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発明家の天敵は「自家中毒」、営業マンの天敵は「頭の悪い上司」、エンジニアの天敵は「ビジョンの無い経営陣」という事かな。

以前、任天堂を「発明家」、SCEを「営業マン」にたとえた事がありますが、それぞれ組織の問題点が露呈していて興味深いですね。

任天堂の歴史を振り返っても、任天堂が駄目になる時というのは、他社要因よりもむしろ自爆行為のほうがリスク要因になっています。かつてのN64、そしてWiiに共通するのは、サードパーティ政策の失敗です。

直接的な原因は異なるものの、10年以上経って、結局同じような失敗を繰り返しているのは、経営者の性格や資質以前に、もう何というか、組織文化に根ざした要因といわざるを得ません。永遠に治らない病みたいなもんでしょう。組織体質なのだから。

SCEの変調はPS2以降で、久多良木氏の半導体戦略、ソニー本体からの「変な期待」、そして本体からの人材の流入によって、ゲーム機ベンダーのくせにゲーム事業以外の都合で方針を決める企業になっていきました。成功に気をよくして、上司から無理難題を押し付けられ、成功要因を自分で潰してしまったのですね。

マイクロソフトが不幸なのは、XBOX LIVEという先進的なゲーミング・ネットワークを構築し、一定の成功をおさめたにもかかわらず、そのコアなゲーマーコミュニティを自社の戦略のなかで生かすことができず、Vistaが失敗し、対グーグルの戦略をまとめきれないまま、時間だけが浪費されてしまいました。

ゲーム事業を推進してきた幹部はマイクロソフトを離れ、いまやWebにおけるマイクロソフトは「若きグーグルから挑まれる巨人」ではなく、「かつて覇者グーグルから挑戦を受けた老いた恐竜」に落ちぶれています。Webの向こう側かこちら側かという議論はもはや過去のものです。

Webはすでにグーグルのようなエンジンドリブンの企業とFacebookやTwitterのようなソーシャルネットワークを囲い込んだ企業が対立する構図です。


こう思う人はいるでしょう、ならばXBOX LIVEだ、あれこそコミュニティだと。その通りです。しかしマイクロソフトはそれを活かそうとはしてません。経営陣の愚かさによって、先駆者の先行利益は徐々に目減りしており、その間にもiphoneにおけるOpen FeintやPlayStation Networkといった劣化クローンサービスが成長しています。

任天堂はWiiチャンネルという「迷走」の末に、トップシェアにもかかわらず、コミュニティ戦略で出遅れてしまいました。Wiiはサードパーティ離れの問題が深刻化しており、Wiiチャンネルという実験的なサービスは誰の関心も集めなくなり、ネットワーク戦略を立て直す余裕はなくなってしまいました。ユーザが求めるのはゲームであって、お茶の間用のしょぼい映像ライブラリではありません。

PSNはゲーマーネットワークとしての機能はまだまだXBOX LIVEに劣りますが、ソニーがやってるだけあって、映像コンテンツの購入など、ゲーム以外のサービスは充実しています。そういう意味では、より広いゲーマー層に対して適度な娯楽を提供しているとも言えるでしょう。


ではこれからどうなるか。

3DSやPSP次世代機といった新しい話題はありつつも、開発費の安い携帯機と高い据置機という図式が崩れることで、ゲーム機業界はビジネス的にさらに煮詰まっていくことでしょう。3DSはDSほどの普及が見込めるかどうかは未知数で、開発のしきいが高くなる分、参入が減って、業界の活性化はそこまで期待できません。悪いものではありませんが、縮小という未来を激変させるものではありません。

「パッケージビジネス VS デジタルコンテンツやフリーモデル」という図式がますます明確になり、「ソーシャルゲームにカジュアル層が奪われていく」現象が進行しています。ゲーム機業界の内部の競争よりも、ゲーム機とそれ以外の競争の方が深刻な問題になっています。

ゲーム機ベンダに求められているのは、競合するゲーム機会社との差別化でも、優位性のアピールでもなく、「ゲーム機」ビジネスはまだまだこれからも成長していける、という明るい未来を提示することです。それができなければ、地崩れする大地の上で争っているだけになります。

携帯機に3D表示がつきました。
→それで1年は保つかもしれませんね。
 で、その後は?

携帯機に携帯電話の機能がつくかもしれません。
 →それはとても画期的ですね。
 今頃そうなっても、スマートフォンと何が違うんでしょうか?

XBOX LIVEとマイクロソフトの技術は世界一ィィィィィィィィ!
 →はいはい、良くできました。

かつて中原だった地域は荒廃が進み、「蛮族」が「辺境」から襲ってくる。これからは再び「諸王」の時代が始まるのでしょうね。この時代を辛く苦しいと感じるか、面白くなってきたと楽しめるかは人それぞれでしょう。

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