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据置ゲーム機の分裂

SF作家の考えるテレビとゲーム機の未来

けっこう面白い記事な割りに、ネットであんまり言及されてないなあと思ったので、リンクを張っておきます。
起動画面が変えるものと、変えないもの
SF作家の桜坂洋氏のCNetにおける連載記事。ソフトを入れたらゲームが立ち上がるぐらいだったゲーム機のOSが強化されて、DS以降、標準で起動画面からアプリケーションを立ち上げられるようになりましたが、その変化について文化的、未来的な考察をしておられます。

リビングにあるデバイスでは集団(家族)で見るコンテンツをみんなで楽しみ、個人が持つデバイスでは個人で見るコンテンツを楽しむ。きわめて明快な展望です。

次世代機関連ではゲーム業界人よりも、デジタル家電の中の人やSF作家な人のように、ゲームの外の人のほうが面白い考察をしている印象。業界人やゲーマーだとどうしても、シェア争いとか、PCゲーム待望論とか、雑念が入ってしまうからでしょうね。

桜坂洋氏の代表的な著作はこちら。後日、書評を書く予定。
All you need is kill
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よくわかる現代魔法
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本当は「禿同」と書いて、ここで終わってもいいんですが、それだとあんまりなので、ボクがどう考えているかも書いておきます。


据置ゲーム機は分裂する

据置ゲーム機の役割は大きく2つあって、1つはテレビの前に集まってみんなで遊ぶツール、もう1つは1人用ゲーム機。で、この需要が分裂しているのが現状。

前者はリビングのテレビに繋がり、小さくて邪魔にならず、家族みんなで共有され、大画面テレビの普及に貢献する機械。後者は個人のモニターやテレビに繋がり、独身ゲーマーが1人で遊ぶのに最適化された機械。前者の筆頭がWii。後者の代表がPS3でしょう。

Wiiは大量のTVCMの影響もあって、リビングで遊ぶ、家族や友達といっしょに遊ぶゲーム機としての認知度は断トツです。グラフィックスを重視するユーザーの多い北米でも、ホームパーティの需要に乗っかったか、好調な滑り出し。どの地域でも、追加のリモコンがかなりの装着率になっているはずです。
Videogame Charts
11月に米国で最も売れた周辺機器はWiiリモコン (本体47万台に対してリモコン27万個)

逆に、1人用ゲーム機としての認知度は弱く、欧米とは異なり、1人用ゲームのキラータイトルを投入できなかった日本国内でその傾向が顕著です。かつてキラータイトルだった『ゼルダ』や1人用ゲームというイメージが強い『メイドインワリオ』など、任天堂のローンチソフトの売上にもハッキリ現れています。評価の高いコナミの『エレビッツ』は3月発売でも良かったかもしれませんね。まぁそもそも1人用ゲームを遊びたくてWiiを買う人がどれだけいるのか、疑問ですが。

牽引力のある1人用ゲームが見当たらないのがWiiの死角でしょうか。『剣神ドラゴンクエスト』以外、めぼしいタイトルはありませんしね。またオンライン対戦の立ち上がりが遅く、独身層のゲーマーを惹きつける魅力がまだ弱いです。パーティゲーム機としてのアイデンティティーは明確なものの、その需要だけでどこまで行けるか。200万台までは早いでしょうが、その先に行くには、新しい需要を取り込む必要がありそうです。

一方、PS3とXBOX360はラインナップが1人用ゲーム中心。ローンチ時点でオンライン対戦が可能なタイトルが揃っていますし、独身層のゲーマー向けのゲーム機と言えます。PS3は高いのがネックですが、あの価格とラインナップでもPSPと同程度の滑り出しです。

ゲーマー層を喜ばせるタイトルが揃ってくることで、1人用ゲーム機として評価を高めて、ゲーマー層に浸透していくと思われます。コアゲーマーの大半は次世代機を様子見してますから、彼らが買いやすいタイミングを作って、うまく背中を押してあげることが重要でしょう。

以上のように据置ゲーム機は、大きく2つの需要に分化しつつあります。さらに1人用ゲーム機としての需要は、PCも競争相手になっています。また、さほど画質を求めないユーザーにとっては、携帯ゲーム機で十分でしょう。ハイエンド志向のユーザーはPS3、XBOX360、PCに行き、ローエンド志向のユーザーは携帯ゲーム機に行きます。
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複数の専用機の時代へ
以前も書きましたが、これからはユーザーの嗜好やライフスタイルに合わせて、異なる複数の専用機を使い分けていく時代になると思います。

1台の機械で色んな事をやろうとすると、操作感や大きさなど、インターフェイスを犠牲にせざるを得なくなり、使い勝手が落ちていきます。プロセッサの性能が必要十分になってくると、プロセッサの性能や機能ではなく、箱の大きさと形で住み分けるようになるんですね。

だから例えば、携帯ゲーム機は携帯電話に吸収されるとか、据置ゲーム機はPCに吸収されるという単純な意見には、賛同しません。10年以上かけても、結局リビングにPCは入り込めませんでした。テレビパソコンにしても生活空間が狭い独身層に少し売れただけです。そういう意味では、家族みんなで遊ぶゲーム機が、PCに吸収されるとは到底思えません。

一方で、独身層なら、ゲーム機はPCに吸収された方がありがたい。テレビパソコンもこの層には需要がありました。ゲーマーの中には、ゲーム機をPCのモニターに接続している人もいますからね。MMORPGなんかは個人ベースで、個人が繋がっていく遊びなんで、PCでもゲーム機でもどっちでもいいんです。
(日本では、会社のPCでWebを見て、家ではケータイしか使わない層が増えているという話もよく聞くので、将来的にPCがどれだけゲーム機として伸びていくかは、ちと不透明ですが。)

ゲーム機でゲームを遊ぶ人もいれば、PCで遊ぶ人もいて、大きさは異なれども、市場が発生するという流れでしょう。つまり本当の意味でマルチプラットフォームの時代になるわけで、これから10年ぐらいは続くと思います。

今まで多くのゲーム会社はゲーム機に偏りすぎていたので、現在はプラットフォームの幅を広げようとしている段階。DSブームに目が奪われがちですが、ソフトメーカーの動きとしては、据置から携帯に移行したというだけで、全体としては脱ゲーム機路線が進んでいます。

実際、携帯電話ゲームの市場の相変わらずの成長や、モバゲーの台頭など、ゲームプラットフォームとしての携帯電話は着実に力を増しています。
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テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

タグ:桜坂洋  据置ゲーム  携帯ゲーム  

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