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海外でも起きつつある、任天堂業界とその他業界への分裂

Access Accepted第222回:成功の鍵を握るのは「Mレーティング」ソフト?
うむむむむ。
E3を見てそう感じた人もいらっしゃったと思いますが、以前の記事で心配していた現象がいよいよ海外でも起きつつあるようです(参考:任天堂業界とその他業界になりつつあるゲーム業界)。
北米リサーチ会社NPD Groupが発表した同年のヒット作TOP10のうち,5作の任天堂作品とElectronic Artsのスポーツゲーム「Madden NHL 09」を除く4作は,どれも上に挙げたMレーティングのゲームだった。E3 2009のプレスカンファレンス同様,「任天堂のカジュアルタイトルvs.コアゲーマー向けソフト」という二極分化の構図が見られるのである。

 つまり,プラットフォームホルダーではない大手ゲーム企業にとっては「マルチミリオンヒットを飛ばすには,コアゲーマー向けのMレーティングゲームという路線を打ち出すしかない」という状況になっているわけだ。

E3の状況をまとめると、
  • 海外でも「Wiiにはコアゲーマー向けのタイトルが不足している」という認識が強まっていた。
  • そのため、任天堂がコアゲーマーを喜ばせるタイトルを揃えてくる、という期待感があった。
  • しかしWiiにはサードパーティのゲーマー向けタイトルが決定的に不足していた。
  • マイクロソフトとSCEは新型コントローラを発表する一方、サードパーティのタイトルを自慢し合った。その大半がコアゲーマー向け、特に「Mレーティング」(17歳以上でなければ購入できない)のゲームだった。
  • 2008年に引き続き、2009年も欧米の大手企業はMレーティングのタイトルを重視している。
  • 何故なら2008年の売上上位タイトルにMレーティングのゲームが多かったから。
  • 一方で、Wii向けにはMレーティングではなく、特化した別種のタイトルを振り分けつつある。

なんだか日本の現状に似ていますね。海外においても、カジュアルユーザー向けとゲーマー向けのプラットフォームの分化が進んでるのです。サードパーティ各社は大作ソフトの大半をHDゲーム機に持続的に投入しています。


2位、3位のハードのシェアが大きい今世代

日本と海外の違いは、携帯ゲーム機のプレゼンスの違いです。日本ではPSPの存在感がかなり大きく、HDゲーム機の存在感が弱い傾向にあります。サードパーティ各社は、リスク分散としてPSPを選択することが多く、ユーザーも携帯機で遊ぶ時間が増えているため、マーケット全体が携帯機寄りになっています。

海外は据置ゲームの存在感が大きく、特にソフト売上が非常に堅調で、HDゲーム機向けのマーケットも一定の大きさを維持しています。PS2世代では、残りの機種がトップハードのPS2から遅れて発売されたため、トップと2位以下のシェアが非常に大きかったのですが、今世代ではセカンドハードのシェアがかなり大きく、ワールドワイドではHD2機種がトップハードのWiiと同数あります。

そのため、マルチタイトルで考えた場合、Wiiと同等の普及台数のプラットフォームが存在することになり、住み分けが可能になっています。ソフトメーカー各社がトップハード(PS2)でなければ生きていけない状態だった前世代と異なり、セカンド以下のハードでも生きていけます。


プラットフォームホルダーとソフトメーカーの関係も変化

そのためプラットフォームホルダーとソフトメーカーの関係にも変化が現れています。世界的な景気減速にともない、競争が激しくなるため、ソフトメーカーとプラットフォームホルダーの「駆け引き」も活発になっていくでしょう。

まずPS3とWiiが値下げするかどうか。特に圧力を掛けられているSCEの動きが注目です。任天堂も、自社ソフトに先駆けて、WiiモーションプラスをEAのソフトに同梱するなど、従来とは異なる「外交」を展開し始めています。

またマイクロソフトのGame On Demandは、普通のダウンロード販売と違い、「在庫」を抱える形になるため、流通がシビアになっている状況では、ソフトメーカーにとってはありがたい収入になり得ます。NATALについて、どれだけのタイトルを集められるかも無視できないポイントです。

