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地盤が沈下すれば、天空のお城も下がっていく。

うっかり、また更新が空いちゃいましたね……。

その間にも3DSLLのすっぱ抜きで信頼性を高めた日経が任天堂の組織改革を報じています。本来の意味でのリストラに相当すると言ってよいでしょうね。リストラというと、解雇や希望退職がセットになっているイメージがありますが、本来は従業員の増減ではなく、組織の再構築を意味します。早めに手を打っておくのは当然ですし、経営として健全ですね。

任天堂、専門能力持つ社員処遇 ゲーム開発力強化
このほど社員に通知し、16日付で実施予定。高い専門能力を持つ社員を対象に「シニア・スペシャリスト」と「統括」という新たな役職を設ける。いずれも年俸制で任期を設定。管理職と同等の責任や権限を与える。

従来は例えばクリエーターでも部長など管理系の役職でしか処遇できなかった。専門能力を生かせる役職を設け、社員のやる気と創造性を引き出す。岩田聡社長はヒット作が小粒になり、収益をあげるのが難しくなったとみており、開発面のてこ入れが必要と判断したようだ。

このほか各本部の本部長を補佐する副本部長を現状の1人から4人に増やし、中堅社員を抜てきする。業務の執行体制を手厚くするとともに、次代を担う経営幹部の育成にもつなげる。

営業面では6月末に岡山営業所を廃止したのに続き、年末までに札幌営業所を閉鎖する。いずれも地方営業を担当していたが、大阪と東京の支店が業務を引き継ぐ。

ほかに、昨夏に始めた役員賞与の削減を今期も継続する。社員旅行の休止など福利厚生にも切り込んで経費削減を急ぐ。
要は、日本国内の市場サイズでは、もはやコンシューマー業界の人員を食わせられなくなっている、という事です。中小はソーシャルへ逃げていくか、潰れるかしており、大手も大胆な組織改編や人員整理を行っている。頂点に位置する企業でも、人員削減は無いにせよ、組織の大変更は必要になってきている。地盤が沈下しても、天空のお城が高度を保てればよかったんでしょうが、それは無理だった、という当たり前の話です。

そういう意味では、地盤沈下をどう防ぐかというエコシステム全体への施策も忘れないでほしいものですね。と書いている傍から、こんなニュースが。
gamescom、Wii Uタイトルも体験可能に・・・任天堂はブース出展せず

新ハードを投入する年にもかかわらず、ショウへの出展をしないというのはなかなか微妙な話。業界の盛り上がりが問われている情勢で、自社の利益のみを追求する姿勢はいかがなものか? グリーやサムスンの参加と対照的な事象です。
GamesCom 2012:出展社リスト、他

またこちらの話題も気になりますね。
桜井政博氏のプロジェクトソラ、6月30日をもって解散

まー、元々プロジェクト方式だったのは確かですが、せっかく集めたスタッフに対して安定した雇用を提供せず、いちいち解散するとは……。どれほど詭弁を弄したとしても、任天堂サイドのリスク回避でしかありません。立ち上げの頃には、岩田社長らがプロジェクト方式によるゲーム開発の可能性を語っていたこともありましたが、まさに失笑。別段そういう取り組みを広げる気もなく、単に桜井氏のプロジェクトのみ。詭弁の極み。

なんというか地上が沈むのはガン無視して自重を軽くしようと、荷物を地上へ投げ捨て続けているように見えてしまい、非常に悲しいですね。コンシューマーゲーム業界という地盤が沈下すれば、天空のお城も当然高度が下がっていくわけです。

はちま起稿:日本ファルコム、来期以降に「軌跡」シリーズを3DSなどに展開する模様
PSVitaが揺らいでいる間にせっせと切り崩し工作を進めるあたり、努力しているのは確かでしょうが、奪ってきた苗が自社の畑で育つかどうかが重要です。相手の畑が枯れてしまえば、自社の畑以外に行く場所など無いのだワハハハハみたいな前代的な論理は捨てて、謙虚な姿勢でプラットフォームを運営していっていただきたいものです。


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2012-07

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