Latest Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

任天堂の苦悩が見えるなあ・・・・。同情し、共感し、しかし残念なため息。

任天堂が決算説明会の「質疑応答」を2日遅れで掲載しました。
今回、以前に比べてかなり時間がかかった理由は不明ですが、好意的に見るなら、微妙な言い回しや誤解を招く言い回しを修正し、推敲してから載せた、という事でしょうね。

実際に参加したわけではないので、実際の説明とテキストのニュアンスの違いまではわかりませんが、テキストを読んで感じ取れるとおり、言い回しが非常に注意深くなっており、揚げ足取りを恐れているような印象を受けますね。まあ世の中には、経営者のひと言ひと言の隙をついて、難癖をつけるのを好むネガキャン人間もいらっしゃるようですから、なかなか要らぬ苦労が絶えないのかもしれません。

そういった苦心は、例えばGDCの講演についての回答からもうかがい知れます。
まず、GDCの私の講演についてですが、私自身は自分の講演の全文をウェブページに載せておりまして、実は一つ大変残念に思っていることがございます。
 私がゲームの量と質を対立軸として話したと報道される方が多かったのですが、せめて報道される方は、全文が日本語で載って出ているわけですから、それを読んだ上で報道していただきたいと思いました。私は量と質の対立などとは全く申し上げていません。さらに、誤解されている方の中には、「任天堂はスマートフォンやソーシャルゲームに押し込まれていて、それらを質が低いと斬り捨てた」みたいなことを書かれていたりしていましたが、そんなことは全く申し上げていないわけです。
まー、こういった事をいくら言ったところで、後からごまかしていると思う人は思うので、大変ですよね。率直に同情します。しかし任天堂のホームページでテキストを読む人間は任天堂ファンが多いわけで、わざわざフォローする必要は薄いし、一番誤解(?)している人間はわざわざ読みにこないでしょう。

岩田社長のGDC講演のテキストをいくら読み返しても、そこからある種の対立構造を読み取る人はいくらでもいるでしょう。米国のゲーム業界事情という文脈に載せた際、どちらが素直な解釈だったのか。メディアの報道が必ずしも正しいとはいいませんが、あの報道結果は1つの証左ですよね。報道側がちゃんと話を聞いてないとか、講演テキストを読んでないとか、言い訳めいた事を言われても、失笑されるだけ。

ご本人も、本当はそういう事もわかってると思いたいですね。菅首相の国民はわかってくれない系の愚痴じゃあるまいし・・・・。
他社さんのゲームの質が高いとか低いとかいうことを申し上げたつもりも全くありません。ただ一方で、私が「一言で言えば量と質の対立の話をした」というふうに要約できてしまう文脈で話をしたというのは、これは私の至らないところで、私が反省しなければいけないことだとも同時に受け止めています。

んー。
気にしなきゃいいのに気にするから、かえって揚げ足を取られる典型例に見えますが、ま、それはさておき、内容について。


非常に特徴的なのは、任天堂1社では市場を立ち上げられても、維持はできないことをはっきり明言したことですね。数年前には、非常に熱狂的な人達がネットで暴れまわり、一部のサードパーティソフトの売上が低調だった結果をもって、「サードは低品質、努力不足」「サードは任天堂ハードに不要」という意見をばら撒いていましたが、そういった虚妄を見事に否定しました。

まあそんな事は当たり前なんですが、任天堂自身の物言いがやや不遜だったことも度々あり、また具体的な改善策がほとんど発表されていないため、サードパーティに対する姿勢は不透明でした。単独主義ではやっていけない事を明確に肯定したのは好感がもてます。

また岩田社長が肝いりで立ち上げたといわれるWiiチャンネルについても、非常にオブラートに包んだ表現をしていますが、失敗した事実を認めており、Wii後継機では何らかの改善を考えているように見受けられます。

