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結局同じ落とし穴にハマったね? フェードアウトしつつある任天堂業界

任天堂の株価が低迷しています。
多少の上下動はあるにせよ、近年のDS&Wiiバブルより以前の値に戻っており、任天堂は勝ち組ではなくなった、という判断がハッキリ下された形になります。

任天堂をそこまで追い込んだのは、3つの要因があります。

  1)3DSの低迷による携帯ゲーム機での普及台数ベースの縮小への懸念
  2)Wii Uの展望の悪さにもとづく据置ゲーム機での普及台数ベースの縮小への懸念
  3)無料+アイテム課金型のソーシャルゲームの浸透やスマートフォンの普及といった環境変化への対応ができていない事への不安感


3DSの低迷とWii Uの未熟な発表内容はもはや「自爆」という他ありませんが、それ以上に不安視されているのは実は3番目の将来的なリスク要因の高まりでしょう。任天堂はSNSとの連携などが最も遅れており、無料ゲームも含めたビジネスモデルを許容しているSCEと比べて、ビジネスモデルの変化にも適応が遅く、「時代遅れ」感が濃厚に際立っています。

かつてROMカートリッジのビジネスモデルに固執した任天堂は、ディスク媒体への切り替えとSCEの流通改革によって、ビジネスモデルが変化した際、大きくシェアを失いました。その後、任天堂は『ポケモン』のヒットや携帯ゲーム機市場の伸長にともなって、生き延び、逆に大きな成長を遂げるに至ります。しかし実は据え置きゲーム機のシェアでは、SCEへの敗北以後、一度も勝ち切れていないんですよね……。Wiiでさえ、みなさんご存知の結果になってしまいました。


今度の「敗北」もまた、ビジネスモデルの変化によるものです。パッケージビジネスからオンラインへ、そして有料パッケージから無料ゲームへの大転換が進む中、任天堂はやはり古いビジネスモデルに固執し、やはりサードパーティから見放されて、やはりシェアを失っていく。15年以上前の繰り返しが今起きつつあります。

DeNAとレベルファイブが包括的業務提携 第1弾「レイトン教授ロワイヤル」
無料ゲームを否定していたレベルファイブも、通称”勝ち馬ジョッキー”の異名どおり、DeNAと提携。月商10億を超える「ロワイアル」と「レイトン」がタッグを組めば、3DS版など最初から作る必要がなかったといえるほどの売上を生み出すかもしれませんね。

プラットフォームホルダー自らが宗教的な信念をもって、新しいビジネスモデルを否定し続ければ、”腹心”的な存在だったサードパーティまで、自らの判断で動き出す。むろん任天堂プラットフォームから撤退したわけではないし、1つの可能性の模索にすぎないわけですが、15年ほど前のスクウェアの離反劇が一瞬頭をよぎったのは僕だけかな?



任天堂はそれから15年経っても、いまだにファミコンとスーファミの栄光を取り戻せていません。
では今度は何を失って、永久に取り戻せなくなってしまうのでしょうか? そしてあの当時は、いわば横井軍平氏が会社に残した「遺産」とでもいうべき、ゲームボーイシリーズ=携帯ゲーム機のマーケットが残されていましたが、今回任天堂には何が残るのでしょう?

パッケージビジネスがこれから5年、10年かけて、徹底的に、そう、完膚なきまでに徹底的に食い荒らされ尽くす一方で、任天堂はどのような「未来」を育て上げていくのでしょうか? 何かあるんでしょうか? どこにも見当たりませんが……。恐ろしいのはそこなんですよね。

こう言っちゃなんですけど、今の任天堂って、「非主流派」が存在する余地がほとんどないでしょう?
以前から指摘していることですが、最適化されすぎているんですよ。最適化されているという事はある特定の環境下でパフォーマンスを発揮するという事にすぎず、環境変化に脆弱になるという事なんです。この2年ほどの任天堂の急激な失墜がいい証拠です。

確かにDS&Wii路線が絶頂だった時には、ソフトにおける岩田=宮本体制は圧倒的で絶対的だったかもしれません。でもそれって、実は多様性が無いって事の裏返しにすぎなかったわけです。偉い人たち同士が同じ方向をむいて、仲良くやるのは、そりゃすごく良いことですよ。でもまー、多様性は無くなっちゃうよね。今の任天堂の片隅で、無料ゲームを勝手に始めちゃうような輩、存在しないでしょ? トップが宗教的な熱心さであれほど無料ゲームを否定するのだから。


僕はけっこう手厳しい人間だけれども、唯一、近年の任天堂の施策を誉めたのが「うごメモ」ですよね。あれはさ、多様性を増す方向の判断だから、評価したわけですよ。すごくお金をもった企業に集まったすごく優秀な人たちがものすごい勢いで自己最適化を繰り返して、ものすごい勢いで多様性を喪失しているのが明らかな中、ああいう「道楽」みたいな事を堂々とやってしまうのは貴重なんですよ。

3DSも、Wii Uも、すごく優秀な人たちがものすごく熱心に考えて出した回答なんだろうな、と傍から見てて思うんですが、だからこそ敗北しつつあるんだろうな、とも思います。まー、ソニーぐらい大規模な組織になると、最適化したくたってできないから、自然と分散、多様化されるんでしょうが、任天堂ぐらいの世界で数千人程度の社員数だと、最適化されてしまい得るから、経営陣が多様化を意識して、異分子を許容していかないと、環境変化に対して容易に脆弱になるんでしょうね。

任天堂が自己最適化しすぎて自滅するのは予想の範囲だったけど、ここまで時期が早まったのは、世の中の環境変化が意外と早かったからです。DS&Wiiの最盛期のポジションまで返り咲くのに、あと何年かかるのやら。いや、永久に返り咲けない、なんて事には、さすがにならないでほしいものですが……。

今のうちに多様性を担保できる組織になるかどうか。その点だけは期待したいものですが、岩田社長の政権が続く間は望み薄ですかねえ……。プログラムじゃないんだから、組織は最適化しすぎちゃいかんと思いますよ、ほんと。


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2011-06

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