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脂の乗ってきた同人作品 『収穫の十二月』

制作サークルはtalestune、ライトノベルのイラストや『アイドルマスター relations』で知られる上田夢人氏が主宰しており、最初は絵にひかれて買いましたよ、正直。でもね……。


『収穫の12月』は全13話の連作短編ノベルゲーム。
長編の多いノベルゲームにおいて、連作短編というほとんど未開のジャンルに挑んだ心意気は買い。タイトルから想像がつくように1話が劇中の1ヶ月に相当し、主人公の紺野柾木が「多紙町」に引っ越してきてからの13ヶ月の女難の日々を描いている。

柾木は町にやってきてすぐに守り神のしろに夫になるよう迫られて、勢いに押されて受け入れる。次の日、町を支配する十和田家の一人娘、雪に一目惚れされ、またも勢いに押されて告白を受け入れてしまう。その後柾木が2人にフルボッコされたのは言うまでもない。そうして彼の女難の13ヶ月は始まった。

現在は『冬』『春』『夏』『秋』まで発売されている。制作ペースは驚くほど早く、劇中と同じくほぼ1年で完結を迎えようとしている。特に今年の8月に『春』、10月に『夏』、11月に『秋』とペースアップしており、製作チームのエンジンが掛かってきたのを実感する。1パッケージ(季節)あたり3~5時間で手軽に遊べるのもいい。長編ノベルゲームに食傷ぎみの人にはお薦めだ。

各パッケージの内容は以下の通り。
   …… 収穫の12月、境域の1月、贈与の2月、恋々の3月
   …… 青嵐の4月、闘劇の5月、婚儀の6月
   …… 神学の7月、祝祭の8月
   …… 子宮の9月、破談の10月、別離の11月

登場人物はかなり多いが、話が進むにつれて徐々に増えてくるため、特に混乱もなく、すんなり読み進められる。メンバーが増えて賑やかさが増してくるのは単純に楽しい。特に『春』以降、元彼女の田上蒼が現れてからは、柾木を巡る少女達の争いが一段と激しくなり、喜劇度が高くなる。

『冬』の時点ではややぎこちなかったシナリオも、ライターの経験値があがってきたのか、徐々にこなれている。とりわけ『夏』に収録されている『祝祭の8月』の出来は白眉。基本的に日常のドタバタを描いている『収穫の12月』の中で、唯一アクション要素がある話で面白い。最初は絵に寄りかかっているという印象だったが、『秋』まで通してプレイすると、だいぶ印象が変わっていた。

全体のテイストとしては、コメディ寄りではなく、シリアス寄りな印象。
ハートウォーミングだが、始終ぬるま湯ではない。落とす所はきっちり落とす。とりわけ『秋』のシリアス展開はなかなか厳しい。修羅場や取り返しのつかない過ちが無ければ、ドラマはつまらない。最後は後味の悪い終わりにはしないと思われるので、冬コミで発売予定の最終章が楽しみだ。

あえて難点を挙げるなら、主人公の柾木がかなり理屈っぽいこと。そういう性格なんだと言ってしまえばそれまでだが、この男があんなにもてる理由がよくわからない。精神の防御が堅いから、攻略する喜びがある、って言われてもなー、ピンとこない。ぶっちゃけ、モノローグで説明する部分を半分に減らして、もっと軽妙な会話が書けば、さらに面白くなるんじゃないかと思う。

このサークルはダウンロード販売にも積極的で、多数のサイトに登録しているから購入しやすい。実際ボクは全作品をダウンロードで購入している。公式サイトで『収穫の12月』の体験版を公開しているので、まずは試しに少し遊んでみたらいかがだろうか。


関連
アイドルマスター relations 限定版 (1) [REXコミックス]
アイドルマスター relations 公式サイト

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