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ラブコメじゃねえ、ラブラブだっ! 『ばけらの!』

ばけらの!杉井光
ばけらの! (GA文庫 す 2-1)
作家自らが登場する小説なんて、ただの楽屋オチで、駄作に決まっている。まして現役の作家をモデルにしたキャラクターが何人も出てくるなんて……と思ったあなたは人生を損していると断言してしまっていいだろう。少なくとも『狼と香辛料』を読んで、「ホロ可愛いよ、ホロ」と床をゴロゴロ転がった人なら、本書も断固オススメする。

遠回しな言い方を好むホロとロレンスのウィットの効いた大人な会話と違い、杉井ヒカル(杉井光)と葉隠イヅナ(支倉凍砂)の会話はダメダメのラブラブである。原稿を書かずに、株とネトゲとパチンコにハマっているイヅナは賢狼の対極、典型的な駄目人間(狼)。だがそこが可愛い。
「ヒカル、なあなあヒカル、麻雀行こうよお、もう仕事したくないよ」
 僕がうんうんうなりながら原稿の手直しをしている月曜日の昼下がり、イヅナはいつものように部屋に勝手に入ってきて、僕の背中をつんつん突きながら言った。
「おまえ、今日何枚書いたの?」と僕は液晶画面をにらんだまま訊いてみる。
「大豆も小麦も何枚か買ったそばから下がっててもうげんなり」
「先物取引の話はしてねえ。だいたいおまえ五月刊だろが。しめきり何回延ばしてもらったと思ってんだよ。仕事しろ仕事」
「羊の毛を刈る仕事ならしてるよ?」
「ネトゲやってる場合か!」
(略)
「ヒカルが俺のことフェレット扱いしてるとは思わなかった! 俺ぁ最後の狼として、絶滅寸前の同胞のために必死で本出してるのに!」
「じゃあ原稿書けよ」
「にゅふぅ」
 イヅナはいきなり座布団を投げ出して、喧嘩に負けた犬みたいなかっこうで畳の上にぺったりと伏せた。ぴんと立っていた耳も、ふさふさ動き回っていた尻尾も垂れてしまう。
「だってもう疲れた」
この9ページ目のイヅナの負け萌えっぷりは異常。
いっしょに「にゅふぅ」と畳の上にぺったり伏せたい。にゅふぅ。








だってもう疲れた・・・・。
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