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最低で最悪な読後感をあなたに 『不気味で素朴な囲われた世界』

不気味で素朴な囲われた世界西尾維新
『きみとぼくの壊れた世界』の4年ぶりの続編が登場。続編といっても、1人を除いて同じ登場人物は出てこないので、こちらから読んでも差し支えない。

ノベルズ版とハードカバー版の2種類の装丁があるが、どちらを買うかはお好みにあわせて。しかし価格差が1000円以上するとあっては、答えは明らかだろう。講談社がどういう意図で2種類の装丁で同時刊行したかは知らないが、いかにハードカバーが割高な代物か再認識させられたのは確か。

このシリーズの特徴は独特の読後感の悪さにある。後味がきわめつけに悪いのだ。前作は早すぎたヤンデレ小説だったし、あるいは美少女ゲームのバッドエンドを小説化したもの、と解釈することもできる。その場、その場で、より良い選択肢を選ぼうとして、必死に頭をめぐらせる主人公が行き着いたエンディングは「行き詰まり」。それがどれだけ最悪のエンドだったことか。

そして今回は別の趣向。
題材は将棋。その意味する所は実際に読んでみてほしいが、こちらの主人公もかなり最悪。あちらの主人公が改善を目指し続ける最悪なら、こちらは日常に飽きすぎた最悪。後味の悪さだけなら、前巻を凌駕している。ミステリとして殺人事件のトリックには、特に期待しない方がいいけど、今回の事件を生んだ「動機」がすばらしく最低で最悪

どうしてわざわざ後味の悪さを求めるのか。
ハッピーエンドな本だけ読みたいって人にはわからないかもしれない。でも甘い物だけ食ってれば飽きるし、たまには強烈なものを食ってみたい気にもなる。ゲテモノ食いの一種と思われても結構。

ハッピーエンドにハートフルな物語だけ読みたいって人は、絶対に手を出してはいけない。日常(の読書)を打破したい人にだけ、お薦めする。


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