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走る青春小説『空色ヒッチハイカー』

空色ヒッチハイカー橋本 紡
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憧れてきたお兄ちゃんがある日いなくなってしまった。お兄ちゃんの背中を追いかけてきた僕は、誰の背中を追いかけたらいいんだろう。18歳の夏休み、お兄ちゃんの残したキャデラックに乗って、住み慣れた街を出発。免許? お兄ちゃんのがある。面影が似てるからたぶん大丈夫。ヒッチハイカーを拾っていこう。まず隣にはミニスカートにタンクトップの謎の女の子、杏子ちゃん。そして、次から次へ、いろんな人を乗せて走り続ける。西へ、西へ。

脱ライトノベルの先端をいく橋本紡の一般小説も3冊目。橋本紡の一般小説作品で、男が主人公の作品は初めて。『流れ星が消えないうちに』と『ひかりをすくう』は共に、大人の女性が主人公の作品で、心の傷をいやすような物語でした。電撃文庫から出版されている脱ライトノベル作品である『毛布おばけと金曜日の階段』『猫泥棒と木曜日のキッチン』でも、主人公はちょっと変わった高校生の女の子でした。

18歳の少年が主人公の今作は、軽快で、明るく、無軌道で酔狂な物語。同じく少年視点のライトノベル『半分の月がのぼる空』に近い感覚で読めるので、これまで橋本紡の一般小説に手を出してこなかった人にもオススメできます。男の子って大変だよね、でもきっと幸せはすぐ隣にいるんだよ、逃がしちゃ駄目だよ。という点で、まっとうな青春小説です。

ライトノベル的なケレン味は無いものの、たまには化学調味料の薄い天然素材の青春小説を読んでみるのもいいんじゃないでしょうか。人生とはなんとショボく、下らない意地の積み重ねで、たいしたことは起きない。そして自分にとってすごくすごく特別な物語なのだと。
「ねえ、どうしてそんなに真剣なのよ?」
「賭けたんだ」
「なにを?」
「人生を」
「馬鹿じゃないの! 祭りの余興よ!」
「わかってる」
「本気なの?」
「本気だよ」

「まあ、そんなものかもね。人の――」
「なんて言ったんだよ」
「イチゴをぷって飛ばして、下らない意地を張って、それで人生決めてきなさい。とにかく、男と男の勝負なのよ。負けちゃ駄目よ。気合いよ、気合い」
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テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

タグ:橋本紡  

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