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最強の天才が人生を再開する物語 『鋼殻のレギオス』

鋼殻のレギオス雨木シュウスケ

汚染物質によって、人類の文明が衰退した時代。人々は自律型移動都市の中に住んで、かろうじて文明を維持していた。天才的な武芸者のレイフォンは、ある過ちを犯したことで生まれ育った都市グレンダンを追放され、他の都市で新しい生活を始めなければならなかった。

武芸に嫌気がさしていた彼は、剣以外に打ち込める何かを見つけようと、学園都市の普通科に入学した。しかし、学園都市を取り巻く危機的状況は、天剣授受者だった彼を、放っておいてはくれなかった。

無理やり武芸科に転属させられたレイフォンは、とある自衛小隊に入れられる。そこは、レイフォン同様、有り余る才能をもちながら、力を発揮しようとしない連中が集まった吹き溜まり。ただ1人、リーダーのニーナは試合に勝つための努力を続けていたが、他のメンバーのやる気が無い状態では結果は見えていた。

この作品が現代的なのは、主人公がまったく努力を要しない存在ということだ。最初からレイフォンは最強である。さしたる実戦経験もない、ヌルい学園都市の武芸者が相手になるはずもない。汚染物質を食らい、移動都市を破壊する巨大生物、汚染獣と単身で戦う怪物。もしもその気になれば、1人で学園都市の全武芸者を殺すことも可能かもしれない。

でも彼はその力を発揮しようとしない。凡庸な武芸者の振りをし、目の前の課題から逃げて、そのままやり過ごそうとする。武芸で得たかつての名声、失ったかつての人生を後悔しているからだ。他人のために戦う気持ちは無いのだ。

主人公が圧倒的な天才という設定で、物語を続けるのは大変なことだ。一歩間違うと、存在そのものがただの嫌味になってしまう。能力の制限が無いから、主人公の行動の動機づけが弱いと、説得力の薄い物語になってしまう。その点、この小説は、物語の展開がなかなか巧みで、自然に読み進んでいける。

物語の本筋とはあまり関係ないけど、レイフォンはやたらと女の子にモテるよなあ。生まれ育った都市に住む幼なじみ、危ない所を助けた気弱な女の子、小隊のリーダーである先輩、同じく小隊の仲間である無口少女。もう完璧超人ですね、こんちくしょう。今の所は、恋愛関係というより、友達レベルで進んでます。カップリングさせ放題。個人的には、文通でつながる幼なじみのリーリンが好みだけど、だんだん感情表現が豊かになっていくフェリの人気が高そうだなあ。
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テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

タグ:鋼殻のレギオス  雨木シュウスケ  

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