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「次」の据置ゲーム機が今の時期に話題になるってのも・・・・


次世代携帯ゲーム機については「足音」がズンタカズンタカ響き始めていますが、一方で次世代据置ゲーム機については、まだまだ先の案件であって、憶測や噂がふくらむ余地のある話題ですね。

本来ならこの時期にPS4やWii2が話題になること自体、おかしな話です。しかし今冬に入ってこの2つの噂がネットで話題になりました。まあ真偽はさておき(と一応書いておきますが)PS4頓挫Wii HDの投入はそれなりのインパクトだったという事でしょう。

新型投入でPS3が復調した現状では、PS4を焦って出す必要は無くなりました。というより、単純にPS4なんてすぐに出す余裕は無いし、サードパーティにしても「収穫期を迎える前に次のハードに行けるかっ!」という気持ちでしょう。実はいま一番「次の一手」が求められているのは任天堂なんですよね。

世界的なWii失速現象サードパーティのWii離れが深刻化しています。国内は『Newマリオ』の投入で販売台数が盛り返して任天堂の年末の強さが際だってますが、北米では前年割れが続いています。

サードパーティの発売予定タイトルを見ると、ベスト版と複数バージョンを除いて以下のような状態です。

  Wiiの今年の1月~3月: 1月が6本、2月が7本、3月が14本で合計27本。
  Wiiの来年の1月~3月: 1月が3本、2月が5本、3月が2本で合計10本。

  PS3の今年の1月~3月: 1月が6本、2月が8本、3月が4本で合計18本。
  PS3の来年の1月~3月: 1月が10本、2月が8本、3月が7本で合計25本。

  Xbox360の今年の1月~3月: 1月が5本、2月が10本、3月が3本で合計18本。
  Xbox360の来年の1月~3月: 1月が8本、2月が6本、3月が4本で合計18本。

PS3が増加傾向、Xbox360が安定維持、Wiiが約3分の1。
夏以降の発売予定タイトルはまだ見えていませんが、明らかなサードパーティ離れが見て取れます。

これまでうちのブログで何度も書いてきた任天堂の「外交」問題「市場の分裂」が顕在化したわけです。うちの常連読者にしてみれば、「やっぱりこうなったか」というのが素直な感想かもしれません。

しかし正直言えば、僕は現状に驚いています。予想以上にWii離れが進んでいます。僕は警鐘を慣らしつつも、なんだかんだで表層的な普及台数に心を奪われている人も多いだろうし、変化はゆっくりだろう、と考えていたんですよ。これが再来年の1月~3月ならまったく驚きませんが、来年の1月~3月ですからね。Wiiに見切りをつけた時期がかなり早い。


うーむ・・・・。
思い返せば、去年の夏にはWiiWareってどうなんよ?という話は出始めていたし、秋以降は新規タイトルが立ち上がったと聞けば、「WiiではなくPSP」というパターンが増えていたし、冬にはマーベラスが焦げ付いているという噂は流れていました。各社とも敏感に反応しましたね。

おそらく任天堂にとって誤算だったのは、PSPがWiiのリスクヘッジ市場として機能としてしまった事でしょうね。任天堂ご自慢の普及台数でみても、国内普及台数はPSPの方が上で、開発費も安く、市場の性質をみても売上本数の予想が立てやすい。開発が走っていたタイトルはWiiからの移植という形でリスクヘッジされ、新規で立ち上がるタイトルは当初からPSP向けで立ち上がる。そうやって少しずつタイトルが流れていきました。

けれどもPSPにしても海外市場で伸び悩んでいるという課題を抱えています。SCEの欧米での巻き返し策も、今年の前半なら多少の信憑性はあったかもしれませんが、PSP goを取り巻くグダグダな動きの中で信頼感を失っていきました。ではWiiか?といえば、Wiiは今年の春以降、全世界のマーケットで失速しており、予想がつきにくい。

PS3とXbox360のHDマルチという流れが顕在化しつつあります。しかしすぐに体制が整うはずもなく、当面はXbox360オンリータイトルのPS3移植、PS3オンリータイトルのXbox360移植という流れがますます目に見えてくるでしょう。マルチ化によるリスクヘッジが来年ますます増えてきます。

PSPについて付け加えると、年内に間に合ったタイトルが意外と少なくて、ちょっと元気が無かったですね。仕込まれている物が来年出てきてどこまで伸びるか、かな。とはいえ「次」も迫ってますし、来年が最後の収穫期でしょう。


Wiiというハードをどう総括するかは難しいのだけど、10年後に任天堂が据置ゲーム機を出しているのかというと、出していないかもな、という視点で考えた方が良いのかもしれませんね。PS3とXbox360のような高性能路線は追わず、リビングゲーム機として売って一定の成功を収めたものの、それではPS2のような「国民機」にはなれなかったし、サードパーティが食べていけるプラットフォームには育ちませんでした。そもそも据置機に未来があるのかという点も含めて考えるべきなのでしょう。

DSi LLのような機械に据置機の性能があって、テレビにも接続できれば・・・・という辺りが1つの未来なのかもしれませんが。国内だけ見ると「据置→携帯」という流れが鮮明です。ただ、海外市場では据置機の市場がいまだ大きく、その傾向は持続的です。携帯機だけで良いという判断はできないんですよね。


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コメント

僕はWiiを唯一生き残る方法を見つけた据え置きハードだと思ってます。
ファミリーって無くなりようが無いですし、
団塊Jrが続々、家族を構成していく時代に入りますからね。

熱は感じないかもしれないですが、必要ってやっぱ強いですよ。

>ワタナベさん さん
まあ、PS2時代は2度と戻ってこない、つまり据置機の需要が減っていくという見方をするなら、Wiiはリビングゲーム機として特化した分、生き残りやすくはありますね。ただしリビングゲーム機として特化した分、ゲーマー向けの1人で部屋にこもって遊ぶタイプのゲームは売れにくくなってますが。

日本の業界関係者は、国内においては据置ゲーム機の需要は減っていく、という見方を強めていると思います。Wiiの失速は「ほれ、見たことか」「やっぱりねw」という反応でしょうが、かといってPS3がWiiの台数に追いつくとは思ってないでしょう。

任天堂の強気な「Wii路線は磐石でござーい!」という態度には、昨年から業界内の「反感」が増していたので、今のサード離れにしても、自業自得としか思いません。任天堂路線への反感や疑念は、まあそれこそ「脳トレ」の頃から存在したのでしょうが、DSは結局最後まで逃げ切ったわけで、誰も突っ込めなかったわけですが、Wiiは道半ばで失速したこともあって、「それ見たことか」という意見はあちこちで聞きますね。

任天堂の山内氏時代からの悪癖なのですが、「同調」を好みすぎるのがね・・・・。良くも悪くも、任天堂は哲学がしっかりしているし、ゆえに「正しい」企業なのですが、「正しさ」というのは振り回してしまうと、反感と疑念を増やすだけなんですよね。


話がそれましたが、任天堂はWiiの現状で満足するような企業ではないでしょう。「Wiiの次」を模索している最中だと思いますよ。まあ後藤さんの記事にあるように、「つなぎ」は出してくるでしょうが。

欧米市場の状況をみると、日本の感覚で考えると危険で、据置ゲーム機はまだまだ元気。HD路線も需要が大きいですからねえ。SCEとMSの据置ゲーム機も生き残るでしょう。

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