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あなたは信じる?信じない? 宣言されたコミットメント

決算説明会において、岩田社長による市場環境の説明があったようです。
2013年1月31日(木)経営方針説明会 / 第3四半期決算説明会 任天堂株式会社 社長 岩田聡

しかし話題を呼んだのは、説明の内容よりも、来期の営業利益1000億円というコミットメントが行われた事です。進退を覚悟とか、辞任を示唆という見出しの報道が目立ちました。

任天堂・岩田社長、進退かけた来期への覚悟  :日本経済新聞
31日、都内で任天堂の決算、および経営方針説明会に臨んだ岩田聡社長は、来期の業績について「営業利益1000億円以上を目指すということを、私たち経営陣のコミットメントとしてお知らせしたい」と語り、自身の進退についても言及した。任天堂は30日に四半期決算を公表すると同時に、通期決算の下方修正を発表。2013年3月期は2期連続の営業赤字に陥る見込みとなったことを受け、岩田社長自ら、経営責任の取り方を示唆した格好だ。

任天堂・岩田社長、業績不振で辞任も示唆 ゲーム機開発部門を一本化へ (産経新聞) - Yahoo!ニュース
 任天堂の岩田聡社長(53)は31日のアナリスト向け説明会で、平成26年3月期に1千億円以上の営業利益を目指すことについて、「コミットメント(公約)」と説明し、達成できない場合は辞任を含め経営責任を取る可能性を示唆した。同社は前日、25年3月期の連結営業損益予想を200億円の赤字に下方修正しており、目標達成のハードルは高い。14年から同社社長を務めてきた岩田氏の“捨て身の覚悟”で業績回復をアピールする狙いだ。

まー、以前から「ポスト岩田政権の可能性」について言及していた僕としては、へー、というのが感想で、それ以上でもそれ以下でもありません。前期と今期、何度も下方修正を繰り返していますから、経営陣への信頼性も地に落ちていたのは事実ですが、だからといって安易に「コミットメント」という言葉を使ったのは感心しません。

安易ではないという意見もあるかもしれませんが、安易でしょ。下方修正したばかりで、どういう根拠があるのか、十分な説明も乏しい。そもそも本当に責任を取る気があるのかどうか不明ですし、後任人事はどうするつもりなのか。その辺も想定が無いのに、こんな事を口にするのは逆に無責任と言われても仕方ない。投げ出す気、かと。

あるいは天の声が命じたのかもしれませんが……。


ただねえ、例えば、営業利益800億円だったら、本当に辞めるんですか?
惜しかったって事で辞めないでしょ。500億円なら可能性は上がりますが、半年間無報酬で働いて留任とか、会長職に退くとか、色々言い訳はありそうだし。200億程度なら、さすがに言い訳が苦しいものの、居直る可能性がゼロとは言えない。

もし赤字だったら……、3期連続赤字となると、そもそもコミットメントしてようが、してまいが、無関係に進退は問われるでしょう。
だから、わざわざ宣言する意味は無い。

危機意識をアピールすることで、社内の意識を引き締めるとか、任天堂ファンたちへ「ピンチだから買ってくれ!」というお願いなのか。乞食じゃあるまいし……娯楽産業でも特にオタク業界では「事実上のお布施」をお願いする事例はありますけどね。


わざわざ宣言することで余裕の無さが強く印象付けられてしまいました。それで求心力が強まって、全社一丸となって戦い抜くことができるなら……うーん、どうなんですかね? エンタメ産業において社長が楽しそうに見えないというのは、微妙ですよね。品質に対する厳しさをもつ、というのとは別の話です。

ガンホーの森下社長などが非常に楽しそうに仕事してる雰囲気が伝わってくるのとは、とても対照的です。企業規模が全然違うんで、圧し掛かってくる責任の重さが違うのは確かですが、リーダーに求められる本質は変わらない。

ソニーの出井氏もしぶとく居残りましたからねえ……。むろん、そんな事は批判を浴びますし、僕も批判はしますよ、批判の雨を浴び、サンドバッグ状態になるかもしれない。「老醜」の一語です。

しかし「老醜」でいいじゃない、とも思うんですよね。
老いて何が悪い、というね。
サンドバッグになりなさいよ。

確かに、DS&Wiiの黄金時代を自ら崩壊させた責任は重いし、率直に馬鹿じゃないかと思います。度しがたい愚かさという表現がふさわしい。本当に酷い。

けれども責任の取り方というのは、「次」をきちんと示す事でしょう。屑みたいな機械を発売前にキャンセルできればベターでしたが、残念ながら世の中に出してしまった以上、その時点で駄目なわけです。仮に無理やり来期営業利益1000億達成したとしても、それがいったい何になる?


業績マン 任天堂(7974)の業績推移
営業利益1000億円という数字がどういうものか、過去数十年の推移を見てみましょう。
1959年~2012年の53年間の営業利益のグラフ

任天堂が営業利益1000億円を割ったのは、SFC以降ではまず、N64発売前後の96年3月期、97年3月期。その後、『ポケモン』の口コミによるヒットが拡大し、ゲームボーイ市場が復活することで業績は回復していきます。再び1000億円を割るのは、ゲームキューブの発売前~DSの発売までの2001年3月期~2004年3月期。熱狂的な人たちの間でしばしば「暗黒期」として語られる時代です。

DSの投入によって業績は再び回復しますが、Wiiを発売する直前の2006年3月期には一度1000億円を割り、2007年3月期からは快進撃が始まり、2000億、4000億、5000億、3000億とすさまじい営業利益を叩き出します。DSとWiiのダブルでの成功が生んだ、非常に大きな伸びです。

こうして見ると、WiiUがゲームキューブ程度になった場合、3DSが利益にかなり貢献しなければならない、という事がわかります。達成が不可能とは言いませんが、簡単でもないでしょう。

大型タイトルを集めて、営業利益が1000億円超えたところで、それが何になるんでしょうか。次の期に沈んだら大した意味はありません。そもそも「ユーザーより株主の方を見てる」感じがして、どうもねえ……。


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コメント

まあ、日本企業にありがちな没落コースですよね

>大型タイトルを集めて、営業利益が1000億円超えたところで、それが何になるんでしょうか
まあねえ
「延命治療」にすぎないわけで、持病の根本治療には至りませんから

日本の電機企業が為替に救われて久々に黒字を確保、というニュースを聞いても、ネットのかわいそうな人たちを除けば、ねえ…低収益体質は改善されないまま外部要因の幸運でやっとというのはいいニュースではない。

また「クラウド否定発言」に呆れられてるみたいですね

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