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アニメという娯楽の世界に嫉妬せざるを得ない

細田守監督「おおかみこどもの雨と雪」が大ヒット! 21、22日の2日間で興収3億6515万円、スタート土日の比較では「コクリコ坂から」(最終44・6億円)と拮抗
ポスト宮崎駿という評価を一部で受けていた細田守監督の『おおかみこども』が好調なスタートを切ったようです。

『時をかける少女』『サマーウォーズ』ではまだ知る人ぞ知るというマイナーな匂いも残っていましたが、今作は完全に一般層に体当たりしていますね。観ましたが、親子物に弱いという個人的嗜好を除いても、大変心動かされました。御大の絶賛もうなずける内容。

エンタメ的な物語のラインに安易に帰着されない、映画の新しい手触りが確かにあります。筋書きだけの力ではなく、一方で過剰までの描写の積み上げにも依存しすぎていません。ありそうだが無い、無さそうだがある、という身近なファンタジーを生み出しています。

子供時代に山に出かけた際に体験した事のあるような何かを感じさせるディティールを積み上げていますが、それは決して過剰ではありません。ジブリが自然を生き生きと描きすぎるのに比べて、あくまで人間の世界は自然の外にあるという描き方で統一されており、(受け取り手の世代にもよるかもしれませんが)今作のほうにより身近なリアリティーを感じていました。

無論、プロットも良くできているのです。親の子離れ、子の親離れという普遍的なテーマが、人間か狼かという境界線によって、より際立っています。しかしそれも、上述のような自然と人間世界との距離感があってこそです。リアルなドラマであると同時に、間違いなくファンタジーでもあるという、絶妙なバランスが成立しています。このプロットを元に実写ドラマを撮ることは不可能ではないでしょうが、このドラマとファンタジーの見事なバランスは、アニメでしか作れなかったのだと思います。


産業としてのアニメは年々悪化しているようにさえ見えますが、クリエイティブという意味では、次代へ継承されているのだな、いえ、次代で新しい物が生まれているのだな、と感じられ、ゲームに身を置く人間としてはある種の嫉妬をおぼえます。

ゲームは産業としてはアニメよりも堅調ではあるものの、堅調さを維持する事の中で急速に色々なものを失っているように感じられます。5年先か10年先か、次代へ受け継がれるものが壊滅したかのように思われる頃になって、次代において新しいものが生まれると良いな、と思います。


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