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刀か人か愛人か 『刀語カタナガタリ 第6話 双刀・鎚』

刀語カタナガタリ 第6話 双刀・鎚西尾維新

刀の重さを嫌って刀を捨てた剣士の一族「虚刀流」を継ぐ鑢七花(やすり・しちか)。七花という一本の刀をふるう持ち主、幕府の奇策士・とがめ。2人の恋愛道中記は、ついに日本最北端、蝦夷の大地に到達した。

前回が九州で、今回が北海道、そして次回が四国と、すさまじいペースで日本全土を南北に行き来する二人。全12話の『刀語』も、いよいよ6話。折り返し地点。とがめの宿敵ともいえる、尾張の否定姫の登場で、徐々にこの物語全体の終局も見えてきた。

序盤(1~4話)は虚刀流の紹介編にあたり、無人島で育てられた七花の人間性の薄さが際立っていた。七花は一本の刀として生きる。善も悪も自分で判断せず、持ち主の命令があれば、女子供でもいささかの躊躇も無く斬る。まさしく「虚刀流」は一本の刀なのだ。

しかし中盤(5~8話)では、どうやら徐々に七花の人間性が育ちつつあるようだ。5話ではやきもちという人間らしい感情をおぼえ、6話では単純に命令に従う以外の行動を取るようになった。そして予告によれば、次なる7話では、心がへし折れるような壮絶な試練を迎える事になる。

刀に人間性など必要ない。それが論理だ。けれども、とがめは七花に人らしい心を求めて、徐々に成功しつつある。しかしそれは、武器としての純度を落とすことに他ならない。さらに、感じなくてもいい苦悩を与えることでもある。その矛盾に気づきつつあるとがめは、今後どんな選択をしていくのか。そして二人は、この物語の果てにどういう結末を迎えるのか。

ただのラブラブバカップル時代劇でなくなってきた月刊『刀語』シリーズ、年末発売の『炎刀・銃』に至るまで、今から読み始めてもまだ間に合う!

「たったひとり、家族を殺され、家を滅ぼされた恨みのために戦ってきたが……そなたとこれまで旅をして、わたしは初めて気付かされた……わたしのやってきたことは、本当は何の意味もないのではないかと……」
「と……とがめさん?」
「お笑い種だ……本当の幸せとは、過去を振り向くことではなく、誰かと共に、新たな命をはぐくむことにあると……前に向かって共に歩むことだと、そんなことにさえわたしはこれまで気付かなかったのだ……」
いい台詞極まりないが、問題は口にしたタイミング、タイミング!
しかしつくづく思うのは、この2人、ラスト付近ではどうなってることやら。


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テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

タグ:刀語  西尾維新  

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