そうした情勢で、カプコンの動き方は今後のモデルとして参考になります(参考:「必死な夏、モンハンの夏」に見るソフトメーカーとハードメーカーの関係の変化)。

もはや1つのプラットフォームにあらゆるタイトルが集まることはありません。
そしてここまで読むと、ソフトメーカーが相対的にプラットフォームホルダーに対して優位になるかのように感じた人もいらっしゃるでしょう。しかし、そう簡単ではありません。iPhoneの台頭によって、個人やサークルレベルの企業が、旧来のソフトメーカーと競う時代に入るからです。



補足
しかし携帯ゲーム機が本当にiPhoneに脅かされるかと言えば、それも考えにくい。例えば、『ドラクエ』や『FF』のリメイクソフトを快適に遊ぶなら、iPhoneや携帯電話よりも、DSやPSPを選ぶ人が多いでしょう。では影響はゼロかというと、それも無い。影響が薄い分野と色濃く表れる分野が出てくるはず。

具体的には、暇つぶし目的で遊ばれることの多い、テーブルゲームやパズルゲーム。さらに実用系のアプリもごそっと食われるでしょうね。国内では携帯業界がiPhone市場を「海外におけるiモード、iアプリ市場」として認識し始めており、コンシューマー業界よりも低コストにアプリを投入し始める可能性もあります。とりわけ電子書籍マーケットは、有望視されているようですね。


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コメント

地上波と衛星放送といったところでしょうか
任天堂が地上波でHDゲーム機が衛生放送
 
マニアックになっていくユーザーはお金を払ってでもいいから
自分の趣味を追求していく、専門チャンネルにはまっていくわけです
これがゲームユーザーの場合は続編、リメイクなど過去資産の食いつぶしにつながって
しまい、食い尽くした先にはメーカーの統合や料金値上げという事につながっていくと思います。

テレビでいえばパーフェクトTVとスカイ放送の統合
WOWOWが単独では生き残れなくなりスカパーの軍門に下る
各チャンネルの視聴者離れ
各チャンネルが基本料金を値上げし始める←今のスカパーがこの状態
  
ゲームもこのような感じで飽きられていくと思います
まぁ今の時代ネットサーフィンしてる方が楽しかったりしますし
将来的に携帯電話がデータ&通話の定額化に進んだとき
出会いビデオや出会いトークなんていう新種のサービスも出てくるでしょうから
ゲームなんてやってられなくなるでしょうしw

もちろん任天堂も地上派だからと偉そうにはしていられないでしょう
驚きが無くなった時点で消費者から飽きられるんですから
マニアが好む古典的なグラフィックゲームというものにはもう未来は無いと思いますね。
任天堂のようになにか他の分野とミックスして進化していくしかないと思います。

>ヒカリさん
> 続編、リメイクなど過去資産の食いつぶし
続編、リメイクといえば、DSのような任天堂ハードで目立ちますし、E3カンファレンスでも任天堂はそういう物が多かった。バーチャルコンソールやリメイク作品を好むクラシック・ゲーマーが多い任天堂ハードで、新しいソフトを売っていくのは、なかなか難儀だな、というのがサードパーティ各社の感想でしょう。


> マニアが好む古典的なグラフィックゲームというものにはもう未来は無い
海外市場では、ゲーマー向けのタイトルはまだまだ売れてますし、日本でも結局、そちらの比率が高まっています。娯楽というのは、波があるものです。マニア向けのマーケットの「手堅さ」も見直されているように思います。

そもそもマニアック=グラフィックという認識は、あまりにも浅いですね。
ネットワーク性を得て広がっていく。PSPのモンハンもそういう事ですよね。

たとえを使った議論は不毛ですが、「スカパー」から「動画サイト」へ、といったように、形態を変えつつ、ディープなものはディープなりにコミュニティやネットワークを用いて生き残っていく。ビジネスとしてどう回すか、という点はあるけれども、結局、濃いものは無くならない。無くならないのだから、そこに商売は生まれる。それもまた未来でしょう。


> 驚きが無くなった時点で消費者から飽きられる
そうですね。
未来云々でいえば、任天堂のライトユーザーバブルのしぼみ方のほうが顕著ですね。実用ソフトの市場は、2007年→2008年で大幅に縮小してしまいました。

ライトユーザー向けのビジネスはリスキー。そういう認識が広がっているのも、両市場に対してリスクヘッジが進む理由ですね。

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