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ジェードリ編、ついに完結! 『薔薇のマリア』

薔薇のマリア 7 SINBREAKER MAXPAIN十文字 青

前巻のラストでのカタリの衝撃的な死。ZOO一行に笑いをもたらしていたムードメーカーを失い、メンバーは意気消沈。自分がああしていれば、とそれぞれが悔やみ、落ち込んでいた。しかしそこに1つの情報がもたらされる。ZOOはかすかな希望を見出だし、再び立ち上がる。

一方、切り札のサリアベルを失い、追い詰められた血塗れ騎士団は、最後の手段に出る。古代の遺物を用いて、強化された騎士たちは、神への服従だけを考え、痛みを感じずに戦う戦鬼と化した。この世の矛盾と理不尽を正すために立ち上がった者とつき従ってきた者たちは、故国を遠く離れた土地にて、いかなる結末を迎えるのか。

バルモア商会の私兵とパンカロファミリーの連合軍が、血塗れ騎士団と激突するなか、ZOOはオルトロス神殿に侵入を試みる。だがその先で彼らを待ち受けていたのは……世界の裏側にひそんでいるはずの存在だった。

ジェードリ編の締めくくりだけに、さまざまな人物が信念をかけてぶつかり合う。きれいな言葉はやめよう。人間同士の潰しあいである。己れのワガママを押しつけ合う、愚かで卑小な激突である。

人は愚かしく生き、みっともなく死んでいく。同じ人間どうしで争い、殺し合い、限られた時間を大切に使わず、大切に使う方法も知らない。無駄死にの連鎖が人類の歴史なのだから。短い寿命をせいぜい生き足掻こう。

ジョーカー。
他人のことをしょっちゅう愚か者と呼ぶ男。しかし彼はその実、人の愚かさを愛しているのだろう。だから定命の人間が不死を得る在り方が、竜や神が人の子の在り方に介入するのがゆるせない。

それはトマトクンやZOOのメンバーも同じだ。仲間を守るために戦う時の人はおそろしく強い。主人公のマリアは相変わらず弱く、全体を見渡す目を養うことで指揮の助けを果たそうと頑張るが、うまくいかない事も多い。成長といっても、一歩進んで二歩下がっているように感じる。しかし一進一退で、明日へ向かって進んでいく姿は、読者の共感を呼ぶ。なぜなら読者もまた、愚かしい人々の1人なのだから。

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テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

タグ:薔薇のマリア  十文字青  

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