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王道突破 『刀語カタナガタリ 第9話 王刀・鋸(ノコギリ)』

刀語カタナガタリ 第9話 王刀・鋸(ノコギリ)西尾維新

「じょ、情が移っただと……そなた、またも心変わりをしたと言うのか! ど、道場でふたりきりで何をしておったのだ!? わたしはそなたを信頼して、そなたをあの道場に通わせていたというのに! ええい、もうそなたの浮気性には付き合いきれぬわ!」
「……付き合いきれないのはあんたの嫉妬性だ」

鑢七花と奇策士とがめの刀集めの旅も残り3分の1を切った。
いよいよ最終章。残る変体刀も4本。終わりが近づいてきている。同じく刀を集めていた真庭忍軍の上忍は残り3人にまで数を減らし、一方、とがめのライバル否定姫はまだその手の内を明かしきっていない。

最初は単なる刀集めの話で12巻も続けられるのかと思っていた読者も、あと4冊で終わりきれるか、そちらの方が心配になってくるから不思議なものだ。

振り返れば、『刀語』はその名のとおり、稀代の名刀「虚刀流」の使い手・鑢七花の物語だった。第1部において、七花の精神はまさしく一振りの刀そのもの。刀はおのれの主は選ぶが、斬る相手は選ばない。老若男女、生者も死者も問わず、ただ斬るのみ。

しかし第2部において、七花は人の心を知るようになる。嫉妬を知り、敗北を知り、悲しみを知り、ただの刀ではない1人の人間となった。かつての自分自身に似ている、心の無い人形「日和号」を倒した。

第3部では、どのような成長をとげるのか。それはまだわからない。
この巻ではむしろ、とがめの活躍ぶりがめざましい。6巻のこなゆき戦からの顕著な流れだが、七花1人の戦闘力ではなく、とがめの奇策で、相手を倒す展開が続いている。第1部ですでに、七花の圧倒的な武力は描いたからかもしれない。

今度の変体刀は、出羽の天童将棋村にあり。
王刀・鋸(ノコギリ)を手にする汽口慚愧を倒したのは、事実上、とがめである。その爽快な奇策ぶりは、『刀語』全編を通じても、おそらく1、2を争うんじゃないかな。

炎刀の力の一端も明らかになり、とがめのライバル「否定姫」の動きも怪しさを増している。どうやら『刀語』の世界の、その歴史の秘密も関わっているようだ。
残り3巻、本当に終わるのか。七花ととがめのエンディングはいかに?


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