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感情、恐怖、敗北 『SHI-NO 支倉志乃の敗北』

SHI-NO 支倉志乃の敗北上月 雨音

志乃ちゃん、かわいいよ、志乃ちゃん。

ち、違う。そうじゃない。そうじゃないんだ。
いや、志乃ちゃんはかわいいけど、「シノシノ」と呼ばないとむしろ鴻池キララ先輩に叱られてしまいそうだけど、そうじゃない。

ミステリーの無いミステリー文庫「富士見ミステリー文庫」で数少ないミステリー、それが『SHI-NO』シリーズである。
晩秋の夜にミステリーを読む。なかなか良い過ごし方ではないだろうか?
しかし今日びのミステリーは難解だし、今さら赤川次郎や西村京太郎もなかんべえ、と。そういう貴方にお薦めする。

ミステリといえば、怪事件。放っておくと迷宮入りしそうな難事件。
そして次に探偵。名探偵。
古今東西、傑作といわれるミステリには、魅力的な名探偵が登場してきた。

その点では『GOSICK』のヴィクトリアにも引けを取らない。
なにしろライトノベル3大小学生ヒロインの1人。

小学生で名探偵、しかも無口キャラ。
おまけにヤンデレならぬ黒き魂の少女。
もう最強入ってね?

あえて欠点を挙げるなら、シノシノが可愛いさ1000%で推理なんて割とどうでも良くなる点。でも些細な問題だよね?



ごほん。
さてこの巻から第2部スタート。
第1部は「僕」の成長をメインに書いていたが、第2部は志乃の変化が大きくクローズアップされる。肉体的な変化ではない。そろそろ成長期だけど……じゃない。
「し、志乃ちゃん。もしかしてもしかするともしかして? いや、その、あれれ? じゃなく、アレなの? アレなのナノ?」
「……アレ?」
「そうそう、あれあれ、アレなのですよ! アレだったりしちゃうのかい!?」
 完全にパニックだった。
俺もパニックだ。
「貴方が恥の多い人生を送っている事はよく知っています」
 現在進行形で人間失格ですかい。
書評の1つも書けないとは……僕もまったく恥の多い人生を送っているものだ。
それぐらい志乃ちゃんがかわいいのだが、今回はなんとお泊り旅行である。しかも保護者役、だから同じ部屋で寝る。すごい。生きててよかった。はふぅ。

絵画展でクイズに正解した賞品として、志乃と「僕」は画家の九瑠夜明日のアトリエに招待される。初めての旅行を楽しむはずだった2人だが、屋敷内には油絵の具の匂いが異常なまでに充満しており、その晩には恐るべき事件に巻き込まれる。

赤い色に執着し続けた画家「九瑠夜明日」の赤色の秘密とは?
「九瑠夜明日」を継ぐという少年の不思議な言動は? 事件の動機は? 家政婦が残した「同志」という言葉の意味は? 謎に包まれたまま、事件は終わりを告げ、志乃と「僕」は初めて事件を解決できない。

どうして解決できなかったのかというのが今回の最大の謎であり、次巻以降への伏線にもなっている。名探偵が事件解決よりも他の事を優先した。その意味するところは?
これから志乃と「僕」がどうなっていくかとても気になる。そういう終わり方。

もう1つ気になるのは、あとがきに書かれていた没になったという、エロい展開。「特にエロい人には決定的です。何をどう直したのか想像してみて下さいませ」じゃねーよ。
ともあれシノシノはかわいく、それで十全である。秋の夜長にミステリーをどうぞ。

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