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最近の気になるゲーム(3月19日)

この記事の位置づけについては、第1回や、この記事の末尾に書いている通りです。今回は先週出たソフト2本と今週発売するソフト1本を。


■テレビ番組で紹介された自作ゲームが商品に『くるポト』

金のたまごを発掘する番組「うぇぶたま」で10月13日に放映されたパズルゲーム『くるポト』がDS向けに商品化されました。

自作ゲームの商品化という点では『Every Extend Extra』に続く流れですね。うぇぶたまに参加しているのは、ガンホーゲームズ、ドワンゴなど、ゲーム機向けのソフトメーカーとは異なる若い企業が多いです。旧来型のゲーム企業とは違ってフットワークが軽いですね。

自作ゲームは口コミベースで広がるものですが、決まった客層に限定されているのが実情。新しいフリーゲームを積極的に検索して、面白い作品を掘り出すユーザーはほとんどいません。テレビ放送のようなブロードキャストの媒体と絡んだほうが、認知度を上げるという点では有効かもしれません。
ちなみに「砂」の技術をいかしたゲーム「なめ消し」も10月13日に紹介されていますね。


■無双ファンへのお祭りディスク『無双OROCHI』

『三國無双』と『戦国無双』の武将が激突する番外編がいよいよ今週発売。今まで制作してきたデータもほとんど使いまわせますし、おいしい企画ですね。内容以上にパッケージの時点で勝算が立っている企画。

シリーズを重ねてマンネリ感が出てきたところに、『ガンダム無双』と『無双OROCHI』というハッチャケた設定の作品を投入。どちらも無双ファンなら買いなだけに、同じ月に発売されて大変ですね。

PS2市場が縮小しているとはいえ、PS3の立ち上がりが悪いせいいで、PS2市場にとどまっているユーザーはまだまだいます。去年の年末商戦でも、50万本クラスのヒットは出ていますからね。PS2を支えてきたコアゲーマーは、PS3に移った人もいますが、一時的にPSPに移ったり、PS2に残っていたりと分裂している状態。今年1年はまだPS2向けのタイトルで商売できるでしょう。


■もう少し売れてもいいはず『ソニックと秘密のリング』

思ったより遊べる出来で、昨年末にPS3とXBOX360で出た『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』とは比較になりません。よく出来ています。360度自由に3D空間を走り回れる自由度はあえて切り捨て、リモコン1本の操作にしぼった潔さは絶賛に値します。3D化してからの迷走が痛々しかった『ソニック』が、スピード感重視のシンプルなアクションゲームに原点回帰したというと、大げさでしょうか。

けれども売上は、初週5000本程度と厳しかったですね。まぁ海外ではけっこう売れると思われるので、そちらで回収すればいいのですが。しかしなんでこんなに高いのかなあ……『ソニック』に税込みで7000円を越える値段をつけるセンスは理解に苦しみます。ミニゲームこんなに要らないから、値段下げればいいのに。

1つ残念なのは、ボタンを離した時にジャンプする操作。アクションゲームでは、ボタンを押したときに基本アクションが発動するのが常道で、離したときに基本アクションが発動するのは禁じ手に近いと思うんですけど(ボタンを押している時間によって、ジャンプの飛距離が変わる等はありですよ)。その方がスライディングとジャンプを使い分けられたり、ゲームのルールを複雑化できる利点があるのはわかるんですが、せっかくWiiで操作をシンプルにしたのに、ちょっと邪念が入っちゃったなあ……という感じ。Wiiというハードは、作り手に異常なまでの潔さを求めるプラットフォームのような気もしますね。

そういえば、SCEの『ロコロコ』もボタンを離したときにジャンプで、すこぶる残念。もうその時点で、ある種の大衆性は捨ててしまってるんですよね。SCE以外のもっとブランド力のある会社が仮にDSで出して、大宣伝しても、絶対に100万本には届かない。50万本も厳しい。そういう狭さを背負ってしまうということを認識してたのかなあ……。

(唯一例外なのが攻撃の「溜め」ですけど、あれは本来、押したらすぐに反応しなきゃいけないという大系の中で、あえてストレスを溜めることで、カタルシスを得ようという手法。一般に攻撃の「溜め」の表現がきわめてわかりやすくデザインされるのも、プレイヤーに「ちゃんとあなたの入力に反応してますよ」と強く訴えるためです。関連した補足をコメント欄でしてますのでぜひ一読を)


★ご注意
「気になるゲーム」はボクが気になっているゲームを紹介する記事です。発売済みのソフトも、これから発売予定のソフトも両方あり、プレイしたもの、未プレイのものもあります。

以前からゲームの紹介をしてほしいという要望は聞いていたんですが、結構な本数が出てくるなか、最後まで遊んでレビューするのは現実的に難しいです。

無論、ゲームで飯を食っている人間として、発売されるゲームをチェックしています。しかし必ずしも、自分が好きなゲームや面白い作品をプレイするわけではありません。むしろ失敗作から課題を見つけることもあります。気になっていても時間が取れなくて遊べないソフトもあります。


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コメント

くるポトについてなんですが、これってちゃんと原作者がはっきりしているんでしょうかね??
海外のFLASHサイトに似たようなものが結構あるんですが。

ロコロコについてもコレも”溜め”だったと記憶していますが。
溜めた力でバインとはじくってイメージでした。

>shock さん

えーっと、ボクの「溜め」という言い方がまぎらわしかったですね。ボクが溜めと書いたのは攻撃の溜めのことです。例えばSTGの波動砲はわかりやすいですね。

・エネルギーが溜まっていく表現がきわめてわかりやすく
 デフォルメされている。
・敵をひきつけてから放つ所に遊びがあり、強烈な破壊力が
 カタルシスにつながる。
逆にいえば、そこまでやって初めて、成り立つのですね。

ロコロコはスライム的な(スプリング的な)質感を重視したのと、LRで基本操作を行うシンプルさにこだわったのだと思いますが、あの程度のスプリング感ではパワーが溜まる感じはほとんど無いし、リリースした時の爽快感もないですね。

あの手触り感はあれはあれで好きな人もいるでしょうし、それを否定するつもりはありません。ただ、小さなストレスが累積されていく割に解放感がないため、少し通好みになっているんですよね。

それをボクは「大衆性がない」と書いたわけです。いい悪いではなく大衆性の有無をいってます。物語だけでなく、インタラクションにも大衆性はあるんです。世の中の大多数のゲームが基本的に押したらすぐにアクションするのは、それなりに理由がありますし、それをあえて破れば当然、負の面を背負うことになります。

> これってちゃんと原作者がはっきり
くるポトの投稿者が当然、著作者ですよね。まずそこは確実です。
似たようなものというのは、シンプルなゲームであればいくらでも見つけられるわけで、そもそも「原作者」って何?というのは難しい問題です。ルールが「似ている」のと、「まるっきり同じ」でも、問題としては全然違うと思います。

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