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10年代前半のゲーム史は「ゲーム機メーカーの大防衛戦」という事かなあ・・・・。

スティーブ・ジョブズが亡くなった事で、アップルの先行きに多少の不透明感が出てきていますが、スマートフォン市場の拡大は既定路線で、携帯ゲーム機のプレゼンスは相対的に低下し続けるでしょう。

3DSにしても低価格の子供に買い与える玩具の域に自らを閉じ込めてしまった形であり、すみ分けはうまくいくものの、子供のゲーム機から抜け出ることは今世代ではかなり厳しい。PSVitaはやはりPSPのイメージが悪すぎて、スマフォに比べてニッチな製品という域を出ません

3DSの発売前には「日本のゲーム会社は携帯ゲーム機に注力して海外を狙ったほうがいい。具体的には海外でも売れる3DS」などという虚妄な業界戦略を唱えている、熱狂的な人たちも国内の一部には見受けられましたが、完全に妄言でしたね。


デスクトップ、モバイル、リビングという3つのマーケットのうち、デスクトップはPCが制圧し、モバイルはスマートフォンが恐ろしく伸びています。IT企業に圧倒され尽くすのは時間の問題です。性能面ではPSVitaでさえ、スマートフォンには近いうちに抜かれますし、3DSは論外の域で、低解像度と低性能は子供のおもちゃという領域に封じ込められても仕方ないレベル。

唯一残ったのがリビングで、ジョブズが健在であれば、アップルが時間の問題で制圧したのでしょうが、ちょっと先行きが見えにくくなりました。これについては、まずマイクロソフトが次世代Xboxの戦略をどう組み立ててくるか。次にアップルやグーグルのようなIT企業がどうやってリビングに入り込んでくるか。

IT企業にとって最大の福音はクラウドゲーミング。1万円前後の非常に低価格なモデルを送り込むことが可能で、音楽、映画などの配信とあわせてサービスを展開しやすい。しかしゲーム機ビジネスにがっつり取り組んだマイクロソフトは従来路線とクラウドゲーミングの並行で進めてくるでしょうね。

端末選択の自由度を高めるクラウドゲーミングは、ゲームの手触り感よりも起動のしやすさや無料かどうか、知人や友人が遊んでいるかどうかを気にするスーパーカジュアルユーザーを取り込む基盤技術になります。ソーシャルメディアとの連携も重要で、職場の休憩時間で、屋外で、リビングルームや自室で、ゲーム体験を連続できるようになるのが自然です。


では、日本のゲーム機メーカーである任天堂とソニーはどうやって生き残りを図るのでしょうか。彼らの戦略は3DSとPSVitaによく現れています。

任天堂は特異な体験を提供し、独自の価値を追求しつつ、いざという時は値下げによって価格すみ分けを行い、ファミリー向けの安心ブランドで最低限のマーケットを確保する。パーティーゲーム機という特性は変わらず維持するでしょう。つまりWii以上の物は出しにくい。ソニーはゲーマーに特化し、ゲーム機でしかできない体験を重視し、よりリッチなゲーム体験を求める層を囲い込む。

リビングでゲームを遊ぶことの意味は、「わざわざ」リビングで遊ぶという事に変化しました。数時間落ち着いてじっくり遊ぶ際は、隙間時間の暇つぶしではなく、よりリッチな体験を求めるのが普通です。ひまつぶし型のコンテンツが入り込む余地は必要ですが、ゲーム機を支えるメインの柱にはならないでしょう。

ソニーのアプローチは好感がもてますが、険しく、先細り感もあります。任天堂の戦略はファミリー層という牙城をもっている分、任天堂自身は良いとしてサードパーティにとって安泰には見えないのが問題です。いずれにしても両陣営は、明るい未来をまったく提示できておらず、コンテンツメーカー各社はさまざまなプラットフォームにリスク分散して生きていくほかないのでしょうね。


ゲーム機メーカーの逆転にも期待したいところですが、3DSの次世代機が2014年の年末、遅れて2015年の年末に出てくるのではないか、と予想すると、それほど長い準備期間はありません。おそらくオンラインプラットフォームは、WiiU向けにも立ち上げなければならないことを考えれば、他社のキャッチアップが精一杯。ハードウェアに面白機能を1つ、2つくっつけられれば、万々歳でしょう。

PSVitaは本来、長く売ることを想定していたと思いますし、2016年の年末あたりまで持たせたいところでしょうが、3DSの次世代機が出て2年も空けてしまうのはマズいでしょうから、任天堂が3DSでどこまで粘るかで決まってくるのでしょうね。つまり任天堂ガンバレって事で。


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編集の仕事の1つは、作家の戦友になるって事なんだねえ。

うーむ、なるほどなあ、と思ったので。

最前線 - 『うみねこのなく頃に 竜騎士07インタビュー』 インタビュアー/太田克史
『うみねこのなく頃に』の終わり方については色々と言いたい事のある人はいらっしゃるだろうし、僕もその1人なわけですが、上記の記事では相変わらずというか、太田克史氏の編集者としての立ち位置がはっきり出ていて面白いですね。

ちょっと言い方は語弊があるかもしれませんが、読者の味方か、作家の味方か、という事を問われた時に後者のほうを選ぶという事が本の世界ではある程度許容されるんですよね。無論、売上がまったく上がらないことが続けば、責任は取らざるを得ないし、ひとりよがりな作品を作ることが無条件にもてはやされるわけではありません。

ただ、作家と編集の二人三脚の中で、作家って当たり外れが当然あって、どの作品もヒットし続けるってわけではなくて、作風を色々変えてみて、多様なものが出てくることもありますし、売上の波もかなり山あり谷ありのはずです。で、谷の時にこいつはオワコンだねって叩くのは子供でもできるわけですし、ネットはそういう声を増幅する場の力があります。

そういうものに流されない、わかりやすく言うと「戦友」になる。それができるのが骨太な編集なんだと思いますし、太田克史氏はまさしくその1人だな、と改めて感じます。彼のところに尖った作家が集まるのは、それなりの理由があるという事でしょう。恐ろしい読者から身を守ってほしいわけでも、甘やかしてほしいわけでもなく、ただ戦友を求めて。


アニメ『ちはやふる』
そういう意味では、竜騎士07氏の事例とは異なるんですが、秋アニメ『ちはやふる』の原作漫画を執筆した末次由紀さんも戦友に支えられたんだろうな、と思います。

Wikipedia - 末次由紀
彼女はかつてトレースの盗用を指摘され、一時期漫画家としての活動を休止していました。盗作の対象が『SLAM DUNK』という超有名作品だった事や、講談社というメジャーな出版社の連載誌だった事もあり、新聞やテレビなどでも報道され、彼女は表舞台から完全に抹消されたかのように見えましたが、復活し、より確かな作品を掴み、成功しつつあります。

これはもう明らかにですね、彼女が創作をやめないようにつなぎ止めた「戦友」の存在があると思うんですよね。編集という仕事の本質を垣間見た気がする、というのは言いすぎでしょうか。


そして蛇足なのですが……。

漫画家・青山景さんが自殺か……Twitterに死を意識した書き込みも
いや、まー、自殺された理由、直接的な理由も間接的な理由も存じ上げませんが、もしかすると青山さんは「戦友」に恵まれなかったのかもしれないな、とふっと思いました。

まとまってませんが、竜騎士07氏の彼岸花の次の作品にはおおいに期待しています。氏にはまだ「戦友」がいるのですから。


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