けのテイスト。
All You Need Is Kill(桜坂洋

書評:リセットし続ける勇者の物語 『All You Need Is Kill』
SFバトル物だが、読み終えた後に、こらえようのない切なさが残る。
戦場で死んだ新米兵キリヤは、戦闘開始前の時間に戻されていた。確実に待ち受ける死を回避するため、彼は逃げ出そうとするが、死の運命は回避できない。死ぬたびにリセットされ、リスタートした後に確実にやってくるゲームオーバー。戦うしかないと覚悟を決めたキリヤは膨大な死の果てに、歴戦の戦士に成長した。
ループが158回を数えた時、キリヤは戦場の女神と呼ばれた英雄と再会する。度重なる死をくり返して生死の実感を失いつつあった彼が、急速に生きる喜びを取り戻していく様子は微笑ましい。だからこそ、その後に2人を待ち受ける運命は、あまりに理不尽で切ない。
ドラグネット・ミラージュ(賀東 招二)

大人のドラマが読みたいあなたに 『ドラグネット・ミラージュ』
こちらもSF。西太平洋上に出現した未知の超空間ゲートにより、地球人類は異世界「レト・セマーニ」の住民と接触した。そこは科学のかわりに魔法が発達し、妖精や魔物が住まう世界だった。両世界の玄関港となったサンテレサ市には、200万人以上の移民が住み、異なる文化の衝突が毎日勃発していた。
ベテラン刑事のケイ・マトバは、4年間組んでいた相棒が殺された挙句、さらわれた妖精を追ってきた異世界の少女騎士ティラナとの共同捜査を命じられる。2人の第一印象は最悪で、衝突を繰り返す。
典型的な相棒(バディ)モノで、海外刑事ドラマが好きな人はきっと面白く読めるはずだ。小島監督の『メタルギア』シリーズや『ポリスノーツ』のファンにも薦めておきたい。まぁ厳密には、恋愛モノではないんだけれども。
★犯罪です・・・・!
小学生相手はダメー。
恋愛未満の何か、だよ・・・・・ね?
紅(片山憲太郎)

心のどこかに火がつく小説 『紅』
揉め事処理屋の高校生、紅真九郎。16歳。
日本を支配する九鳳院の家に生まれた少女、九鳳院紫。7歳。
真九郎が自分のもとにやってきた紫を守る。この小説の要旨は、ただそれだけである。直球きわまりないが、間違いなく熱い。本当に「心のどこかに火がつく」のだ。
SHI-NO 愛の証明(上月 雨音)

黒い少女と「僕」の純愛系ミステリ『SHI-NO 愛の証明』
こちらは熱血ではなく、一応ミステリー。
黒い魂をもつ少女・志乃と大学生の「僕」。
一般人の「僕」は志乃とどう関わるか、答えが出せないでいた。
しかしこの4巻でついに覚悟が定まる。殺人鬼の魂をもつ彼女の全てを、その理解できないほど黒い精神を、「僕」はすべて肯定して生きていくのか。彼女は「僕」に愛されるために自分の魂を殺して、生きた抜け殻として在ることを願うのか。それとも・・・・。
そして「僕」と志乃ちゃんは歩き出す、最悪を回避するために、次の一歩へ。
これも一つの愛の形。
★ねぇ、これって変じゃない?
変り種の恋愛モノを取り揃えました。
トランスセクシャルに、ソフト百合。お好きな方をどうぞ。
ただしプレゼントには向きません。
たぶん変態です。本当にありがとうございました。
リヴァースキス(佐野 しなの)

書評:なんという才能wwwwww 愛すべき短絡思考たち 『リヴァースキス』
トランスセクシャル物の新境地。
こ、コイツら、とっても自己中で、めっちゃ短絡思考。
あなたも読んでいるうちに、目が離せなくなってるはず。
バニラ A sweet partner(アサウラ)

百合と拳銃の作家が送る最新作 『バニラ A sweet partner』
弱い少女2人が拳銃という名の暴力を手にした時、闘争(逃走)は始まった。たとえ、それが弱者にとって仕方のない反撃だったにしろ、暴力の行使を許容する社会は存在しない。警察が徐々に彼女たちの正体に迫っていく。追いつめられた2人は、銃撃戦の果てにどういう結論を下すのか。
デビュー作に比べて、拳銃のウンチクが抑制され、ソフト百合的な描写が増している。この2人に振り回されるなら、仕方ないかな、と駄目な大人は思ってしまうのかもしれない。
以上。
後半は恋愛モノなのかという疑問はとりあえずスルーの方向でひとつ。
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