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西尾維新が送る、12ヶ月連続刊行の時代活劇『刀語カタナガタリ 第1話 絶刀・鉋(ゼットウ・カンナ)』

刀語カタナガタリ 第1話 絶刀・鉋(ゼットウ・カンナ)西尾維新
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12ヶ月連続刊行、全12巻の時代劇『刀語カタナガタリ』がいよいよ開幕。刀を使わない剣術「虚刀流」の使い手、鑢七花(やすりしちか)と幕府の軍所の奇策士、とがめが伝説の刀12本を集めるため、全国を旅する対戦格刀絵巻。

伝説の刀鍛冶、四季崎記紀。彼の鍛えた刀をより多く集めた者が天下を制するといわれ、かつての戦国時代には、四季崎の刀を多く集めた国が優勢になった、いわくつきの刀。その数、なんと千本。しかし千本の変体刀のうち、真に恐るべきは完成形十二本。残りの刀は十二本を生み出すための習作にすぎない。

絶刀・鉋(かんな)  斬刀・鈍(なまくら)
千刀・鎩(つるぎ)  薄刀・針
賊刀・鎧(よろい)  双刀・鎚(かなづち)
悪刀・鐚(びた)   微刀・釵(かんざし)
王刀・鋸(のこぎり) 誠刀・銓(はかり)
毒刀・鍍(めっき)  炎刀・銃

揃いも揃って、奇妙な銘の奇妙な形状の刀ばかり。さすがは変体刀の中の変体刀。当然、それを持つ敵も、曲者ぞろい。キャラ作りの巧さ、キャラの立て方の尋常の無さは、相変わらずの西尾維新。奇妙奇天烈異能バトルも申し分なし。

最初の敵は、殺人に特化した真庭忍軍の真庭蝙蝠。手にするは絶対に折れないといわれる絶刀・鉋。そして変体刀を上回る、変体人間な忍術を使います。一方、七花は虚刀流の使い手とはいえ、孤島に父親と姉の三人で暮らしていたため、修行はすれども、本当の殺し合いは初めて。卑怯も奇妙も忍術のうちな相手にどう戦うか。

また、刀はあれども、花が無ければ、時代劇は始まりません。
ヒロインの奇策士とがめも魅力的。若くして幕府の要職に上り詰め、太平の世に天下を取ろうと野望を抱く。頭が良い割りに少しドジな所もあって憎めない。
「ああ」
 自信たっぷりに――とがめは頷く。
「金で動く人間は駄目だ――名誉で動く人間も駄目だった。ならば残された理由はたった一つ――愛だ」
「あ、あい?」
「愛で動く人間は、信用できる」
 とがめは言った。
 いい身体をしておる。
 見てくれもまあまあだ。
 頭の悪さが気に入らないがまあいいだろう、と。
「鑢七花。わたしに惚れていいぞ」
現代を舞台にした小説が多かった西尾維新の初めての時代劇。会話の暴走が激しく、掛け合いが楽しくてしかたがなかった『化物語バケモノガタリ』と比べると、おとなしめ。同じ系統の楽しさは期待しないほうがいいでしょう。

西尾作品で三人称は珍しいです。技術があるだけに、三人称もきちっと書けるんですが、やっぱり一人称のテンションはありませんね。一方、過剰な内面語りがなく、これまでの主人公に比べて格段にスカッとした、竹を割ったような性格です。西尾作品に苦手意識を持っていた人にこそオススメかもしれません。

関連
西尾維新版・学校の怪談か、ギャルゲー小説か。『化バケモノ物ガタリ語』
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テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

タグ:西尾維新  刀語  

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