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欲しいものを欲しいと言う 『私、おバカですが、何か? 偏差値40のかしこい生き方』

私、おバカですが、何か? 偏差値40のかしこい生き方深田萌絵

本来なら、この本の内容に言及すべきだが、まずはこの本を読むきっかけとなった2つのブログの記事を紹介したい。

兄の方もまた「学歴も技術も資格もないのか」、著者はつまびらかにしない。が、「学歴も技術も資格もない」ことの意味は、男と女ではまるで違うことは確かだろう。男にとってそれは「生きる資格がない」に等しい。少なくとも、そういう有形無形のメッセージを、小は家庭から大は国家に至るまで、男は浴びて育つのだ。
(略)
こういうしなやかな強さを持つ女性は今や珍しくないが、男性で似たような例というのを、私はほとんど、いや一例も知らない。そのような例に該当しそうな人の話を聞くと、学歴か技術か資格かいずれかを実は持っているという例ばかりだ。私自身を含めて。

僕は一例知っている。実の弟だ。登校拒否を続けて、高校を中退した弟は身の置き場に苦しんだはずだ。父と母と弟はほとんど毎晩、「家族会議」を続けていた。兄の僕は受験生だったが、折しも我が家はカード破産し、さらに父が失職していたため、そもそも大学に行けるの?という状態。雰囲気は暗かった。

しかし一番、弟を追い込んだのは他でもない僕だったのかもしれない。目の前で、受験日の記されたカレンダーをカッターでズタズタに引き裂かれるという出来事もあった。喧嘩も多かった。当時の我が家は荒れていたので、お互いに本気の殺意が無くとも、勢い余って……不幸が起こる可能性は十分あった。

さて、あっさり受かった僕は合格のどさくさ紛れに家を出て、一人暮らしを始めた。要は「こんな家さっさと出て行きたい」という気持ちで懸命に勉強したのである。当時の僕にとって、受験勉強は「家族会議」を欠席する免罪符であり、バリアを張る道具であり、家を脱出する最も手っ取り早い手段だった。

自分語りが目的ではないので、焦点を弟に戻す。
実を言うと、兄と弟の道はすっぱり分かれたので、詳細は知らない。ただ、僕とちがい、弟は家を脱出する手段が無かった。小飼弾氏が書いている「学歴も技術も資格もない」ことのプレッシャーを、自分自身で浴び続けていたのかもしれない。月並みだが、クリエイターを目指して、絵の練習をしていたこともあった。

一時期は家に帰らず、竹熊氏の難民時代のように、友人の家を転々としていた、とも聞く。ネカフェや漫喫に入る金など当然持ってなかった。

紆余曲折はあえてすっ飛ばすが、彼は今では「先生」と呼ばれる立場になった。登校拒否や高校中退から立ち直った(という表現は好かないが)経歴が逆に「売り」になり、相談に訪れる人も多いらしい。結婚し、子供も生まれ、家庭を築いた。

「株アイドル」とは比較できないが、じゅうぶん幸せになった、と言える。僕と弟の道は対照的であり、彼の苦しみはわからない。わかっても欲しくないだろうし、僕もわかりたくない。仲が良いとか悪いではない。2人の道はきっぱり分かれたのである。それをわかったというのは傲慢に他ならない。

しかし何より尊敬できるのは、シンプルなたった1つの事だ。すなわち、自分が本当に求めているものが何なのかを本当に底の底まで考えて、欲しいものを欲しいと口に出して言えることだ。

伝聞も交えつつ、彼の歩んだ道程を客観的に見れば、彼は特別「努力の人」ではない。怠惰ではないが、人並み外れて努力したというわけでもない。周囲の人間から一方的に与えられたものも多い。「努力」の方が物語チックだが、現実はそうじゃない。努力よりも、もっと、ずっと、大切なことがある。

それは欲しいと口にする事だ。口にしなければ、他人は助けられないし、自分自身も何が欲しかったかを見失ってしまう。この本に書かれている深田萌絵さんと弟の共通点は、実にその1点である。自分だけの力では、1にしかならない。何が欲しいかを口にして、他人の助けを得られれば、2にも3にもなる。

欲しいものを欲しいと言えない。
今はそういう人がけっこう多いんじゃないか。「自己啓発」とか「ライフハック」とか、やたらめったら「努力」の手段ばかりが氾濫している。でも「努力」よりもまず先に、欲しいものを欲しいと口にした方がいい。たぶん男にはそのたった一つの単純な事がおそろしく難しいのだ。

補足を書きました

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コメント

面白かった

いつもと毛色のちがう記事で面白かったです。ためになりました。

本の内容にはホントに触れてないけど、そのうち買うと思います。

実に分かり易いですw

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