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夏の読書はDSで!『一度は読んでおきたい日本文学100選』
DSの実用ソフトは書籍をベースにしたものが実に多く、ゲーム機による電子書籍の市場を切り拓いたといえる。そして脳を鍛える、英語を勉強する、漢字を覚える、料理を覚える、といったテーマに続いて、この夏ホットなのが「文学を読む」こと。
ある意味もっとも電子書籍らしく、ストレートなソフトである。他にも「文学を読む」ゲームは発売されているが、収録作品数の多さからいって、この2本が断然オススメ。100冊以上の本が小さなDSカードの中に収まっていると考えると、ぎっちりみっちり感はすさまじい。
iPodは自分の音楽ライブラリーを持ち歩くがコンセプトだったが、これら「文学を読む」ゲームは本棚を持ち歩く感覚だ。それは本好きの1つの夢だ。惜しむらくは「自分の本棚」ではなく、「文学コーナーの棚」な点。
しかし、いずれは自分の本棚を持ち歩ける時代がくると期待する。そんな本好きの夢のカケラを実現した商品というと、大げさだろうか。
……大げさですね。
青空文庫で無料で読めるという意見もあるかもしれないが、
DS向けの電子小説といえば、DS電撃文庫という果敢な試みはあまり上手くいかなかった。電撃文庫はライトノベル市場で圧倒的なシェアを誇るが、電撃編集部はメディアミックスについては全然センスが無いことで知られており、その歴史に新たな1ページが加わった。敗因を分析するなら、
『一度は読んでおきたい日本文学100選』は文字の大きさを変更でき、操作もシンプルで好感がもてる。地味に気が利いてるのが「冒頭のあらすじ」と「全体のあらすじ」。学生の頃に読んで、あいまいに覚えている作品をあらすじで思い出し、再読するかどうか決めるのにたいへん便利。こういう細かい配慮はスタッフに読書家がいるからではないか、と勝手に想像しておきたい。
『図書館DS』はネーミングセンスが微妙だが、日本文学だけでなく、世界名作、推理小説、怪談の計4ジャンルから本を選べる。色々読みたい人はこちらを買うといいかもしれない。
十字キー1つで、ページ移動、戻る(キャンセル)、決定をおこなう操作法はユニーク。戸惑いはあるものの、片手で読むにはなかなか良いアイデア。慣れるかどうか。文字の大きさは変更できないが、最初から読みやすい大きさなので心配は要らない。かわりに書体を変更可能。
それぞれのソフトの出来は甲乙つけがたいが、パッケージの印象でいうとボクの好みは『日本文学100選』。まぁこの場合は、収録作品で選べばいいと思う。両ソフトとも価格が4000円以下でお買い得だから、両方買うという選択肢もありだろう。
さあ、この夏は本棚を丸ごと1つ持ち歩きませんか?
一度は読んでおきたい日本文学100選(スパイク)![]() ★収録作品リスト | DS図書館 世界名作&推理小説&怪談&文豪(ドラス)![]() ★収録作品リスト |
ある意味もっとも電子書籍らしく、ストレートなソフトである。他にも「文学を読む」ゲームは発売されているが、収録作品数の多さからいって、この2本が断然オススメ。100冊以上の本が小さなDSカードの中に収まっていると考えると、ぎっちりみっちり感はすさまじい。
iPodは自分の音楽ライブラリーを持ち歩くがコンセプトだったが、これら「文学を読む」ゲームは本棚を持ち歩く感覚だ。それは本好きの1つの夢だ。惜しむらくは「自分の本棚」ではなく、「文学コーナーの棚」な点。
しかし、いずれは自分の本棚を持ち歩ける時代がくると期待する。そんな本好きの夢のカケラを実現した商品というと、大げさだろうか。
……大げさですね。
青空文庫で無料で読めるという意見もあるかもしれないが、
- DSなら持ち運びできて、どこでも手軽に開ける。
- 解像度では劣るものの、画面サイズはケータイよりも大きく、読みやすい。
- 2画面を開くという形状が「本」によくマッチする。
- 無料ではないが、100冊以上の収録数は圧倒的なコストパフォーマンス。
DS向けの電子小説といえば、DS電撃文庫という果敢な試みはあまり上手くいかなかった。電撃文庫はライトノベル市場で圧倒的なシェアを誇るが、電撃編集部はメディアミックスについては全然センスが無いことで知られており、その歴史に新たな1ページが加わった。敗因を分析するなら、
- ライトノベルを買った方がずっと安く済む。
- 新エピソードではなく、内容が文庫と同じため、文庫の既読者はDSで「再読」したいとは思わなかった。
- ライトノベル読者の中心層である中高生はPSPが強い。
『一度は読んでおきたい日本文学100選』は文字の大きさを変更でき、操作もシンプルで好感がもてる。地味に気が利いてるのが「冒頭のあらすじ」と「全体のあらすじ」。学生の頃に読んで、あいまいに覚えている作品をあらすじで思い出し、再読するかどうか決めるのにたいへん便利。こういう細かい配慮はスタッフに読書家がいるからではないか、と勝手に想像しておきたい。
『図書館DS』はネーミングセンスが微妙だが、日本文学だけでなく、世界名作、推理小説、怪談の計4ジャンルから本を選べる。色々読みたい人はこちらを買うといいかもしれない。
十字キー1つで、ページ移動、戻る(キャンセル)、決定をおこなう操作法はユニーク。戸惑いはあるものの、片手で読むにはなかなか良いアイデア。慣れるかどうか。文字の大きさは変更できないが、最初から読みやすい大きさなので心配は要らない。かわりに書体を変更可能。
それぞれのソフトの出来は甲乙つけがたいが、パッケージの印象でいうとボクの好みは『日本文学100選』。まぁこの場合は、収録作品で選べばいいと思う。両ソフトとも価格が4000円以下でお買い得だから、両方買うという選択肢もありだろう。
さあ、この夏は本棚を丸ごと1つ持ち歩きませんか?
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