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見えてきたソフトメーカーの次世代ゲーム機戦略

PS3からXBOX360へ。そろそろ最初の結論が出つつある

次世代ゲーム機3機種が出揃った年末商戦から3ヶ月。ようやく各社が腹を決め始めましたね。全世界のゲーム会社の見解がほぼ一致するのは、PS3の立ち上がりが遅いということです。

日本ではいまだ実売100万台にとどかず、なんと年度内100万台さえ達成できそうにありません。XBOX360が売れない日本市場ではライバルが1つ少ないわけで、にもかかわらず、この市場でリードを稼げないのは痛い話です。北米では、出荷不足に泣きましたが、年が明けて供給が改善してからも、売上は芳しくなくありません。NPD集計による売上データを見ると、11月~2月までの4ヶ月間、PS3はずっと最下位です。
      XBOX360     PS3       Wii
11月  51万1000台  19万7000台  47万6000台
12月     110万台     49万台   60万4000台
1月   29万4000台  24万4000台  43万6000台
2月   22万8000台   12万7000台  33万5000台
判断の早い欧米のパブリッシャーは当然として、日本のソフトメーカーも続々、PS3単独→XBOX360とのマルチに切り替えつつあります。

カプコン、「デビル メイ クライ 4」マルチプラットフォームで発売決定
このタイミングでのカプコンの発表は、なかなか印象的でした。非常にわかりやすい。カプコンは共通エンジンで開発していますから、マルチ化が比較的容易ではあるのですが、「同時発売」を明言したのは大きいですね。マルチ対応の場合でも、PS系だけは発売日が早いなど、SCEに一定の配慮を払うのがPS2時代までの常識でした。しかし、いよいよ「配慮」をしなくても良くなってきたというわけです。

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またバンダイナムコの鵜之澤伸氏も、XBOX360でのカプコンの成功をあげ、XBOX360をしきりに評価していました。実際、『エースコンバット6』がXbox360で発売するらしく、全世界のXBOX360ユーザーが喝采をあげました。

日本の大手ソフトメーカーは、開発費のかかるHDゲームをPS3/XBOX360/PCのマルチ対応でしのぎ、軽いゲームをDSとWiiで展開する戦略を明確にしつつあります。しばらくは「重」と「軽」の2つの方向を両方バランス良くやっていくはずです。

1月、2月の北米市場の動向を見ると、HDゲーム機の売上がWiiより多く、HDゲームの需要の高さを感じるのですが、PS3とXBOX360の2つのハードで需要を分け合っているため、結果的にWiiが一番売れているハードになっています。マルチ対応が進み、PS3とXBOX360の没個性化が進めば進むほど、HDゲーム機の需要の高さとは別に、Wiiが生き残りやすくなっていきそうです。


技術力の温存が1つのテーマ

現在、日本市場ではHDゲームの市場はきわめて限定的です。HDTVの普及に弾みがついていて、マニア向けのゲームがよく売れている北米市場を狙っていかなければ、商売が回りません。あるいは『アイドルマスター』のアイテム課金のように、少数のユーザーから高額のお金を徴収するビジネスモデルを立ち上げるか、ですね。

日本の大手ソフトメーカーにとって、「技術力の温存」は重大なテーマになっています。お膝元の日本では、高い技術力を要するHDゲームの市場が小さいとはいえ、HDTVの普及は進んできていますし、将来へ投資を続けないわけにはいきません。DSとWiiの勢いが永続すると考えている会社はほとんど無く、新しく増えたユーザーを市場に定着できるかどうかが1つの課題です。それでも、2007年、2008年あたりをピークとして下降していくという見方が多いでしょう。

カプコンを成功モデルとして見据えつつ、スクウェアエニックス、バンダイナムコ、セガ、コナミといった他の大手企業も、共通エンジン構想や、マルチプラットフォームでの開発体制を強化しつつあります。


好調なWiiは根強い不安を払拭できるかが鍵

Wiiの出足は好調で、ソフトメーカー各社も1~2年は比重を置いてソフトを供給すると思われます。1月に発売された『ドラゴンボールZ』や今年発売予定の『戦国BASARA』のように、PS2とWiiのマルチ対応で、低リスクでソフトを供給できるのも好ましい点です。

しかし今年1年は良くても、来年になればPS2市場は商売にならなくなる可能性が高いです。日本のゲーム会社は、海外とちがって、性能差が大きなハードでのマルチ対応に慣れていませんし、好みませんから、PS3とXBOX360のマルチ対応はしても、Wiiを含めた3機種のマルチ対応はしないでしょう。するとWiiは年内には、単独である程度商売が成り立つ規模の市場を築き上げなければいけません。HDゲーム機ほどスローペースというわけにはいかないでしょう。

ゲーム会社は基本的に即物的で、成功しているハードに乗りたがる性質があるため、好調なWiiに乗っかる会社は増えています。一方で、根強い不安を抱えているのも確かです。
  • パーティゲームは売れるが、1人用ゲームは売れないという傾向がある。パーティゲームは1人用ゲームほどたくさんのタイトルを必要としないため、商売の余地が少ないかもしれない。
  • 過去のソフトのネット配信は充実しているが、新作ソフトや体験版の配信、アイテム課金の仕組みが無く、オンラインゲームでのビジネスモデルが制限される。
  • インターフェイスの変化にともなう新鮮さが薄れたあとは? Wiiは一時的なマーケットなのではないか? DSは『脳トレ』で実用ソフト市場を切り拓いたが。
  • プロセッサ性能至上主義は「ムーアの法則」があり、次にどうなるかという予測が立てやすかった。Wiiの路線は長期的な成長戦略や予測が立てにくい。

大きくはそんな所でしょうか。まぁ他にもあるとは思いますが、従来路線ではないだけに、不安感が大きいのは自然なことです。とりあえず身体は現状についていってるが、頭が追いつかない。あるいは心がついてこないという人はまだまだ多いでしょう。

3月5日~3月11日の週間販売(メディアクリエイト)を見ると、Wiiの週間販売数は4万4000台。年末から好調なセールスが続いていましたが、200万台を目前にして、やはり失速しつつあります。去年、以前のブログで書いたように、200万台の所に1つ壁というか坂があります。

現状、Wiiは『Wiiスポーツ』1本で引っ張っている状態ですからね。春商戦のタイトルで勢いを戻せるか、夏商戦につなげるかが注目です。いつ頃300万台を突破するか。PS3が立て直してくるのは秋以降でしょうから、それまでに突破していると、国内のシェア争いはわかりやすくなるでしょう(大手ソフトメーカーの悩みは増えるかもしれませんが)。

ところで年末にWiiを買った人は、今なにを遊んでいるんでしょうね? という話を最近何人かとしたのですが、なかなか面白い疑問です。少し飽きてきて、今はDSでしょうか。もっともPS3は飽きる以前の問題ですけども。XBOX360は(客層が超狭いかわりに)そこそこソフトが出てる印象ですね。

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テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

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