FC2ブログ

 

Latest Entries

数年後に振り返るためのメモ: 滅びつつあるゲームを立て直す気も能力も無いのだろうか?

いや、まあ、ゼルダの事なんですけど。

本格的に売れなくなってきた、というのは『スカイウォーソード』辺りから明らかなんですけど、欧米でも存在感が落ちてきていて、クラシックゲーム扱いになりつつあるし、国内は『テイルズ』以下どころか、『ダークソウル』以下のタイトルになっちゃいましたよね。フロムソフトウェアの作ったゲームが任天堂の看板タイトルよりも支持される……5年前にそんなこと言ったら、狂人扱いされてますね(苦笑

現象としては2つあって、1)ガチゲーマーが見放しつつある、2)ライトユーザーは付いていけない、という事です。実は『ゼルダ』に限った事ではないんですけど、ゲーマーとカジュアルユーザーの二極化が激しい状況で、その谷間にスポッと落ちてしまった。

下記の記事でも論じましたが、「マニアックな題材やゲームを無理にライトにしようとして、誰も欲しくないゲームにしてしまう」病気に掛かっていて、DSの成功体験が悪い方向に作用してるのかもしれませんが完全に時代錯誤な会社になってしまいました。
無邪気で天然な「善意」こそがコンテンツを破壊するラスボスになり得る恐ろしさ。

『The Woderful 101』に関しては、たいしてプラチナゲームズのゲームを好きでもない人間に担当させたからこうなった、というのが結論でしょう。だってファンなら、あんな改変させるはずないもの。好きでもない人間が小利口な事をしてスポイルしてしまうのは、任天堂に限らず、DSやWiiの頃から『428』のようにちらちら事例はあったんですが、そういう物は本当に通用しなくなりました。

全体論としては、ユーザーの嗜好が細分化されたってことですし、表現力が上がってこだわりの差が出るようになってきたってことですが、要は大してこだわってもいない事がバレてきたわけです。シリーズで毎度のように見た目が変わるのも、はっきり言ってブレすぎでしょ。『風のタクト』→『トワイライトプリンセス』→『スカイウォーソード』で何回変わったんだと。おまけにWiiUのゼルダデモはまたまたリアル系になってる。他社のシリーズでそんなにブレブレなのは他に無いですよね。

今回の『タクトHD』にしても、短期的な売上を確保するためや、開発者の言い訳のためだけに出したような内容で、ウンザリします。この人達、『風のタクト』で大胆に絵柄を変えた言い訳をずっと10年間し続けてたのか、と思って愕然としますよね。そんなにアニメ調がいいなら、何があろうとも貫けばいいじゃないですか。ふらふらブレまくって、みっともない。何のポリシーも感じませんよ。恥ずかしくないの?


難易度についても、任天堂は伝統的にゲーマー軽視の傾向が強く、今回の『風のタクト』の高難易度モードもいかにも取ってつけたような適当な作りです。

ただ難しくすればいいわけじゃない。そんな当たり前の事もわからない。条件を厳しくすれば、それを達成した時点での達成感が大きくなる。それはそうなんだけど、クラシックゲームの考え方であって、今時そんな程度では十分ではありません。

細かく課題とやり応え(上手くやれた!)を提供しなければならない。上級者モードほど、1つ多くのことを考えたり、テンポを上げたり、プレイの緊張感と解放を密度高く設定しなければならない。単純にリソースを厳しくすれば、全体としての難易度は上がるけれども、細かい所での手ごたえは上昇しない。

例えば『ベヨネッタ』のノーマルとハードの違い、マハーカーラの月を装備すると、別ゲームになったような面白さが出てくる点など、あるべき考え方の1つが体現されてますから、開発者の人達は謙虚に遊んでみたらどうでしょうか。

HPのリソース管理がゲームの面白さの大きな主軸であれば、HPのドロップを絞るのは悪くありませんが、ゼルダってそういうゲームだったっけ? 初代ゼルダは振り返ってみれば、そういう側面もありましたけどね。3Dになって以降のゼルダは、そこに面白さの軸があったとは、とても思えないんですけどね。

リソース管理するゲームって、今のゲーマーからすると、そもそもあまり面白くない事が多い。昔はよくこんなキツいゲーム遊んでたなあ……というのが普通の感覚ではないですか。昔はそんな程度でも、熱く遊んでくれていたのは確かですが、今となってはね。

5年後、10年後にはマリオとポケモンしか残ってないんじゃないか。そう思うと、悲しいですね。


『3Dワールド』は初出時こそ3DSの『3Dランド』の焼き直し感が漂ってましたが、最新情報やPVを見ると、なかなか面白そうな部分が見えてきています。ネット上のファンの反応も若干上向いた印象を受けます。もっともそこまで熱心に事前情報を見てくれる人達って、かなり限られてますし、『マリオギャラクシー』が初めて登場した時のようなインパクトはありません。

こちらも「詰み」に向かいつつあるな、というのは否めず。全部が「詰み」になる前に、新しい物を作らないといけないし、従来の物もチャレンジしないといけない。今は逆のことをやっていますよね、どう見ても。おまけにDSやWiiの頃に生み出したタイトルも無造作に扱って、どんどん駄目にしている。Wiiシリーズは『鬼トレ』と同様に黒歴史扱いなんですかね?


