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9月の定点観測
先週の日曜は溜まっていた疲労がドッと出て、さすがにグロッキー気味でしたが、今日は割と体調が良く、3本書評を書いてエントリーを書き溜める余裕があるほど。働いた時間はこの1週間のほうが多いんですけど、身体の回路が切り替わったかな。
さてゲームショウを前に、9月に入ってからのニュースを紹介。簡単に考察を。余裕無いんで、腰が入ってないですけどね。勘弁、勘弁。
★任天堂「Wii」世界首位に・据え置き型ゲーム機、日米欧販売
8月時点で、Wiiがトップに立ったという話は、一部のブログに掲載されていましたが、ようやく正確な話としてニュースが出てきました。ネットでよく引用されているVG Chartsは以前指摘したとおり、ちょっと信頼性に欠けます(当時と比べると、情報の訂正も早く、信頼感は上がってますが)。
(参考:最近いい加減な集計サイトが多いなあ・・・・)
短期間でWiiが首位に立ったのは欧米で好調なため。グラフィックを重視するゲーマー層が厚い「ゲーマー大国」であり、HDゲーム機が圧勝するという予想が強かった米国で、とりわけWiiの勢いがあるのは、多くのパブリッシャーにとって予想外の展開。今年に入って、欧米の大手企業が次々と方針転換しています。
身体を動かすことやスポーツするのが好き、リビングが広い、ホームパーティ文化が確立している、ゼルダがローンチだった、安いゲーム機の市場がある程度確立している……といった様々な要因が挙げられますが、ゲーム企業各社の世界戦略にかなり大きな影響を及ぼしつつあります。
★ソニー、先端半導体の生産撤退・東芝に1000億円で売却
ソニーがCell向けの半導体工場を東芝に売却。
久多良木氏がSCEを離れた時点で予想された事態ですが、それでも衝撃的なニュース。
久多良木氏が半導体事業の夢を語ってから、まだたったの4年。本当に「一寸先は闇」ですね。ソニーと東芝は報道を否定しているものの、ネット上では報道が正しいという意見が多いようです。久多良木氏がすでに去っている事や、PS3が日本だけでなく、欧米でも売れてない事を考えると、短期的な投資回収を決断するのもあり得る話です。
「プロセッサ性能至上主義が崩壊した」と何度も書いてきたボクとしては、もっともな結末だね、と書きたいところですが、2003年頃にはボクもまだプロセッサ性能が大切だと考えてましたからね。それが間違いだと気づいたのは2004年になってから。
仮に久多良木氏が2004年以降のどこかの時点で間違いに気づいていたとしても、半導体事業は巨額の投資が動くだけに、引き返すことはできなかったでしょう。難しいものです。あのインテルだって、ひそかに戦略転換を何度もしてますからね。設計/製造のラインをいくつも持ってるから、致命的な事態を避けられているだけで。
1つの時代が幕を下ろした良い記念碑(墓標)になりましたね。
(ゲハ板マーケティングで売れている『プレステ3はなぜ失敗したのか?』は、タイミング良かったなあ。商売っ気が透けて見えすぎるし、内容についての評判も特に聞こえてきませんが、いい波に乗れましたね。うちのブログで一番売れている『ニンテンドーDSが売れる理由』は全国区でどれぐらい出てるか知りませんが、もう数ヶ月早い方が良かったかもね。品質よりもタイミングという良い例になったんじゃないでしょうか)
★Wiiの週間販売数が3万台を割る
9月3日~9月9日の週に2万9088台。
夏休み明けは売上が低下しますし、他のハードも同じように落ちているのですが、元々売れてない機械がさらに売れないのと、売れている機械がガクッと下がるのは異なる状況。端的にいえば、『Wiiスポーツ』1本で夏までは保ったが、冬までは保たなかったという事ですね。秋に落ちすぎると年末商戦にも多少は響いてくるわけで、少し気になります。
『マリオパーティ8』もよく売れてますが、本体牽引率を見ると、既存の購入者が買っているという印象が強いです。年末に強力なラインナップが控えてますし、XBOX360やPS3陣営も鳴かず飛ばずな状態なため、シェア順位に変動があるとは思いません。
ですが『マリオギャラクシー』と『スマブラ』は任天堂の代表的なフランチャイズ。購入者の大半は、すでにWiiを持っているのでは? という気もします。ゲーマー層の厚い北米では、『ギャラクシー』と『スマブラ』でまだまだ伸ばす余地が大きそうで、そちらは懸念が無さすぎるぐらい無い状態。
年末商戦については、マルガの湖畔さんが9月3日の日記で考察されています。たいへん面白い。WiiはDSと対照的で、北米が最も力強く、日本が息切れぎみ。結果論にすぎませんが、DSと良い補完関係にありますね。
