Latest Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

うごメモで試されるはてなと任天堂

うごメモの抱える懸念点

飽きたら消すよ。:「うごメモはてな」は今すぐサービス停止すべき
なかなか過激なタイトルのエントリーですが、現在ではマイルドな主張に切替えており、「うごメモはてな」はサービスを一時停止し、チェック体制を強化した上で、子供に見せても安心なサービスを目指すべき、と書いておられます。

親の立場ではない人間が良し悪しを語っても仕方ないものの、うごメモについて感じるのは以下の3点です。
  1. 現状の運営が『モバゲー』等の大手ケータイサイトと比べて稚拙で非力
  2. コンテンツの投稿量に対して運営監視が追いついていないように見える
  3. 少なくとも現状のシステムと運営では、子供を巻き込む犯罪に利用される懸念や、ケータイの学校裏サイトのように世間からの批判的な注目を招く恐れがある


想定が甘すぎた?

正直な感想としては、はてなも、任天堂も認識が甘すぎました。
10代の利用者が多いモバゲーのパトロール隊の事例をみれば、運営にかなりの人員コストが掛かるのは予想がついたはず。相手は中高生どころか、小学生を多く含んでいるわけで、それなりの人員を投入する準備は必要でした。

(追記:アップロードした作品がまずPC側で表示されて、一定時間通報がない作品だけがDS側で表示されるという仕組みはユニークで、はてなユーザーの「善意」の通報を活用する良い取り組みです。しかし発表会の時の説明を読み返すと、その時間が30分とかなり短いのが気になります。現状、通報側のチェックが間に合っておらず、漏れているように見えます。また、子供らしい作品を見て、どこまでOKか、NGかを判断するのは意外と難しい問題です。)

はてなの規模で適切な運営ができるかどうかも、当初から疑問視する意見がありました。発表会の質疑応答の中でも、はてなが子供を多くふくんだサービスを行なうことへ疑問の声をあがっていましたし、こくばん.inの管理人さんが事前に懸念点を指摘していました。

はてなに関しては「無茶しやがって……」という印象で、まあ若いベンチャーなので、多少の無謀さは仕方ない気がしなくもない。大人になりきれないのがはてなの個性であり、魅力(?)ですから。メジャーをめざし続けるマイナーバンド

どちらかというと、任天堂側の姿勢が引っかかります。企業としては「大人」、むしろ「翁(おきな)」と言っていい任天堂が、はてなに運営を丸投げしてそのままなのは、いささか楽観的すぎたのでは? 社長が椅子に逆向きにすわって興奮したっていうエピソードから判断するに、面白さに夢中で慎重さを失ってしまったのかもしれませんが。


「あんしん」感への影響は?

まあ任天堂もネットサービスの経験値が少なく、読みが甘かったのでしょう。
しかしすでに「悪神騒動」のような問題が起こり、うごメモの利用に危険性を感じる意見が表面化している以上、運営の強化は期待します。今回の提携で任天堂は運営責任を放棄しており、はてながすべてのリスクを負います。そういう組み方です。法的にはまったく任天堂は責任をもちません。

しかし世間的には、任天堂とはてなの協業として認知され、DSiを中心にサービスが展開される以上、放置しておけばブランドへのダメージが懸念されます。これまでWiFiコネクションで作り上げてきた任天堂のネットサービス=「あんしん」というイメージは、多少なりとも損なわれつつあります。

WiFiコネクションで頑なにフレンド以外でのフリーワード交流を禁じてきたのは、サードパーティも巻き込んで厳しい制限を課してきたのは、いったい何だったんだろう? という疑問が広がっていく恐れもあります。ゲーム開発者にしてみれば、やりたくてしょうがない事がいっぱいあったけど、任天堂の掲げる「あんしん」ポリシーの大切さも理解できるから、泣く泣く仕様を制限していたはずです。

