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テレビをどげんかせんといかん。

やまもといちろうBLOG:SCEの技術がサムソンに流出の可能性
E3の前には、SCEからクラウドゲーミングに関する何らかの発表がある、という憶測も流れていましたが、実際は何も無かったですからね。しかしLG、サムソンともにクラウドゲーミング企業と組んでいる点は注目で、韓国勢はゲーム専用機をスルーして、スマートテレビ+クラウドゲーミングでリビングにおけるゲーム市場に競争を挑むことになります。

とはいえ、テレビメーカーでもあるソニーにとって、クラウドゲーミングは実は相性の良いテーマです。サムソンが乗り出すとなれば、社内の抵抗勢力を説得する大義名分も手に入りますし、例えばまず手始めに、PSアーカイブをソニー製テレビでクラウド展開するのは悪くない戦略です。

西田宗千佳のRandomTracking SCE社長 アンドリュー・ハウス氏インタビュー
――それは、単純にPSPタイトルをダウンロード販売する、というのとは違う形、ということですね? 例えば、会員制の使い放題だとか……?

ハウス:色々あるとは思います。まあでも、まだ決定内容についてはお話できません(笑) ソニーとして色々検討している、ということで。デジタル配信だからこそ、すでに採算がとれたコンテンツを低コストに……といったことも考えられるでしょう。
PlayStation Plusにおいて、フルサイズのゲームを無料で提供していることを考えても、過去のタイトルを月額会費制で遊び放題にする、という可能性はあり得るでしょうね。さすがに携帯ゲーム機ではクラウドゲーミングで対応は厳しいかもしれませんが、テレビと据え置きゲーム機はクラウドゲーミングで対応すれば、一気に相当数のタイトルが揃うことになります。

ソニーにとって重要なのは、下記の3点です。
  • ゲーム専用機を1台でも多く売ることよりも、テレビを含めた自社の製品を1台でも多く売ること。
  • ハードウェア単体の付加価値を追求する考えを改め、ソフトウェアやサービスによって付加価値を提供すること。
  • 自社以外のハードウェアを含めたエコシステムを構築し、究極的にはハードウェアから脱却すること。
PS Mobile構想も一例ですが、ソニーはハードウェアを売る専用機モデルからの脱却を目指し始めています。マイクロソフトも同様の考えですが、マイクロソフトはWindows8によってそれを成し遂げようとしています。

E3でハッキリしたのは、ソニーは任天堂、アップル、マイクロソフトほどにはタブレットを重視していません。というより、タブレット型の端末を普及させる能力が無いので、あまり有効に絡められない、というのが実際でしょう。ソニー全体としては、タブレット普及の夢を追う前に、大赤字のテレビ部門をどうにかする必要があり、スマートテレビにPSNやクラウドゲーミングサービスを連携させて、付加価値を高めるほうがよほど重要です。

マイクロソフトは2画面連携については「Smart Glass」で十分と割り切っており、タブコンなどを導入して本体価格を上げるぐらいなら、Kinnectを同梱したほうがはるかに良い、という考えなのでしょう。また任天堂と違い、ある程度のコストをプロセッサ性能に割くつもりなのでしょうね。そうなると、タブコンにはコストは避けません。


任天堂はゲーム専用機から逃げられないメーカーですが、専用機の付加価値を追求するあまり、専用機のコスト感を上げてしまっており、自滅願望があるという風にも感じられます。リモコン(+ヌンチャク)、従来型のゲームパッド、タブコンの3種類が必要になるWiiUは明らかにいびつで、まとまりが無く、Wiiよりも遊び方が複雑に見えてしまうという致命的な欠点を抱えています。

むしろMiiverseのようなソーシャルネットワークであったり、マリオに代表される大型IPこそが真髄であり、そこを最大化する戦略を練るべきです。特にモバイルに関しては、敵視するのではなく、「入口」や「きっかけ」として有効活用する戦略に切り替えるべきで、メディアミックスを拡大しつつ、ゲーム以外のコンテンツはスマフォやPCにもガンガン提供していくべきでしょう。


蛇足
後藤弘茂のWeekly海外ニュース - E3で見えて“来なかった”ソニーの次世代PlayStation 4
「何も発表しなかったからと言って、何も発表しなかったことをもってPS4を語るなど造作もないことです」と言わんばかりのライター芸をまざまざと見せつけてくれました。後藤先生、なんて恐ろしい子……!?



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2012-06

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