では具体的にどんな改善がありえるのか。
一方で、特に今のネットワークにかかわる分野においては、われわれが社内のリソース、あるいは長年お付き合いしている開発会社さんとの組み合わせだけでできることでは、世の中のスピード、あるいはお客様の求めるスピードにマッチできないと思っています。これはM&Aという形になるのか、それとも提携という形になるのか、具体的に「この例はこうです」ということを今申し上げませんけれども
(略)
 先ほどのWiiのコンセプトに関するご質問の話ともちょっと絡むのですが、私は任天堂がWiiの普及の初期にもう少しネットワークサービスで社外の方々と上手に連携できていれば、Wiiの未来は変わっていたのではないかと感じることが正直ございます。すなわち、任天堂はその時点では悪い意味で若干自前主義に陥っていたかもしれません。
うちの読者にしてみれば、僕がずっと書いてきた事そのままですね。要するにアライアンスの改善です。任天堂自身のネットワークサービスの企画力、開発力、運営力は大したことがありません。外部のもっとスピーディな企業と組むのは当然の決断です。Wiiが残念な結末を迎えた一因はアクティビティー、稼動の低下であり、稼動を維持するためのWiiチャンネルだったわけで、なるほど、サードパーティ施策と並んで、大きな失敗原因といえます。

とはいえ、正直いって、ソーシャルゲームやメディアでは大型買収が珍しくなく、企業を買ったり、提携すればスピーディかというと、単純にそうではありません。買収や提携を決断し、実行する事自体が非常にスピード感を求められるわけです。3ヶ月に1社買っても、まだ遅い、というぐらいの速度感で動いている世界であって、なんの実体性も伴わないこの発言だけでは、まだまだ甘いと思います。

DSやWiiの絶頂期、アップルと並び賞賛されていた時代なら、多少ゆっくりしていても問題は無かったかもしれませんが、3DSの初動につまずき、Wii後継機を一から普及させていかなければならない現状では、スローな印象を拭えません。まあE3で劇的な発表が出てくることをいちおう期待しておきましょう。その時点で何か具体的にいえないなら、全然駄目ですよ。ソーシャル界隈のスピード感からすれば、止まっているようなもの。

3DSにおけるサードパーティ施策の自称改善と同じように、ネットワーク分野での改善も、口先程度といわざるを得ないでしょう。E3での発表が非常に楽しみですね。


スポンサーサイト

コメント

今回PSNの事件を受けて、
任天堂はネットワークサービス運営に二の足を踏みそうな気がするのですが、
どうするつもりなんでしょうかね。
記事にも仰ってるように、任天堂自体にはネット運営に期待はできません。
リスクを避けるという意味では、大規模運営をすっぱりあきらめてWii路線を継続するにとどまる
というのもアリと言えばアリかもしれませんが
そうしたらまた次期据置が短命ハードになってしまう可能性もあるわけで、
任天堂としてはジレンマでしょうね。

>いでおん! さん
期待というかな、虚妄という域の幻想を「期待」という言葉の範疇で括って良いのであれば、僕はまだ任天堂には極めて強い期待をしているし、彼らが独創的なネットサービスを生み出すことを願っています。

ただ、これは僕の欠点でもあるのだけど、「見えて」しまうわけです。理性というかな、そういう物がある以上、虚言は吐けない。彼らは失敗するでしょう、おそらく。そして正直な人間なので、それを書く。すると「難癖つけてるアンチ任天堂」に思われる誤解もある。

困ったことです。
駄目なことは駄目という、ただまっすぐに書くことが意外と難しい。

僕のかつての関心は任天堂がいかにして「成功」を「維持」または「成長」させるかでしたが、それはもはや、虚妄という次元の話です。すでに沈み始めた。

そして今の関心は任天堂が「失敗」を最小限におさえて「再浮上」するかです。一時的な浮き沈みはあり、来期は上がる、その次は下がる、みたいな小さな変動はあるでしょう。しかし彼らはしばらく駄目になっていくでしょう。

そんなことは、まともな知性があれば予想のつくことでした。ではこれからどうなるか。いかにして「反省」するか、「改善」するか、以外には無いですね。

コメントの投稿

メールアドレスおよび名前の無い投稿はすべて掲載不許可となります。また明らかに偽のアドレスの場合も不許可です。

管理者にだけ表示を許可する

«  | HOME |  »

2017-08

  • «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »

検索



カテゴリー

月別アーカイブ

最近の記事

最近のコメント

連絡先

RSSフィード

忍者カウンター

 

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。