にもかかわらず、当の任天堂が積み上げた「あんしん」感を傷つけるようなサービスを始めている(運営責任ははてなですが)。これはちょっと、説得力が無いのでは? モバゲークラスのパトロール隊を組織して、「ここまですれば、フリーワード的な交流もオッケー」という模範を示したのであれば、納得する人もまだ多いのでしょうけど。

僕はうごメモを面白いと感じますし、長続きしてほしい。だからこそ、責任のある対応を両社に期待します。


今後の運営強化を期待

「モバゲー」のパトロール隊を参考にして、きちんと運営体制を築くべきです。その人件費をはてなが負担しきれるとは、ちょっと思えませんから、任天堂も資金提供した方がいいでしょう。それをいちベンチャーに負わせるのは、提携内容として、法的には有効でも、なんというか・・・・理不尽な気がします。

ああいう提携内容を飲んだはてなの近藤社長の見識は甘すぎますが、「大人」の企業として、任天堂も止めてやれよという気持ちが沸いてきます。そりゃ・・・・天下の任天堂と提携できるチャンスがあれば、大抵のベンチャーは飛びつきますよ。少々の無理も「できます、できます」と言ってしまうでしょう。しかしそんな事は、任天堂だって予想がついた話でしょう。ベンチャーを相手にしたのが初めてというわけでもあるまいし。

モバゲーが数百人規模のパトロール隊を組織しているという有名なエピソードを知らなかったなら、ただの不勉強ですし、知っていてこの有り様なら無責任といわざるを得ません。「運営ははてなが全責任を負う」という提携内容そのものが、両社の無責任だったのでは?

いや、まあ、ここまで投稿数が多いとは予想していなかったのかもしれません。ですから、これまでの不手際は「しかたない」。問題はこれからで、今後利用ユーザーも増えていくなか、任天堂とはてなが責任のある運営体制を築いていくことを期待します。

サービスが拡大を続ければどうなるかわかりませんが、現状でモバゲー級のパトロール人員は必要ないでしょうから、任天堂級の企業にとっては、ささやかな金額で済むはずです。本気でネットサービスに乗り出す気なら、それぐらい投資すべきだと思いますよ、ホント。ネットサービスやってる各社はそれなりに金と人を投じてるんですから。

今後、ゲーム機上でネットサービス、とりわけUGC型のサービスを本気で展開するなら、10代の利用者が多い大手携帯サイトが自主的にユーザーを啓蒙し、パトロール隊を組織したように、コストを掛けて運営していく必要があるでしょう。無料だから許されるわけではありませんし(そもそもWebサービスって、無料が多いわけで)。


補足:
モバゲーや魔法のiらんどは自主的にパトロール隊を組織していましたし、フィルタリングの議論が起こってからはさらに強化しています。バッシングが起きてから動くようでは遅い。

補足2:
1月29日時点で「うごメモ」の作者数(1度でもアップロードした人の数)は約34920人(作者検索で30人×1164ページ)。この記事によれば、うごメモシアター利用者の38%が投稿しているそうなので、利用ユーザー数は逆算して91895人。この時に比べれば、投稿者数が落ちているとすれば、仮に投稿者率20%なら18万3789人。

DSiが150万台売れているから、1割ちょいぐらいのユーザーがサービス利用者という計算です。DSiが今後2年以内に600万台売れると仮定して、7、80万人程度の利用者という予想が成り立ちます。UGCサービスとしては大きいですが、投稿作品の質を考えると、単純にpixivやてがきブログと比較するのは難しそうです。

この80万人のうち、半数がはてなに新規登録すれば、40万人増えますが、いや、さすがに半分は多すぎか、4分の1ととして、20万人増ぐらいでしょうか?


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

メールアドレスおよび名前の無い投稿はすべて掲載不許可となります。また明らかに偽のアドレスの場合も不許可です。

管理者にだけ表示を許可する

«  | HOME |  »

2017-10

  • «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »

検索



カテゴリー

月別アーカイブ

最近の記事

最近のコメント

連絡先

RSSフィード

忍者カウンター

 

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。