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ウィザードリィ小説を継ぐライトノベル『薔薇のマリア』

(以前のブログで書いた記事を修正・加筆して、こちらに掲載しておきます。)

薔薇のマリア 1巻 夢追い女王は永遠に眠れ十文字 青
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法無き都市の下にある巨大な地下迷宮。そこに巣食う怪物と眠るお宝。
一攫千金を夢見た無謀な若者が集まり、地下迷宮に降りていく。彼らは侵入者(クラッカー)と呼ばれていた。侵入者の1人、マリアローズは仲間たちと共にパーティを組み、死者の徘徊する迷宮――黄昏の魔導女王レディ・麟霊が眠る喪神街を探索していたが……。

ウィザードリィの世界をライトノベル的に再構築したような作品です。
名作『隣り合わせの灰と青春』を始め、かつてウィザードリィの小説やコミックにハマった人には、まちがいなくオススメの小説。地下迷宮の描写は細部がしっかりしていて、リアリティがあります。ひたすらダンジョンという、下手すると飽きかねない舞台設定も、良いタイミングでハプニングが起こることで、程よく緊張感が続きます。何にもまして、あのゲームを遊んでいるような感覚が再び、本で味わえます。

ウィザードリィと共通するのは、地下迷宮という隔離空間において、人は自分自身の無力さを突きつけられ、この世に生まれ落ちた自分の孤独を実感させられる事です。孤独と無力を知った人間が集まって、徒党(パーティ)を組んでいる。だから仲間を助けたいと思うし、仲間は自分を助けたいと思う。

無力で孤独な人間がどう生きていくのか。安易にその結論が語られることはありません。ただ彼らの生き様が描かれるのみ。1巻では、主人公のマリアローズ(女性に見えますが男)と、何度も死んで蘇生を繰り返す死にマニアのカタリの二人に、焦点が当たります。

2巻以降は地下迷宮の冒険ではないため、21世紀のウィザードリィ小説を求める人は、とりあえず1巻だけでも読んでみたらいかがでしょう。

参考
以前のブログに記事を掲載したとき、コメント欄で教えていただいた情報。

現代を舞台にした、ウィザードリィをオマージュした小説
「和風ウィザードリー純情派」

ウィザードリィ外伝2のノベライズ(未完)を内部に取り込んだ小説
『アラビアの夜の種族』(古川日出男



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テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

タグ:薔薇のマリア  十文字青  

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