さてゲームショウを前に、9月に入ってからのニュースを紹介。簡単に考察を。余裕無いんで、腰が入ってないですけどね。勘弁、勘弁。
★任天堂「Wii」世界首位に・据え置き型ゲーム機、日米欧販売
8月時点で、Wiiがトップに立ったという話は、一部のブログに掲載されていましたが、ようやく正確な話としてニュースが出てきました。ネットでよく引用されているVG Chartsは以前指摘したとおり、ちょっと信頼性に欠けます(当時と比べると、情報の訂正も早く、信頼感は上がってますが)。
(参考:最近いい加減な集計サイトが多いなあ・・・・)
短期間でWiiが首位に立ったのは欧米で好調なため。グラフィックを重視するゲーマー層が厚い「ゲーマー大国」であり、HDゲーム機が圧勝するという予想が強かった米国で、とりわけWiiの勢いがあるのは、多くのパブリッシャーにとって予想外の展開。今年に入って、欧米の大手企業が次々と方針転換しています。
身体を動かすことやスポーツするのが好き、リビングが広い、ホームパーティ文化が確立している、ゼルダがローンチだった、安いゲーム機の市場がある程度確立している……といった様々な要因が挙げられますが、ゲーム企業各社の世界戦略にかなり大きな影響を及ぼしつつあります。
★ソニー、先端半導体の生産撤退・東芝に1000億円で売却
ソニーがCell向けの半導体工場を東芝に売却。
久多良木氏がSCEを離れた時点で予想された事態ですが、それでも衝撃的なニュース。
久多良木氏が半導体事業の夢を語ってから、まだたったの4年。本当に「一寸先は闇」ですね。ソニーと東芝は報道を否定しているものの、ネット上では報道が正しいという意見が多いようです。久多良木氏がすでに去っている事や、PS3が日本だけでなく、欧米でも売れてない事を考えると、短期的な投資回収を決断するのもあり得る話です。
「プロセッサ性能至上主義が崩壊した」と何度も書いてきたボクとしては、もっともな結末だね、と書きたいところですが、2003年頃にはボクもまだプロセッサ性能が大切だと考えてましたからね。それが間違いだと気づいたのは2004年になってから。
仮に久多良木氏が2004年以降のどこかの時点で間違いに気づいていたとしても、半導体事業は巨額の投資が動くだけに、引き返すことはできなかったでしょう。難しいものです。あのインテルだって、ひそかに戦略転換を何度もしてますからね。設計/製造のラインをいくつも持ってるから、致命的な事態を避けられているだけで。
1つの時代が幕を下ろした良い記念碑(墓標)になりましたね。
(ゲハ板マーケティングで売れている『プレステ3はなぜ失敗したのか?』は、タイミング良かったなあ。商売っ気が透けて見えすぎるし、内容についての評判も特に聞こえてきませんが、いい波に乗れましたね。うちのブログで一番売れている『ニンテンドーDSが売れる理由』は全国区でどれぐらい出てるか知りませんが、もう数ヶ月早い方が良かったかもね。品質よりもタイミングという良い例になったんじゃないでしょうか)
★Wiiの週間販売数が3万台を割る
9月3日~9月9日の週に2万9088台。
夏休み明けは売上が低下しますし、他のハードも同じように落ちているのですが、元々売れてない機械がさらに売れないのと、売れている機械がガクッと下がるのは異なる状況。端的にいえば、『Wiiスポーツ』1本で夏までは保ったが、冬までは保たなかったという事ですね。秋に落ちすぎると年末商戦にも多少は響いてくるわけで、少し気になります。
『マリオパーティ8』もよく売れてますが、本体牽引率を見ると、既存の購入者が買っているという印象が強いです。年末に強力なラインナップが控えてますし、XBOX360やPS3陣営も鳴かず飛ばずな状態なため、シェア順位に変動があるとは思いません。
ですが『マリオギャラクシー』と『スマブラ』は任天堂の代表的なフランチャイズ。購入者の大半は、すでにWiiを持っているのでは? という気もします。ゲーマー層の厚い北米では、『ギャラクシー』と『スマブラ』でまだまだ伸ばす余地が大きそうで、そちらは懸念が無さすぎるぐらい無い状態。
年末商戦については、マルガの湖畔さんが9月3日の日記で考察されています。たいへん面白い。WiiはDSと対照的で、北米が最も力強く、日本が息切れぎみ。結果論にすぎませんが、DSと良い補完関係にありますね。
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コメント
まだまだ!PS3の製造ラインがあります!いまなら格安w