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闘え、前に進め! 敗残兵たちの報復が始まる 『つどうメイク・マイ・デイ』

フルメタル・パニック! つどうメイク・マイ・デイ賀東 招二

戦場で育った少年は、あるときから、戦争の世界と平和の世界の両方に身を置くことになった。世界各地の紛争を武力でもって解決する謎の軍事組織ミスリルに所属する一方、千鳥かなめを護衛するため、日本のふつうの高校生として過ごす。

彼、相良宗介の二重生活は、長編シリーズと短編シリーズで顕著に分かれた。本編は敵勢力アマルガムとの戦いに比重が置かれ、舞台も日本とは限らない。海外のあちこちが戦場になる。短編シリーズは、日本の高校に迷いこんだ傭兵として、とんちんかんな言動を取り、無用の騒動を引き起こす役回りである。

しかし徐々にその生活にも慣れつつあった……かに思えた。だがすべては奪いつくされた。平和の象徴だった校舎は破壊された。仲間たちは敵の襲撃を受け、散り散りになった。愛機は敵機によって無残に破壊された。護衛の対象にして最愛の人は敵の手に落ちた。

宗介が所属したミスリルは、完膚なきまでに壊滅させられた。それでも彼は屈しなかった。ただ一人で、自分が守るべき相手、千鳥かなめを求めて、戦いを続けた。絶望の底で、前に進めという声が聞こえる、戦えという声が聞こえる、自分を鼓舞する声が湧き出してくるのだ。

前巻『燃えるワン・マン・フォース』は宗介の孤独な戦争を描いた力作である。そして最新巻『つどうメイク・マイ・デイ』は、かつての仲間たちが再び戦場に集まってくる。新型AS ARX-8<レーバテイン>もいよいよ姿を現す。

彼らは何のために戦うのか。
正義のため? 冗談ではない。敗残兵たちは激しい闘志を燃え上がらせ、勝ち誇るクソ野郎どもを地獄に叩き落としてやりたいだけだ。ただの復讐である。
「もちろん『絶対的な平和、恒久的な平和』の構築は不可能です。それを踏まえた上で、『可能な限りの平和』を目指すために暴力を行使していたのが<ミスリル>でした。そうした武力の是非について、いまさらあれこれ言うつもりもありません。理想的な平和主義から人間の屑呼ばわりされたとしても、あなたがたはかけらも動揺しないことでしょう。そう呼ばれても仕方がないのが暴力というものです。名誉も勲もない。その上で、わたしはこの艦――人類最強の暴力装置から手を離しません。徹底的に彼らを妨害して、必ず敵を追い詰めるつもりです。きれいごとはやめておきましょう。これはただの復讐です。メリダ島で死んだたくさんの部下の借りを、わたしは返してやろうと思います」
そうして反撃が始まった。
もちろん敵は強大で、反撃の一矢程度では痛痒にも感じないだろう。ミスリルを裏切ったある男も、これから恐るべき敵手として立ちはだかってくるに違いない。ふっきれた宗介とかなめも、まだまだ困難に直面していくだろう。テッサは内に爆弾を抱えこんでいる様子で危うい……。

東西の冷戦がいまだ継続している、この歪んだ歴史の世界は、そもそも何なのか? ウィスパードと呼ばれるオーバーテクノロジーを理解できる能力者たちの正体は? 大きな謎をいくつも抱えたまま、物語は最終決戦へと向かっていく!

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テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

タグ:賀東招二  フルメタルパニック  

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