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変化は常に起きている、あなたが見てない場所で起きている

年末年始で感じたことなどをツラツラと。

■守護神はやはり守護神なのかねえ
任天堂の低迷期に「2画面ゲーム機」というコンセプトを上意下達したのが山内氏だというのは有名なエピソードですが、3DSの自滅という「再度の危機」において、1万円値下げという英断と経営陣の役員報酬カットという落雷を下したのがやはり「天の声」らしいという事を聞くにつれ、守護神はやはり守護神なんだなあ……と思わずにはいられません。

つか、ここぞという時の勝負勘が半端ない。しかし「天の声」なしには回らないんだろうか、という心配も少し。

まー、ゲーム業界は「天の声」「天皇」システムがいまだに有効な世界であって、トップやそのバックが力を持っている会社のほうが上手くいくんですよね。任天堂しかり、コーエーテクモしかり、カプコンしかり。カプコンに至っては徳川幕府並みの三代にわたっての統治が完成しつつあるのが恐ろしいです。


■コンシューマーゲームの終わりの始まり
去年の一番の変化は、ついに「任天堂かSCEかMSか」という図式が事実上、崩壊したことですね。サードパーティの取り込みという点では、国内だけ見てもDeNA、GREE、任天堂、SCEの4勢力が覇を競う状況になりました。

率直にいってSCEはDeNAやGREEと手を組んだ方が早いと思いますが、なかなかそうもいかないんでしょうかね。任天堂がSNS2社と組むことはまず無いので、「外交」的には色々と選択肢を模索するのは悪くないでしょう。


■パッケージビジネスの終わりの始まり
「終わりの始まり」という便利すぎる言葉を安易に使うのもどうかと思いますが、それだけ変化が起きつつある、時代の節目である、と感じます。

ソーシャルゲームの台頭で「無料+アイテム課金」のモデルが非常に広範囲に浸透し始めました。利益率の高さは半端ないです。ゲーム専用機でブランドを築き上げてきた有名タイトルも、続々とソーシャルゲームで展開されており、今やどのタイトルがモバゲー、グリーでリリースされても驚かなくなりました。

『FF』だけでなく『ドラクエ』もオンラインゲーム化されることが発表され、国内の有力タイトルでパッケージのみのビジネスに固執している物はほぼ無くなりました。DLC版とパッケージ版が同時に展開されるPSVitaが発売された事も象徴的でしょう。従来5~10%と言われていたDLC版の比率が20~30%になるだけでも、ビジネス的にはかなりのインパクトです。


■新しい構造が生まれる
この2~3年以内の動きとして『minecraft』や『Terraria』のような新しい芽が誕生して注目を集めていますが、UGC、シミュレーション、ソーシャルといった要素を兼ね備えた新世代ゲームの総括というか、一段階広い層のユーザーに遊んでもらえるような取っつきやすさを備えたゲームが出てきそうな気はします。

1つ1つの要素は既にゼロ年代後半から出ていた物でも、改めて再編集され、新しい体験として提供されることで、マスに届き得るのかな、と勝手ながら、楽観的な展望を述べておきます。停滞感ばかりが指摘されがちな昨今ですが、なにげにゲームデザインはきちんと進歩しているし、「フロー感」や「Gamification」などを例に出すまでもなく、「面白さ」を分析する研究も進んでるんですよね。

エンドユーザー、あるいはコアゲーマーの実感としては、ゲームデザインが停滞しているように感じられるのも無理はないのですが、具体的なタイトルとして結実している事例がコンシューマーゲーム市場で少なくなっているだけであって、スマフォからブラウザまでゲーム世界を見渡した際には、あちこちで新しい変化が起きているのが見て取れるはずです。

変化が無いんじゃない。変化が起こってる場所を見てないんだ、変化に気づかないだけなんだ、という真理をゲーム制作者であるならば、常に胸に止めておきたいですね。悲観的な話のほうが目につきやすい昨今ではありますが、変化も希望も常に生まれている、あなたの見てない場所で、という事で、本年もよろしくお願いいたします。


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2012-01

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