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ゲーム機市場とソシャゲ市場のダイナミクス

Xboxの責任者ドン・マトリック氏がMSからZyngaCEOに~XboxOneの日本年内発売も無し
マイクロソフトにおけるXbox事業の責任者であるドン・マトリック氏が退職し、ZyngaのCEOに就任するようです。E3以降、良い話がまったく出てきませんね。まー、マイクロソフトにおけるゲーム事業は社内での評価も低く、これまでも何人もの幹部が去っていきましたからね。

それにしてもゲーム機メーカーというのは、勝った後、自滅していくジンクスでもあるんでしょうか。かつての任天堂、かつてのSCE、そしてマイクロソフトと、自滅の連鎖が続きます。今回のラウンド、任天堂がWiiUで自滅し、マイクロソフトがXbox Oneのビジネスモデルで自滅し、自動的にSCEが優勢なポジションにつきました。別にSCEが特別優れいているわけではなく、競合2社が勝手に自滅しただけです。

任天堂に関しては、今年のラインナップからはWiiUを売る気がまったく感じられず、もはや据置ゲーム機から実質徹底するつもりなのか、と本音を疑いたくもなります。マイクロソフトも、Xbox事業がスティーブ・バルマー氏の直轄になることで、ますますセットトップボックス的な性格を強めていくことと思われます。

SCEを見ていると、継続は力。地道にインディーズスタジオやサードパーティへの営業を積み上げていった成果の大きさをまざまざと感じさせられます。コアゲーマーとクリエイターを重視するSCEの戦略はわかりやすく、サードパーティ各社にとっても期待感が持てますよね。

任天堂はアンチゲーマー路線を掲げて、(既存の任天堂ファンを除く)あらゆるコアゲーマーからの信頼を失い、ゲーム機人口拡大にこだわる余り、膨大なカジュアルユーザーをソーシャルゲームとスマートフォンに奪われました。北米におけるチャンプになったマイクロソフトは、社内プレッシャーによって、Xboxのゲーム機以外の側面を強調し、コアゲーマーと流通からの信頼を大きく毀損しました。

数年前は、SCEこそが真っ先にゲーム機から撤退しそうな企業でした。しかし今や任天堂とマイクロソフトこそがゲーム機から撤退しそうな企業です。より正確にいえば、任天堂は据置ゲーム機から実質的に撤退しつつあり、マイクロソフトは一度シェアを失ってしまえば、Xbox事業を継続するほどの情熱はもはや社内には存在しないでしょう。

このダイナミクスこそがゲーム業界の面白さと言えますね。


ソーシャルゲームやスマートフォン市場でも大きなダイナミクスが起きています。
ガンホーが大きな飛躍を遂げたのは象徴的ですが、「任天堂の倒し方教えましょうか」で悪名を轟かせたグリーの営業利益が大幅に低下しているようです。
【悲報】 グリー、営業利益が前年比マイナス70%と大幅減  減益が止まらない状況に

DeNAの堅調さとは好対照です。
なんつーか、やることなすこと、裏目に出まくりで泣きっ面に蜂な感じですよね。
企業イメージも大幅に悪化しており、ソーシャルゲームの悪い部分を凝縮すると暗黒物質グリーになるという感じですし、ソーシャルコアゲーマー層もモバゲーやAppStoreに大きく移動し、DAUと課金ユーザーが大きく低下しています。

コンプガチャショック以降の受身の取り方が最悪でした。未成年の課金額を制限する仕組みに抜けがあったうえ、それを隠蔽していた問題や、SAP向けの施策を大きく誤り、去年の秋以降、SAPの売上が大きく減少し、グリー陣営のSAPも続々離脱を始めています。

グリー陣営の一角だったenishは上場して以降、モバゲーへのソフト展開を推し進め、エイチームは株式をグリーが手放す事になりました。オルトプラスはグリーとの合弁会社を設立するなど、深い関係を築いていますが、それもグリー側がオルトプラスの離反を防ぐための一手でしょうね。

両プラットフォームに展開していたものの、どちらかといえばグリー寄りだったコナミも、『秘書コレクション』をモバゲーにも展開を始めるなど、グリーからの離脱を感じさせる動き方が目につきます。


唯一の朗報は、gloopsからの独立組であるグラニが『神獄のヴァルハラゲート』でヒットしている事でしょう。遅まきながら、ギルドバトルに注力を始めており、グリー陣営の筆頭格であるgumiに『ドラゴンジェネシス』を作らせた他、『ドリランド』で大規模なギルドバトルイベントを展開し、大きくゲームデザインを変更する準備に入っています。

ヤフーとの合弁会社ジクシーズでも、ドリランドの外伝タイトルとして、ギルドバトルゲームを仕込んでますし、去年後半には『運命のクランバトル』『栄光のガーディアンバトル』で知られるポケラボを100億円以上で買収して、ギルドバトル物のノウハウを吸収しようとしました。

次の飯の種に向かって全力で横っ飛びするあたりは、さすが、と言えますが、カードバトル物が永遠に儲かり続けるはずが無いのに、どうして先行投資しておかなかったのか、疑問ではあります。組織そのものの若さって事でしょうか。

そもそもギルドバトル物のはしりって、アソビズムの『ドラゴンリーグ』です。これ、グリー向けにリリースされたゲームなんですよね。それを育てもしないで、放置しまくった挙句、モバゲー陣営のgloopsが目をつけてパクったのが『大連携!!オーディンバトル』で、月次10億以上の大ヒットタイトルになり、その後モバゲー内でギルドバトル物が流行っていき、一大市場を形成するにいたりました。アソビズムはグリーに見切りをつけて、早々にAppStoreに移っちゃいました。


マーケットの全体感としてはIP物が強く、ギルドバトル物が増えてきてますし、趨勢は大きくモバゲーに傾いています。DeNAは開発費が高騰して体力的に厳しくなってきたSAP各社に対して、セカンド契約による協業を推進して、ファーストパーティの弱さを補いつつ、ブラウザとネイティブの両張りでラインナップをますます厚くしています。

一方のグリーは社員を増やしすぎて、利益が大きく低下しており、運営タイトルや開発タイトルを合計20本以上クローズする自体に。開発要員も買収した子会社に押しつけるなど、高額で人材募集しまくった1年後には全力でリストラ開始とか、訳がわかりません


ファーストパーティを重視するあまり、サードパーティはおろか、陣営の会社にまで離反されるというのは、どこぞの京都企業にも良く似ています。コンテンツに対する姿勢はかなり違うんですが。まー、「内向きな企業」の失敗の典型例という理解でいいのかもしれませんね。

「内向き」な企業がプラットフォーム事業を行なう事の限界が露呈したと言うと、言いすぎでしょうか。頼むからもう少し、社外に目を向けてほしいものです。


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コメント

ゲーム機ビジネス参入時は…

後藤氏の昔の記事(アスキー+だったかな)で、マイクロソフトはOS部門以外がアツイ、ネットワーク部門とかデバイス部門とか、に並んでXbox部門が入っていました。

そのダイナミクスでゲーム機ビジネスの立ち上げに成功し、同じダイナミクスで足をすくわれる、というか、その記事でも、COOクラスの人材はすでに一財産築いていて、仕事へのモチベーションは取り組む事業が面白いと感じられるかによる、そうなので、事業が安定すると面白いアイデアを生み出す人材が抜けて、財務バランス重視の番頭さんみたいな人が実権を握るんでしょうね。

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