ま、経営が悪いんですよ。この歳になって色々な会社を見て思うのは、会社が駄目になるのは経営が悪いのです。経営者がリスクを取って、クリエイティビティの高い事をしなければ、社員はクリエイティビティーを発揮しません。いくら壇上から叫んでも無駄です。社員は経営者を映す鑑です。

経営者が自分自身を客観視せず、適切な批判を受け入れず、メディアが無理解なのが悪いんだ悪いんだ悪いんだ……なんて自閉モードに閉じこもれば、社員だって自分を客観視できなくなります。経営者が一度受けたネタを何度も繰り返し、「面白いものを作る」から「自分をもっと誉めて」という姿勢になれば、社員だって続編とHDリメイク、そして安易な難易度モードで十分と考えるのは自然です。

アンチを潰せば、問題が解消するわけではない。根っこに「ゲーマー軽視」があるから、安易な難易度モードのゲームばかりになるし、従来のファンも徐々に離れていってしまう。今や「傲慢」「怠惰」というより、ただの「甘え」が満ち満ちている。

本体値下げ、続編乱発、HDリメイク、……。他社を大声で批判していたにもかかわらず、自社にブーメランで返ってきている。要は何のポリシーも無く、ユーザー視点でもなかった。時流に乗って調子こいた事を言ってただけ。ま、人間だからそれはしょうがないんだけど、「傲慢」「怠惰」を通り越して「甘え」の域にまで来ると、いよいよ危険信号です。

長期的に落ち込み続ける恐れが濃厚になってきました。「甘え」だけはいけない。ま、無理なんだろうな、と思いつつ、数年後に振り返るためのメモとしてこのエントリーを残しておきます。


スポンサーサイト



1つの時代の終焉というかね。

ユメノソラホールディングス株式会社との資本業務提携(全株式取得)の合意に関するお知らせ
家庭用ゲーム(AQUAPLUS)とPCゲーム(Leaf)の両方でブランド展開するアクアプラスが、「とらのあな」で知られるユメノソラホールディングスの傘下に加わるようです。

第三者割り当てではなく、既存株主の株式を100パーセント買い取るやり方のため、アクアプラスが経営難に陥ってそれを救済するというケースではないでしょう。アクアプラスの社員は数十人しかおらず、版権収入もあり、コンシューマーゲームも堅調ですから、全株式を売却しなければならない事態とは到底考えられません。

コーエーテクモがガスト(経営は好調)を買収したのと同様で、事業拡大したい企業と、長年続けていた事業が安定化して「あがり」たいオーナー経営者の思惑が一致した、という理解が妥当でしょう。アキバ系の流通ではアニメイトグループがかなり強くなってますから、とらのあな側が競合のアニメイトグループに対抗してM&Aを推し進めた、という解釈で良いと思います。

下記のブログの記事が的確な考察を行なっています。

とらのあなのアクアプラス(Leaf)買収について考えてみた
○とらのあなが買収するメリット

とらのあなとしては、先行している「アニメイトグループ」をにらんだM&Aだと思います。
上場を目指していたとらのあなからして、アダルト部分は切り離そうとしていたこともあって、その数年間でアニメイトグループに遅れを取りました。その差を埋めるためのM&Aじゃないかなと思います。ただの販売店からの脱却を目指す方向にシフトしたのではないでしょうか。

そのため、純粋にコンテンツそのものを自社流通独占で販売するというのはありません。
それは単純に販路を狭めるだけで得になることは何もありません。
なのでゲームや音楽CDとかは急に販路が変わることは無いので安心していいと思います。
ただ、とらのあな自体が店舗特典を有意にすることはあるでしょうが。

それよりも大きく変化しそうなのはグッズ関係ですね。とらのあな専売が増えると思います。

グッズというのは、コンテンツ販売後、そのコンテンツが評価されたら長期間売上に反映されるものですが、最近は、グッズ屋さんも増え差別化というのは難しくなりつつあります。そこでコンテンツを抱えた上でそのグッズを専売することで差別化や収益化を狙っているようにも思えます。

特にとらのあなの場合は全国に販路を持っていて、更には通販部門もそれなりに売上を上げていると推測できますので、この可能性はあろうかと。1からコンテンツを制作するよりもスピーディに新たなコンテンツをゲットできる点ではアクアプラス買収は悪くないのではないでしょうか。ネームバリューもありますし。

流通側としては他流通よりも優位に独自性の高い商材を確保したいし、流通以外の利益率の高い事業にも進出したいと考えるのは自然な流れです。特に美少女ゲーム業界は、業界の風土として、資金の無いメーカーに対して開発資金を貸し付けたり、事前発注によって開発資金を提供するケースも多く、流通側とコンテンツメーカー側の結びつきは強いですし、一般論としても流通側がコンテンツホルダーを囲い込む流れは自然なものです。

逆にメーカー側のメリットは何かですが、会社視点でいえば、資本力のある企業の傘下に入ることで、経営を安定化し、社員にとって安心して働ける環境を作ることが第一です。コンシューマーゲーム等も手がけていく以上、資金力はあるに越した事はありません。

ただそれよりもオーナー経営者にとってはどこがゴールかという問題があります。一般論としては上場が1つのゴールですが、美少女ゲーム会社を上場させるのはなかなか大変ですし、上場そのものが会社の文化を破壊してしまう恐れもあります。であれば、アキバ業界の中でより資本力のある企業に買ってもらうのはExitとしては魅力的でしょう。


«  | HOME |  »

2013-10

検索



カテゴリー

月別アーカイブ

最近の記事

最近のコメント

連絡先

RSSフィード

忍者カウンター